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2017.7.8
全体的に吉五郎(相馬家)の話
一葉さんが動き出した
小十郎様スキーな方はニマニマ
・報復の報復で返討ち
・おなご3人危機一髪
・おこ乃のご縁?
・火事跡は色々あるね
・新キャラ登場
・一葉の恋
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札差の娘と揉めて上方へ追いやられた男。その思わぬ反撃とは(「わかれみち」)。盛り場で喧伝された約束が、同心一家に再び波紋を呼び起こす(「昔の約束あり」)。麻之助の亡き妻に似た女にもたらされた三つの縁談の相手とは(「言祝ぎ」)。火事現場で双子を救った麻之助は、新たな騒動に巻き込まれる(「黒煙」)。行方不明の男を探すため、麻之助は東海道へと旅立とうとする(「心の底」)。沽券が盗まれた料理屋から、一葉が消えてしまったのは何故か(「ひとめぼれ」)。いつの世も思い通りにならない、人の生死と色事。泣きたいときほど泣けない、「まんまこと」ワールド、慟哭の第六弾。
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相変わらずにお気楽者ではあるのだが、町名主見習いとしてのお役目をしっかりやろうという自覚は増々確かなものになっているように見える麻之助である。そのときはっきり判らなくとも、何か心に引っかかるものをそのままにせず、さまざまな方向から考えを巡らせる知恵もあり、なかなかに頼もしいところもあるのである。今作では、清十郎の妻・お安や、丸三の女房・お虎、そして吉五郎の許嫁・一葉といった女性陣が知恵を働かせて活躍する機会が多かったのも嬉しいところである。みんな少しずつ大人になり、一人前の仕事をするようになっていくのだとなにやら感慨深い。麻之助にもしあわせがやってきますように、と祈らずにはいられない。次も愉しみなシリーズである。
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「まんまこと」シリーズ。今回もさまざまな厄介ごとが持ち上がるのだけれど。今回は相馬家メインかな。今までそれほど登場しなかった小十郎のキャラクターにぐっと惹きつけられます。たしかにとんでもなく怖い人だけど、かっこいいよなあ。
お気に入りは「昔の約束あり」。うわー、これ怖い! 並んだ鏡台って……! しかし凄いのは、女性陣ですよねえ。賢い人が多いのはいいとして、かなりの無茶もしそうでそれまた怖い(笑)。
「ひとめぼれ」も良いけれど。なかなか辛辣でもありますね。何事も想いだけではどうにもならないことが多くって。切ないけれど、それは成長するうえで理解しないといけないことなのですね。
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まんまことシリーズ第6弾。
間が空いて人物相関がうろ覚えになり
いまいち没入できず。
ほろ苦な終わりでちと切ない。
【図書館・初読・7月27日読了】
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まんまことシリーズ第6弾。今回は清十郎の妻・お安や、丸三の女房・お虎、そして吉五郎の許嫁・一葉といった女の人が活躍していた。題名の「ひとめぼれ」がせつなかった。顔がよくても長男でなければ幸せになれない。奉公人はのれん分けしないと結婚もできない。大変な時代だった。それにしても、麻之助の話は相変わらずお気楽でかわりない。進むのはいつだろう?
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【収録作品】わかれみち/昔の約束あり/言祝ぎ/黒煙/心の底/ひとめぼれ
このシリーズ、どうも麻之助の扱いがひどすぎるような気がして読みづらい。
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前作を読んだ記憶があるが内容がまったく思い出せない。が、畠中本の中でも珍しくこのシリーズは苦手だったというのを読み始めて思い出した。果たして、本作もやっぱり私には合わなかった。短編・恋愛・人情ものが好きな人向けかと思う。
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「まんまこと」シリーズ6作目です。
「わかれみち」・・・お由布の縁談と上方から戻った男の騒動。
「昔の約束あり」・・・相馬家と東国屋の昔の約束の真相とは?
「言祝ぎ」・・・おこ乃にきた三つの縁談の相手を調べると・・・。
「黒煙」・・・火事から起こった三つの事件。
最後、清十郎に朗報♪
「心の底」・・・人探しを頼まれた麻之助が旅立つ前に
知った事実!
