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9編からなる短編集。この短いページの中でよくぞここまでと改めて東野さんに脱帽。どの話もよかったが最後の三篇が秀逸。「サファイアの奇跡」の猫との結びつきにほっこりし、「クリスマスミステリ」の思いもつかないトリックにうならされ、「水晶の数珠」の親の思いに感動した。「君の瞳に乾杯」「レンタルベビー」のオチもびっくりした。「十年目のバレンタインデー」は浅はかな男と執念の女という東野さんらしい人物描写。やっぱりどれもよくできていた。東野圭吾という作家はすごい。
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▶︎ほっこり心が癒される。本人にとっては波乱万丈な人生も、他人から見れば平々凡々な人生とも見える。だから神さんは全く平等に人生をお与えになっている。▶︎心地よい読後感。
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短編集。
今夜は一人で雛祭り
ミステリの内容というより、お雛様のうんちくに感心させられた。特に雛祭りの歌。お内裏様というのは天皇・皇后の二人を指し、お雛様も両名のことをさす。右大臣は実はただの武官。また左が右に比べて上位であるが、京都以外の地域では、右が男雛である。これは大正天皇の婚儀の形式を踏襲したためである。
サファイアの奇跡
これは面白かった。青い猫とは困難であろうが、こんなオチがあるとは楽しい。これが増えてしまうとどうなるのだろう。
レンタルベビー
東野さんのSFっぽいものはいまいち。結末もありきたり。
その他特に佳作は無いようだ。
特に素敵な日本人も登場してはいないし。
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東野圭吾の本を読んだのは初めてかもしれません。
ミステリーの短編集です。非常に読みやすくて面白いと
思いました。
それぞれ1年のなかでの季節が順々になってる9編の
短編です。個人的には第1編と最終の
『正月の決意』と『水晶の数珠』がよかったと思います。
本のタイトルの”素敵な日本人”というのは直接的には
あまり関連がないような気がしますが。読み終わってから
なんとなく日本の四季とそのなかでくらしている
我々の生活がみえてくるような感じがしました。
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【正月の決意】に出て来る登場人物達がみんな俗っぽくて笑えた。みんなスケベでいい加減な人達だけどそれほど憎めない。
【今夜は一人で雛祭り】の雛人形の薀蓄には感心しました。私も娘の為に毎年七段飾りを飾っているのですが、私の飾り方に間違いはありませんでした。
【10年目のバレンタインデー】と【君の瞳に乾杯】は短編でも斬れ味抜群ですね!
【壊れた時計】は思わず『止めときゃいいのに』と何度も言いたくなる。
【レンタルベビー】色んな含みをもたせた近未来ですね。
【サファイアの軌跡】東野さんの昔の長編に同じネタあり、但しオチは180度って感じです。
【クリスマスミステリ】またまた登場の魔王館殺人事件!!!
【水晶の数珠】ウチにも無いかなそういうの!
短い短編ですが後500ページぐらい続けば良いのになぁと思いました!
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東野圭吾の完全な短編集。
私が知ってる限り、完全に独立している短編集は珍しい。
読まなくてもいいかな、と思っていたけど、話題になっているから、結局読んでしまった。
やはり、ファンが多い作家さんなだけに、30ページぐらいの短編でも、話がすごく巧み。何作か、実は警察官…と言うものがあったけど、トリックもほぼ系統が違っており、純粋にミステリーとして楽しめる。
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東野圭吾さんの新刊は、短編集である。このところ、軽めの作品が続いているが、本作もすぐに読み終わってしまった。帯にあるように、寝る前に1編、ゆっくり読むのが得策なのかもしれない。
「正月の決意」。近所の神社に初詣に行った夫婦が、下着姿で倒れている村長を発見。妻の機転と、呆れた男たち。決意っておいおい…。「十年目のバレンタインデー」。男の職業といい、東野さんご自身の某作品を連想させる。映像向きな展開だ。
「今夜は一人で雛祭り」。名家に嫁ぐことになった娘を心配する父。母の血を引いているとはいえ、やっぱり心配だよね。「君の瞳に乾杯」。うだつの上がらない男の恋愛話かと思ったら、正体にびっくり。ネタ的には、あれと同じだが。
「レンタルベビー」。レンタル家族というのは聞いたことがあるが。SFとだけ書いておきましょう。「壊れた時計」。痕跡を消そうとする犯罪者。ところが、気を回しすぎて…。皮肉が効いた、本作中の個人的一押し。
「サファイアの奇跡」。テーマは、ペットビジネスの光と闇か。しかし、そんな猫を飼いたいと思うか? 「クリスマスミステリ」。売れっ子脚本家と、イケメン俳優の、恋の顛末。「壊れた時計」同様に、これも裏目に出たパターンだな。
最後に、「水晶の数珠」。役者を志して勘当同然に渡米した男が、余命わずかな父の誕生日に帰国するが…。彼は、受け継いだこれを、どう使うのだろう。
読み応えはともかく、確かに多様ではある。ブレイク前に刊行された短編集のテイストに近く、そういう点では懐かしさも感じた作品集だった。それにしても、どうしてこういうタイトルをつけたのだろう?
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2017年30冊目。
何気ない、その辺に転がっていそうな日常が途端にミステリーとなる。珠玉の短編集!
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本当は毎日一編ずつ読み進めたかったけれども、我慢できずに読み切ってしまいました。
短い、だからこそ豊饒なのだと、ラストの水晶の数珠を読みながら思いました。
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ミステリー要素もあり、最後に視点をひっくり返されたり、あと味のよい短編集でした。
家族のこと、子供たち、亡くなった父ことなど色々思いにふけること出来ました。
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内容(「BOOK」データベースより)
たとえば、毎日寝る前に一編。ゆっくり、読んでください。豊饒で多彩な短編ミステリーが、日常の倦怠をほぐします。意外性と機知に富み、四季折々の風物を織り込んだ、極上の九編。読書の愉楽を、存分にどうぞ。
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東野圭吾の短編集。どの作品も程よいページ数で読みやすく、それでいてしっかりミステリーとしての構成が成り立っているところはさすがだなと思った。
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最近文庫化したそうですが、私は単行本です。長い間本棚で待機していました。
ミステリーではなく、人の心の機微が書かれています。
『正月の決意』『今夜は一人で雛祭り』『壊れた時計』『サファイアの奇跡』『水晶の数珠』が特に良かったです。
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東野圭吾さんの短編集。
タイトルから日本人らしいエピソードを盛り込んだ短編集なのかなぁと勝手に思ってたら、ちょっと違いました。
でも仕事が終わった後、寝る前に読むにはホントにちょうど良かったです(^^)
テイストも多彩で楽しめます!
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東野さんの短編は苦手だったけど、これは面白かった。
どの作品にも面白さがあって、十分に楽しめました!
2017.4.23