紙の本
饅頭茶漬け
2019/11/05 12:58
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
森鴎外の饅頭茶漬けww
これを載せるとらやも懐が深いというかw
歴史上の人物と和菓子のエピソードがいろいろ載っています。
紙の本
歴史上の人物と
2019/01/08 13:45
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
和菓子との組み合わせ。面白そうだ!豊臣秀吉は、やはり茶の湯を愛したからお茶菓子のお話かな?
これを読んで和菓子屋さんに行きたい!
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平安時代から昭和時代までの有名人たちと、その有名人たちが好んだり、有名人と関係のある菓子をエピソードとともに紹介した本。
昔の文献の紹介や、菓子の絵もあり、菓子の歴史を知ることもできて面白い。
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虎屋文庫x山川出版社。
ばーんと正統派の和菓子エピソード集大成である。
虎屋は和菓子の世界では最高峰に君臨する老舗の1つである。虎屋製の和菓子は、風雅な佇まいで、もちろんお値段も一段上だ。室町後期に創業後、京都を拠点に御所の御用も勤めてきた。遷都に伴い、東京にも進出。今に至るまで、虎屋の菓子といえば上等のおつかい物である。
歴史ある店だけに、蓄積された記録や器具も多い。菓子の型、絵図帖、古文書、古器物。こうした資料を整理・保管し、ときにギャラリーに展示するといった仕事をしているのが虎屋文庫である。
本書はその虎屋文庫のスタッフによる、HP上での連載「歴史上の人物と和菓子」がもとになっている。それぞれのスタッフの興味関心に合わせ、茶人、武将、作家、さまざまな人物が取り上げられている。登場する菓子も、羊羹やカステラなどの定番から、今では残っておらず、史料から推測するのみのものもある。
菓子は主食ではなく、ふと一息いれるときに食べるものだ。それだけに、人物たちと菓子とのエピソードも歴史に残るようなものではなく、さりげない、こぼれ話風のものが多い。だがそれだけに、いかつい顔つきのあの人この人が、実はこんな菓子でこんな風にほっこりしていたのかもしれないと想像すると何だか微笑ましくもある。
美食家で知られる谷崎潤一郎は、『陰翳礼讃』で羊羹に触れる。谷崎は、ほの暗い和室で塗り物の菓子器に入れられた羊羹の色合いを「瞑想的」と称し、口にふくむと「室内の暗黒が一箇の甘い塊になって舌の先で融けるのを感じ」ると評する。
幕末の志士、高杉晋作は、破天荒でありながら、風流な面もあった。大望があったが、志半ばにして結核に倒れた。余命いくばくもない4月、知人が晋作を見舞うと、松の盆栽に白いものが振りかけてあったという。新潟・長岡の「越乃雪」と呼ばれる銘菓をくずした粉だった。「越乃雪」は和三盆ともち米の粉を合わせた押物で、非常に繊細で口溶けがよい。少し押しただけでほろほろとくずれてしまうので、これを雪に見立て、「名残の雪」としゃれ込んでいたというわけだった。
表紙のかわいらしい童子は、画家・デザイナーとして活躍した川崎巨泉の玩具画「饅頭喰人形」である。明治の終わり頃から郷土玩具に興味を持ち、全国各地を旅して多くの絵を描くとともに、その研究にも努めた。「饅頭喰人形」は、「両親のうち、どちらが好きか?」と聞かれた子供が、手に持った饅頭を2つに割って「どちらがおいしいか?」と聞き返す教訓話がもとになっている。もちろん、「両親共に大切だ」ということを言いたいわけだが、ただ説教臭いのではなく、ほっこりと「うんうん、どっちもおいしいよね」と言わせるのは、童子のかわいさであり、饅頭の滋味だろう。
豊富な絵や写真とともに、全9章、100人のエピソードが並ぶ。
あなたのお気に入りの菓子、お気に入りの人物は入っていますか?
