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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
浅草を散策した時、なんて楽しい町なんだ!テーマパークみたいだな!と思った。
そんな浅草案内を小説にしているのがまた楽しい!
これを読んで久しぶりに浅草に行ってみたい!
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この空気感。いいな〜
浅草の人情もグタグタ感もひっくるめて愛すべき町、愛すべき人が描かれた傑作。浅草に、そして故郷に帰って古い友に会って、町にがんじがらめにつかまりたい衝動にかられた。
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古き良き昭和の浅草。
表を歩けば誰かに声を掛けられ、飲み屋に入れば必ず知り合いがいる。
そんな下町情緒溢れた浅草を半村良が案内してくれる。
ノスタルジーを感じさせてくれる1冊。
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サラリーマン一家で育ち自分も会社勤めで、まして転勤族な上に海外でも暮らしたような人(僕とか)には、実はこういうのって一種、SFのような神話性がある気もする小説です。
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半村良、というとSF小説家だという偏見がありましたが(素直な意味での)、これはなんというか、「山口瞳風の正統派人情現代劇(書かれた当時の)」。
山口瞳さんの小説が分からない人も多いと思いますが・・・。
ある時期以降は椎名誠さんもこういう人情モノ書いてたかなあ・・・。
1988年の本だそうで、まあバブル時代ということなのでしょうか。
語り部の「私」が浅草に引っ越してきます。小説家で、中年の男性、独身。
浅草の近くで育ったけど、浅草の人間では無い、みたいな距離感。
で、本の作りは連作短編で、「私」は、お金はあるし独身、小説家として浅草を取材しようという意思もある。そして時代はまだネットなんかなくて、携帯もない。つまり足を運んで人と会うより他に無い時代なんですね。
この「私」の背中越しに、ちょっとしたディープ地元系の浅草というか、そういう「浅草
で自営みたいに、水商売みたいに、働いている男女の体臭みたいなもの」とでも言うか、そういうものが味わえる一冊。
「だからなんなのよ」と言えば突っ込みどころは満載で、居酒屋、酒、男女、下町、歳月、水商売、みたいなことへのロマンチズムが、臭いと言えば臭いとも言えます。
でも、こういうことを書きたくて、こういう風に一冊になる。そういう意味では小説家としての技術は確かだなあ、と思いました。あと、時代というか・・・風俗の移り変わりを期せずして楽しめるのも、小説というカタチの愉しみ。そういう意味では深い味わい。
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コレよかったなぁ。
空気感が伝わる。
浅草に歩いていける(がんばれば)
下町暮らしを始めて10年以上。
お祭のあり方。
島内⁉︎村内のおじさま方々。
美味しそぉ。
いとうせいこうの解説もよかった。
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半村良さん、初読み。
浅草の住人たちの日常を描いた、古きよき昭和の臭いのする小説。
実在のお店などもたくさん登場し、浅草に土地勘がある人にはより楽しめると思う。