紙の本
出会いの本
2023/03/03 20:24
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウィルトレントシリーズの第2弾。絶版で、かつ電子書籍にもなく、なかなか入手できず、ちょっと順番が前後しましたが、ようやく読むことができました!読みやすくて面白くて、良かったです^ - ^ そしてこの巻は、一緒に捜査するフェイスミッチェルとの出会いの作品でもあります。というか、それに尽きる気がしました。もちろんミステリーも面白いのですが。インパクトの問題ですかね。このシリーズ、どんどん読みたいです!
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砕かれた少女
2019/04/07 19:16
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投稿者:J.J. - この投稿者のレビュー一覧を見る
出だしからスリリングな展開で始まるが
状況は複雑に変化して行く、殺人と誘拐
犯人と被害者、現在と過去。
新しい相棒も加わり難事件に挑む。
紙の本
表紙がコワすぎる・・・。
2017/07/10 02:41
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投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
『三連の殺意』に続く、GBI特別捜査官ウィル・トレントシリーズ第二弾。
やはりすでに一作目を読んでいるせいか、600ページ越えだけどそれほど長くは感じなかった。三日間の出来事だから、ということもあるかもしれないが。
アトランタの高級住宅街で、恐ろしい事件が起こる。上司アマンダと共に現場に行くことになったウィル・トレントだったが、彼はしばらく前にアトランタ警察の悪徳警官を徹底的に調べる捜査をし、結果的に数名を起訴と辞職に追い込むことになり、アトランタ警察の刑事から憎まれていた。そんな中に乗り込むわけだからウィルは地元警察の協力をほぼ得られないが、上からの命令でフェイス・ミッチェルという女性刑事がウィルのサポートにつくことになる。フェイスもはじめはウィルに反感を持っていたが、まったく捜査官らしくないウィルに興味を覚えていく。
そして残忍な殺人事件に見えた現場は、実は誘拐事件を隠していた。
連れ去られた18歳のエマはどうしているのか。誰もが最悪の状況を想定する中、ウィルだけはエマが生きていると信じて懸命に捜査を続ける・・・という話。
『三連の殺意』は視点のずらしによるどんでん返しと構成が見事だったけれど、これはアクロバット度は少し控えめ。ウィル視点・もしくはフェイス視点でほとんどの話が進んでいき、その分キャラクターが掘り下げられるのでとても<シリーズもの>らしい流れになったような気がする。
ウィルの過去が更に明らかになり、そのかわりアマンダとの関係においては謎が増え・・・シリーズの先へ興味をもたせる展開に。
更に事件の方も手抜かりはなく、ウィルのディスレクシア(失読症・難読症)が有効に使われることになる(若干、回り道もしましたが)。
こういうタイプの犯人、「立証できる証拠がない」とかで野放しになったりしてるケース、現実に多いんだろうなぁと推測されて、大変イヤな気分になります。
“砕かれた少女”はエマのことだけではなく、暴力の被害に遭った未成年者すべてのこと(それは肉体的暴力だけでなく精神的支配も含む)。ウィルもまたその中の一人で、だからウィルは今も人との距離感がよくわからない。彼のあやうさが、この先もとても気になる。
フェイスが新しいパートナーになったことはきっとウィルにとってプラスに働いてくれるだろう・・・そう願わずにはいられない。
今回出番の少なかったアンジー(ウィルの幼馴染)が、次はどんなトラブルを引き起こすのだろうと思うとおそろしい(出番は少なくとも、この作品でも不穏な空気は発してるからさ)。
ただ、94ページに致命的な誤植がある・・・その場面にいない人が主語として登場してきたのは目を疑った。こういうのがあると(どんなにいい作品の翻訳権を獲得しようとも)レーベルに対する信頼感が薄れるから、気をつけていただきたいですね。
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ウィルトレントシリーズ②
今作ではウィルとアンジーは婚約中
“生き続けてゆく強さを持てるよう祈るしかないことがあるのだ”
相変わらずスピードよく読める
今のとこハズレなしのK・スローター
この表紙は残念 なぜ白目? 怖さアピールか? そんなんいらんし ☆4.7
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いきなりトレントとアンジーの婚約が既成事実としてサラっと描かれ戸惑うが、話は前作同様、濃厚な人物描写を中心に異様な事件を追う。
今回はサイコ殺人と言うより、犯行の真意、そして真犯人探しがメインとなるが、サブプロットではトレントの過去、そして新しい女刑事とのコンビ活動がポイントになる。
女刑事の眼を通してトレントの切ない過去が断片的に浮き彫りにされていき読みごたえはあり、事件自体は小粒になったがラストまで十分に楽しめた。
意外なことにアンジーの登場シーンは極端に少ないので、今後は女刑事フェイスがパートーナーとしてメインになるのかもしれない。あくまでアンジーはファムファタール役かな?