「ひとめぼれ」・・・沽券の盗難事件と絡む人間模様。
“ひとめぼれ”と現実にはしんどい狭間があるのです。
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『まんまこと』シリーズ6作目。6篇からなる本作は、町名主の跡取り息子としての本領発揮となるような探索、推量ものがメイン。その中でまたやはり、メインキャラクター達の人生が動いていきます。
『まんまこと』シリーズは思うように立ち行かない人生観みたいなものが多く書かれるので、淋しい気持ちになることが多いですよね。だからこそ、主人公がああ言った性格に設定されているのかも知れませんが。
時代が時代だからってことが殆どなので、現代に生きている分には身近に無いような切なさだったりするんですけれども。
いやぁ、亡き妻と重ねてしまう人が多いと辛いんじゃなかろうか。相手さんにも悪いよね。誰かと重ねて、と言うんじゃあ。
破談破談、と続いたものの、おめでたい進展もあり。
いやぁ、それにしても。畠中作品には必ず“いい男”の描写がありますけれど、今回の“面のいい男”はイケメンとダメンズに分かれましたね。
個人的には小十郎様は唐沢寿明さんで脳内再生してます( ˘ω˘ )
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町名主の跡取り息子、麻之助と仲間たちのところには、今日も謎が持ち込まれる。いつの間にか、仲間たちは責任のある役目についていて、それだけに身軽な麻之助が動かされる。この巻では、友人吉五郎の義父で同心の相馬小十郎が多く登場。これまであまり出てこなかった人柄がいろいろわかり面白い。まだまだ続いてほしいシリーズだ。(麻之助の将来はどうなるのかわからなくて、やきもきさせられるから。)
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畠中恵さんの謎解きほのぼのシリーズの中では、恋愛要素が多いもの。しゃばけは、おなじなぞときほのぼのでも、恋愛要素はあまりないので、どちらかというとしゃばけ派ではある私です。でも、とても楽しく読めました。麻之助のキャラがとても好きです。畠中さんの小説は、心があたたかくなりますね。
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シリーズ最新刊をいまさら読む
麻之助たちが時とともに
立ち回りや立場、考えがかわっていく回だった
江戸時代ならではの始末のつけかたが良い
現代ではキッパリとしなくては納得できあいことも
距離と立場と世間とおせっかいで、ふんわりまとめる
清十郎も父になり、吉五郎も立ち位置がはっきりし
次は麻之助の番かなぁ
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「しゃばけ」シリーズはさすがに飽きたが、この「まんまこと」シリーズはストーリーの進展がありそうで、続けてみたけど・・小手先みたいなもんで・・何にしても浅い、軽いだもんなぁ~各話のストーリーは拍子抜けで、主要人物の環境変化がポイントって感じ。まぁ、読者も気楽に、のんびりとしてくださいって事かな?深みはまったくない。だからこその気分転換になるのかな?
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もう6冊目。
ここまで続くとは思わなかった。
仲良し3人組にも
なかなか思い通りにいかないことが
あるんだね。
事件は解決しても
人の気持ちはそう簡単にいかないか。
吉五郎には幸せになってほしいのだが。
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まんまことシリーズ第六弾~「わかれみち」(札差の娘と揉めて上方へ追いやられた男の思わぬ反撃とは)八木家の後妻・お由有が父の大倉屋の番頭と縁づくことになったが、邪魔に入りそうな戻ってきた達三郎を追い返し、儲けの元である酒屋商売も丸三と大貞・小十郎が妨害した。大金が掛かることも知らずに同心株を買って貰った養子の後ろ盾になる小十郎の面目を潰そうと横平屋は謀ったのだった:「昔の約束あり」(盛り場で喧伝された約束が、童心一家に再び波紋を呼び起こす)領国の顔役・貞が立ち合い、仏壇の東国屋の娘が昔の約束として、相馬家に嫁ぐと言い出したのは、その前に来た縁談相手である多村家に不審を頂いたからであり、持参金付きの嫁を猫イラズで次々に殺害していたことが判明した:「言祝ぎ」(麻之助の亡き妻に似た女にもたらされた三つの縁談の相手とは)一人は上野の顔役との揉め事を収めたくて貞と繋ぎを付けたかった旗本の跡継ぎ、一人は金貸しの丸三と繋ぎを付けたかった大名の留守居役、最後は参勤交代でやってくる浅黄裏が起こす揉め事を収めるために同心の小十郎と繋ぎを付けたかった大名の用人:「黒煙」(火事現場で双子を救った麻之助は、新たな騒動に巻き込まれる)火事場に残された数え三つの双子は大店に戻るのを怖がりつつも療養先から我が子に会いたくて呼び出していた母親のせいで、親戚で仲良くしていた店二軒が火事騒ぎから喧嘩まで発展したのは姉の死で次の自分の番だと嫁入りを楽しみにしていた次女が自分の店の簪を隠したためだった:「心の底」(行方不明の男を探すため、麻之助は東海道へと旅立とうとする)小十郎の伯母が嫁いだ料理屋の娘が三島で消息を絶った茶葉屋の跡取りを探そうとするが、両国で見かけたという人も出現する。茶葉屋は主の女遊びが過ぎ、左前になっていたのだが、三島に茶葉屋を開かせた妾腹の子に金を届ける際に賊に襲われていた:「ひとめぼれ」(沽券が盗まれた料理屋から、一葉が消えてしまったのは何故か)沽券を盗んで一番蔵にしまったという文が真実で、本当に盗まれたら誰かの首が飛ぶと心配した深川の料理屋に、小十郎と吉五郎・一葉と清十郎と麻之助が来たが、出迎えたのは相馬と遠縁で武士になりたい料理屋の孫で仏具屋の四男・春四郎は婿の座を狙っている。謎解きのために蔵に赴かなかった一葉の姿と蔵の鍵がなく、一葉は蔵に閉じ込められていた。犯人は二番番頭、沽券を盗んで死罪と決まった店者の思い人の父だった~麻之助の妻・お寿ずが死んだのが第三作。同心見習いの吉五郎を相馬家の12歳一葉は好いている? お由有は札差・大倉屋の妾腹の娘で,麻之助を好いていたため麻之助から文が来たと喜んで上野に出掛けていったら,連れ込まれて手籠めにされ,子どもを身籠もった。全体に暗い話で,お気楽モノと言われている麻之助もお気楽な印象なし、いつまでも先立った妻寿々に内心で語りかけている・・・へっ!! もう書き方を素直にしてくれれば読みやすくなるのに手の内をなかなか明かさないから嫌っ!