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室町時代後期の京都で創業した和菓子屋の虎屋さん(柴又じゃないよ)には「虎屋文庫」というチームがあり、東京赤坂の虎屋ギャラリーでの展示や、ホームページでの連載のために「歴史上の人物と和菓子」というテーマのエピソードを集めてきているそうで、その数200近く。その中から100を選んで制作されたのがこの本。
1篇の長さは見開き1ページ程度で、各話に可愛い和菓子の写真や文献史料のおもしろ挿絵などがカラーで添えられている、かる~く読みやすい本です。
有名な平安貴族や戦国武将や文豪の逸話も、和菓子を切り口にしたものとなると新鮮。
そしてさほど有名でない(というか自分が全く知らなかった)人物の話も、史料として残っているお菓子屋のチラシから読み解く江戸の広告事情だとか、お菓子の名前をもじって人物に仕立て上げた黄表紙本の紹介だとか、戦時中の物資不足のなか華やかなりし時代を偲んで数量限定で発刊された『偲糖帖』なるお菓子版画本のことなど、興味深い内容ばかり。
金平糖を毎日ひとつぶずつ食べるのを楽しい日課とするように、ちびちびと読み続け読み終わり大満足、そしてちょっとさみし。
老舗和菓子屋さんはこういう仕事もしてはるんやな~。
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平たく言えば飯テロならぬ菓子テロ本。
和菓子とゆかりのある人物が取り上げられているのだが、逸話よりもやっぱり菓子に目が行ってしまう。
興味深いと思ったのは、饅頭の変遷。具がおかずとなっている、主食としての饅頭が日本でも先かと思いきや、具なしの物が先という……。そして、鴎外の饅頭茶漬けに「炭水化物に炭水化物やないか!!」と思わずつっこんだ。
あと、戦中の砂糖の制限によって菓子が食べられないことによる、禁断症状(?!)の対抗策がなかなか……。
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帯文:”嬉しいとき悲しいときそばにはいつも和菓子があった” ”歴史上の人物100人と和菓子” ”天下人・文豪・市井に生きる人たちの誰にでも思い出に残る和菓子がある”
目次:まえがき、第1章 文学の名脇役、第2章 あの人の逸話、第3章 心が通う贈り物、第4章 徳川将軍をめぐる人々、第5章 江戸の楽しみ、第6章 旅で出会う、第7章 我、菓子を愛す、第8章 茶人の口福、第9章 思い出は永遠に
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和菓子のそばには
必ず「人」があり
その「人」が生きた「時代の歴史」がある
私たち日本人は
これまでも和菓子を友としてきた
そして
これからも和菓子は友であり続けるであろう
和菓子は日本の文化そのものなのだ
「菓子関係」と「人物」にまとめられた
巻末の「索引」もすばらしい
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和菓子、菓子というものがつくられた歴史には決して庶民という存在は認められなかったのかな。
近代においてやっとお菓子というものが自由食べられる世の中になり良かったと思う矢先、本当にそれでよいのだろうかとも思ってしまう。
昔ながらの、人が手間暇かけて作り上げた伝統的な菓子を近代の文明の利器を使い大量生産大量消費をする現代を見ると本当にこのままで良いのかと思ってしまうのもまた事実。
虎屋という老舗菓子どころがこのように文庫を作りお菓子について残そうとしている意気込みには頭が上がらない。
それとて昭和に入ってからの事本当のお菓子文化、昔に作られたあらゆるお菓子というものが現代によみがえる日は果たして来るのだろうか。
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室町時代後期の京都で創業、現在まで500年にわたって和菓子屋を営む老舗中の老舗・虎屋。そのホームページで、歴史上の人物にまつわるお菓子の逸話が連載されています。これまで紹介されたなかから100人を厳選、本文を加筆・修正して誕生したのがこの『和菓子を愛した人たち』です。