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導入部は鮮やかで好き。
ウィル・トレントシリーズもっと早く手を付ければよかった。
新作のタイトルが「彼女のかけら」って。
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ウィル・トレントシリーズ二作目。冒頭からショッキングな描写でガッチリ掴まれて、一気読み。人との接し方が致命的に下手なのに、ここぞというところではグイグイ攻め立てる、そのくせ自分も常に傷ついているというウィルの複雑さ。今回は被害者も加害者もその家族も、多くの人があるべきはずだった未来を砕かれてしまったので、その分黒幕を追い詰める終盤では、感情移入してしまった。新たなる相棒を得て今後ウィルが変わるのか、それとも変わらないのかを楽しみに次作に取り掛かります。
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「銀河鉄道の夜」を読むのを諦めて
(短編数話で挫折)
手を出してしまった「ウィル・トレント」シリーズ第二作
高圧的な上司に加え、別件の捜査
の影響でウィルを敵視している
パートナー
「フェイス」まで加わりピリピリムードのなか捜査を進めます。
ウィルは難読症のため、様々なことを識別するのに時間がかかる。
仕事は音声認識ソフトやスペルチェッカーを使って補っている。
全然本筋とは違うが、こうやってハンデを努力と工夫で補っているトコ
なんか、下手な自己啓発本読むより良いんじゃないかと思ってしまう。
「改めて携帯電話の操作を覚えるのに、時間がかかりすぎる」のでかけた破片がポロポロ落ちるボロボロになってになった携帯を使い続けてるのとか涙ぐましい…
今回の事件も、重たい。
「事件の解決」とは何なのか?
そんなもの無いように思えてしまう。
タイトルが重たく響く。
リンカーン・ライムシリーズの様に
「探偵対犯人」と言う構図ではなくて
「被害者、加害者、観察者(探偵ではなく捜査官ではあるが、捜査をするだけで解決はできない)」と言う違いがある。
前者は、被害者についても「証拠品」と同じくらい深く掘り下げない。
前回と変わったのは、フェイスと言うパートナーが出来たことで捜査の展開が多少は(前回より)進みやすくなったこと、
また今後ウィルが見落とす点を補ってくれることになる(と思う)
血の気の多い女性が多く登場するが、
(皆、近くにいたら嫌なくらい濃い)
ここに次の三作目から著者の別シリーズ「グラント郡」のサラが加わると、もうウィルに逃げ場はない。
楽しみである。
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ウィル・トレントシリーズ2作目。
1作目よりは残酷さと「痛そうさ」がずっと抑えられててよかった。これくらいなら耐えられる…。
事件の細かい部分の真相とか、ちょっとあいまいに終わったような気もしなくもないけど。
ただ事件を追って謎を解くだけじゃなくて、いろいろな要素があるところがとてもいい。子供を想う母親の心情とか、男社会で働く女の立場とか、若者の心の危うさとか、いろいろ。
このシリーズ、主人公の捜査官ウィル・トレントが、幼少期にひどい虐待を受け、児童施設で育った過去を持つのが特徴で、ウィルはその過去の影響を濃く受けながら、しかも識字障害がありながらも、どうにかこうにか捜査官としてやっているのでいいほうだけど、ほかに社会的弱者の人たちが、ひどい境遇にあっても、助けられるどころか気づいてももらえない、ということに胸がつぶれるような思いがする。
彼らの孤独ときたら……。
困っていても助けを求められない人もいる。助けを求めて、逆に利用されてしまう人もいる。自分だったら助けを得られるかどうか、って考えてしまった…。
