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母に愛されたい娘と娘を愛せない母。このフレーズだけでえぐられる。見て見ぬ振りをする父と母の愛情を一身に受ける妹の存在が、愛されたいと願って振る舞う娘・日和の孤独と飢えと苦しさを際立たせて足元が覚束なくなる。
家族だから、という言葉がこんなにも重くて苦しい。幸せの象徴と思っていたカーネーションに薄ら寒くなったのは初めてかもしれない
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ああ、そういうことは、どの親子にもあるかもなあ。と思う。綺麗にまとまってしまって、リアルではなく物語的ではある。
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「家族」にだって「あたりまえ」はないのだ。
母と娘の苦しみ。
弟や妹と扱いが違うことへの、やるせない思い。
易しい言葉に、ストレートに胸をえぐられた。
信頼と感謝、対等な人として大切にすること。
そんなことが、家族だからこそ難しいのもわかる。
それでもそれを望まずにはいられない。
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娘と母の葛藤の物語。
母が主人公にだけキツく当たることは最後までハッキリしなかったけれど、そこも含めて親子関係のリアルを書き出していたと思った。
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娘が塾のテキストで読んで、続きが読みたいからと図書館で借りて来た本。
母に愛されたい娘、そして諦める娘、私と同じで涙が出た。
嘘をついて、傷つけないように、でもそれがわかっているから、誰も傷つかないようにして早く大人になりたかった主人公の気持ち、子どもが親に愛されたいと願うことがいつしかすっかりなくなることも、それが現実。
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一気に読了。
読んでいて胸がくるしかった。母親に愛されない、なんてどんなに苦しいだろう。
この感情はさらに姉妹だからこそな気もする。
比べられるって辛いよね。
希望あるラストでよかった。
父親がもっと幼少期からしっかりしていたら、よかったのに。
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母と娘の話 自分も母になった時に子供を愛せるのだろうかと心配になった。残りページが少なくなるにつれて無理やりの終わりになるのではと心配したが、新しいハッピーエンドの形だった。どんな家族のかたちになるかはその人たち次第だと分かった。
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読んでいて、胸が苦しくて
でも悲しくも共感できる箇所もあり...
子供から捨てられる可能性だって
私にだってあるんだよなって
我が子が
私を、ママを好きで居続けるのが
当然のように
何気なく、毎日を過ごしていた事を
ひどく後悔したし
お互い 愛し合っているであろう日常に
感謝して
日々を過ごしていきたいと
強く思いました。
涙なしには 読めません
子供は強くて、そして弱い
大人も同じ
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読んでいてとても苦しくて辛くなった。
中学生の日和は、母親から笑顔を向けられたこともなく、妹の可愛がりようと違うことにずっと気になっていた。
激しい虐待があるわけではないが、母親の感情のない顔を毎日見せられるなんて、どんなに辛く悲しいことだろうか。
後半からは、母親が日和を愛することができないのは、自分が小学生の頃に妹を亡くしたことが原因かと言っていたが…
では妹は違うのか?
妹よりも日和の方が亡くなった妹に似ていたからなのか…。
同じ家で暮らす父親も妻が日和に愛情を持てずにいたことに気づきながらも目を逸らしていたが、塾を経営する友人に指摘され苦悩する。
なんとかしなければという思い、家族は壊したくないという思い。
母と娘の苦悩を間近かにして父が放っておくことなく向き合ったことに救いはあった。
姉妹の愛情に差をつける…とかは見ていて苦しい。
児童小説でありながらなんとも切なくて悲しくて苦しい話で涙がとまらなかった。