100篇のエピソードは、古来からの和菓子の変遷――中国からの日本への伝来、日本にある材料でのアレンジで生まれる独特の菓子、それは希少な輸入品であった砂糖の国産化で庶民に広がり、多様化していく――を辿りながら、歴史的著名人の日常や思い出を詳らかにしてゆきます。
なにより装幀がみごとです。カバーとしおりは桜餅のような薄桃色、花布は若草色。本文はフルカラーで、史料・文献に掲載されている菓子図絵や、図絵が残っていないものは虎屋の職人さんたちや虎屋文庫の人たちが再現した菓子が随所に掲載されています。
和菓子とは目で見て季節の彩りを、指先や舌で触れてその感触を楽しむものです。この本には和菓子を作るような心配りが込められています。
最後まで読み終わったあとには、思わず「ごちそうさまでした」と唸ってしまう、美味しい一冊。
KADOKAWAさんの文芸情報サイト『カドブン(https://kadobun.jp/)』の企画「2017年ベスト3」で、『歴史の証人 ホテル・リッツ』『レッド・クイーン』と共に紹介させて頂きました。
https://kadobun.jp/reviews/220
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私が一番好きなのが「和菓子」。
この本は和菓子の老舗「虎屋」さんが、和菓子と和菓子を愛した著名人、有名人、歴史上の人物などの話を書かれたもの。
明智光秀が粽を葉っぱごと食べたという逸話や井原西鶴が描いた日本一の饅頭の話やら、森鴎外が饅頭のお茶漬けを愛してた話やら、芥川龍之介がお汁粉好きだった話など…知られざるエピソードが満載。
読んでいると登場する和菓子がとにかく食べたくなる~。
和菓子好きにとってはホントに楽しめる一冊。
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虎屋文庫スタッフによる「歴史上の人物と和菓子」の話。
文章は一人当たり2ページ。再現した菓子の写真、画像有り。
平安時代から昭和までの著名人100人の逸話を紹介している。
元々は虎屋のホームページで連載されていたもので、
その中から100人に厳選、加筆・修正して、
本になったものです。
どの話も簡潔なれど詳細、涼やかな文章で綴られ、読み易い。
添えられている史料や再現されている菓子はカラーで、
的確・・・よく史料を探したものです。
コラムの和菓子の歴史や砂糖についても、
研究書よりもずっとわかりやすかったです。
甘葛の詳しい記述は参考になりました。
菓子関係と人物の索引、参考資料、年表もありがたい。
菱餅が緑と白だったこと、高杉晋作と越乃雪との関係、
串団子が江戸で四ツざしが上方では五ツざし、
心づくしの求肥飴等、興味深い逸話が多く、
楽しく読めました。
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社会人K、娘さんからのおススメ。「歴史上の人物や作家がすきだった和菓子についてのエピソード集。面白いよ」と娘から消化されました
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和菓子といえば!のとらやさんが歴史上の人物と関わりの深かった和菓子をこれでもかと紹介してくれる一冊
あれもこれも美味しそう
教科書に載ってたこの人物はこの和菓子をどんな風に食べて楽しんでたのかなぁ
と妄想がはかどります
ひとりひとりはさほど長くないので少しの時間で読み進めていけるのもポイントです
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借りたもの。
和菓子に纏わる偉人のエピソード。
和菓子というと季節感のイメージを強くしてしまうが、通年食べれるお饅頭ひとつをとってもドラマがある。
取り上げられているのは歴史的な偉人、文人、戦国武将、政治家、実業家…
友人知人との交流、美意識、おもてなしの意匠としてふるまわれた菓子たち。そのなかには歴史が動いた瞬間に立ち会ったお菓子の話もあった。
見開きで話が完結する読みやすい構成。
フルカラーの写真で掲載されたお菓子たちはどれも美味しそう。(これは虎屋さんで実際に売っているのだろうか?)
虎屋さんによる和菓子の本なので、章ごとにあるコラムには貴重な史料についての紹介も。時代ごとの商品開発、販売戦略についても。