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紙の本
「事業史」という未発達の分野で成果を挙げている。ただ、雑多な部分も散見される
2019/06/29 20:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:月面考古学 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでの近代日本の建築史・土木史研究では個別の専門分野ごとに行われてきた歴史的分析を、多数の研究者による議論などによって、各分野のぶ厚い垣根を超えた壮大な歴史研究として1冊の本とした。その点は大いに評価できる。
しかし、執筆者の専攻が多様であるうえに用語などが統一性に欠けるため、どうにも「まとまりがない論文集」という読後感が残ってしまう。
その執筆陣もいわゆる京都学派に偏っているためだろう、都市計画の章や植民地における建設事業の章などでは、
地域や風土といったものを等閑視したマクロ的な観点で論じられており、幾分、イデオロギー臭さがある。
だが、こうした多分野を跨がる「学融研究」は日本では後れをとっていることは事実であり、本書の欠点は、処女作ならではの粗さというもので、このような学術書がより一層充実することを願ってやまない。
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