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図書館の本 読了
内容(「BOOK」データベースより)
高級住宅街の邸宅で、エマという少女の遺体が発見された。それも、彼女の母親であるアビゲイルによって。エマの遺体のかたわらにはナイフを持った少年の姿があり、アビゲイルを見るなり襲いかかってきた。必死に逃れようとした彼女は、抵抗の末、その少年を殺してしまう。事件現場に呼び出されたジョージア州捜査局特別捜査官のウィル・トレントは、被害者の父、ポールと面識があった。幼いころに暮らしていた養護施設で一緒だったのだ。ポールは遺体を見て、それはエマではないと断言する。では、その遺体は誰で、エマはいったいどこにいるのか―。“ウィル・トレント”シリーズ・第2弾!
1作目とは違ってウィルにフォーカスして読むことが出来た作品。
ベティがちゃんとウィルに飼われてて、それも本当に大事にされているのが、ウィルはいい人なんだなぁと思うポイントにもなってくる。
ランニングの前半はベティは抱かれているって言うのがなんかいい。
アンジーがいまだにウィルを不安にさせているのがかわいそうだと思う。
自分の娘を殺されたと思って殺人を犯してしまうアビゲイルが哀れでならない。鎮静剤がなければ発狂するわね。
ウィルのディスレクシアは前作から示されていたけれど、今回はディスレクシアのエマとそれに関わる人たちの行動が謎を解く鍵になるのは面白かった。
フェイスがこれでパートナーになるのね。一匹狼のウィルがどう変わっていくか楽しみ。次作に行きましょう。
Fractured by Karin Slaughter
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母親が帰宅したとき最愛の娘は血にまみれナイフを持ってたたずむ男がいた。とにかく冒頭からしばらくがとても印象的できっとずっと忘れられない。後半はやや失速するけど、文句なしに面白かった。ポールの存在もイライラさせてきて良い。ラストシーンも好き。終盤にハッピーともバッドとも言えない独特の表現をつかいまくるカリンスローターすごい。知って読めてよかった。スローターを知ったのはゲームクリエーター小島秀夫さんのツイートを見たからです。小島秀夫さんの好きな作品(映画も本も)ハズレないから信頼できる。
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<ウィル・トレント>シリーズ第二作目。サスペンス調の一作目と打って変わり、今作は王道の王道を征く警察小説だ。前作では鳴りを潜めていたウィルの有能さが随所で発揮され、相棒・フェイスを得たことにより、今一つ掴み切れなかった彼の人物造詣もより立体的となった。直接的なバイオレンスが売りの作家というイメージ先行を良い意味で裏切る犯人像だったし、社会的マイノリティを取り巻く環境に対する問題提起も含め、完成度の高いエンタメ作品だと思う。終盤は流石に失速感が否めなかったが、海外作品らしくない律義さや丁寧さに好感が持てた。
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ウィルトレントシリーズの第2弾。絶版で、かつ電子書籍にもなく、なかなか入手できず、ちょっと順番が前後しましたが、ようやく読むことができました!読みやすくて面白くて、良かったです^ - ^ そしてこの巻は、一緒に捜査するフェイスミッチェルとの出会いの作品でもあります。というか、それに尽きる気がしました。もちろんミステリーも面白いのですが。インパクトの問題ですかね。このシリーズ、どんどん読みたいです!