紙の本
いろんな意味でドキドキはらはら。
2017/12/12 16:33
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウェブ上で読んでいたものですが、まとめて読んでも楽しかったです。
見かけはかなり危険そうでも美味しかったり、見かけ以上に口の中ではひどかったり。見かけと中身は必ずしも一致しないことが良くわかります。
普通は「食べないだろ!」というような生き物を世界中で捕獲して食べてみる。食用として美味しく食べられている生き物でも、野生化して排水溝で成長すれば「やっぱりそれは美味しくないでしょう」。そう云うものもあれば「とても生き物の想像範囲に入ってこない」形でも味は良かったとか。いろんな意味でドキドキハラハラしながらの読書でした。
捕り方(とった時の経緯)、調理法、味などが具体的でおもしろい。垣間見える「生物学的」な観察もなるほど、と興味をあおります。最終的な「喰ったら」の感想が調理法のコーナーのコメントで一言にしてあるのが結構よいまとめになっていてこれもよかったです。
文章がのびのびとしていて、あまりヤバそうに思えないのがかえってヤバいかも?読みながら何度も「それはやめよーよー」とつぶやきながら読みました。
電子書籍
単純に興味深い
2020/08/31 21:39
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投稿者:装備カード 塩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近はいろんなテレビでお見かけする平坂さんですが、彼を知ったきっかけは某ポータルサイトで、そこにアップしていた記事をリライトして書籍化した感じ。なので中身はほとんど知っていたが、それでも文章が上手なので面白く読めた。
まずくても死の危険がない限り最後までちゃんと食べる(うそついてないなら)のでゲテモノ喰いでも平坂さんは単なる冷やかしの「食べてみた」系人種とは違う。
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほんとうなんで食べたの?っていきものばかり。
正直自分的には見るのも勇気がいります。
この方の健康は大丈夫なのかしら、と心配になりました。
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デイリーポータルZのライターかつモンスターズProショップのボスでもあるところの平坂寛さんの著者3冊目。
基本、ウェブでも公開していた生き物を追っかけて食べる記事の単行本化。
分量も減ってしまっているのでボリュームとしては個々の記事を追うほうがいいけど、まとまっているのはありがたい+著者の来歴の話はすげえ面白かった。
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え、喰ったらヤバい生き物を!?え、え、喰ったの!!?
なんて、二度見三度見しながらレジに向かいました『喰ったらヤバいいきもの』。
出会った全ての生き物たちを、文字通り「五感」をフル動員して知りたい!という熱すぎる思いから、喰いも喰ったり27種。
魚類あり昆虫あり、喰うのみならず刺されてみたり痺れてみたり、とにかく全身全霊で対象にぶつかって行くそのお姿に、読んでいるこちらも手に汗握りながら「すげえ……なんかとにかくすげえよ……!!」と語彙力を失いっぱなしでした。
人間の知的好奇心ってすごい(←まだ失ってる)。
本書に書かれている「えっ、そんなものまで!?」や「そこまで行っちゃうの!?」なアレやコレやは、全て著者・平坂寛さんの知的好奇心を原動力とするものばかり。
誰かから教わったり本で読んだりするのもいいけれど、何より自分の目で見てみたい!自分の身体で感じてみたい!そんな、本来は誰もが持っている欲求を全開にして飛び回ってる。
そういう姿って、伝染するような気がします。
私よりも先に本書を読了した夫は、自ら料理の腕をふるうべく市場に出掛けたし、私は私で読書欲が止まらなくなっている。好きな事に打ち込んで「楽しい!!!」って叫ばれると、自分も自分の領域で同じように「楽しい!!!」って言いたくなる。
個々のチャレンジも勿論面白かったのですが、特別読み物「ドキュメント!謎の生物ライター・平坂寛」イチオシさせていただきます。特に小中高生に薦めたい!
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ゲテモノだとわかっていて読んだせいか、思ったより面白かった。
デンキウナギの電撃を受けてみたい、というのはちょっとわかるな。ペンキ塗りたてを触っちゃう心理と同じだ。食おうと思うかはまた別問題だが。
フナクイムシやカミキリムシの幼虫は美味い、と聞いたことがある。興味はあるが、まあ食うことはないだろうな。
文体がWeb調で品がないのはちょっとアレだ。
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内容は前の本とかぶっているところもあるし、一つの生き物につき写真やレシピも入れて4か6ページなので、ちょっと読み足りない。この文字数でおさめるために、随分はしょったのだろうと思われる。正直言って、前の本の方が面白さは上だと思う。
ただ、前の本は写真が口絵以外は白黒だったが、こちらはカラーなので見やすいのと、どうしてこういう仕事をするようになったのかという自伝的なエッセイがあったのは良かった。
しかし、なんというか、体に気を付けてと心から思った。こんなことで死んだらシャレにならない。基本面白おかしく読む本なのに、笑えなくなってしまう。食べること自体の危ないのに、わざわざ咬まれたり、外国で生き物を獲りに行って、ギャングに襲われたりしてるんだもの。小学生でも読めるけど、好奇心旺盛な子どもには薦められません。
食べてるものは、水や水際に住んでるものが多いけど、よく考えたら珍しければ何でもいい訳だよね…と私の隣で寝ている猫を見ながら思った。猫は珍しくないけど、ブルーギルやブラックバスより迷惑だと思い、嫌っている人も多いわけだし、絶滅危惧種でもなく、野良なら所有者もいない。猫も喰っちゃう?(今猫から、凄い目でにらまれた、ような気もする)
哺乳類もありなら、そこも笑えるかどうかの分かれ目になりそうではある。
まあ、とにかくあまり無茶しすぎないで。外国に獲りに行くときの紀行文も面白く書いてくれるといいな。
今流行の?ヒアリも出てます。
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いま、ほとんどの子どもたちは、店で売ってるものしか食べたことがない人が多いです。
ついこの前までは、野山や海で採ったり拾ったりして食べてたんですが……。
なのでこういう本は、積極的に入れたり、紹介したりしたいと思います。
そういう世界もあるってね。
この本にはとりかた、調理の仕方まで載ってます。
2017/10/13 更新
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愛するあまり「喰う」ことで五感をフルに使って対象全てを堪能する、パリの佐川くん級の生き物への常軌を逸した愛情が迸る生物ライターの著作。
海・川(ドブ川含む)・陸のあらゆる「絶対食べたら死ぬ」的な食いも食ったり27種の生き物は、日常我々が考える「生き物」の定義を軽く超える禍々しい見た目や臭い、そして毒。それをひっくるめて注ぐ生き物への敬意と愛を前にただ震えて笑うのみ。
捕獲から調理まで全て自力。小柄な女性の背丈ほどある大魚でも100均グッズで釣り上げる。
調味料は、少しでも美味しく頂こうとあれこれ創意工夫する熱意とどんな味であろうと丸ごと食べ尽くす飽くなき好奇心。思わず食べてみたいかも、と身を乗り出しそうになる。
フナクイムシのエイリアンもかくやのグロテスクなビジュアルに美味な味わい。生き物とは、人間とは、生命を丸ごと頂くことへのオマージュに溢れた一冊。
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タコでも、ナマコでも、シャコでも、イナゴでも、ウナギでも、
最初に「食べてみよう」と思った人はとても勇気があると思う。
「これ、食べてみようか」という人探究心は、きっと私たちの
DNAに組み込まれているはず。ただ、それが眠ったままでいる
のか、常に活動しているのかが私と著者の違いなんじゃないか。
食べてます。いろんな生き物を。しかも、誰に頼まれたのでも
ないのに「それ、食べて大丈夫なのか?」という生き物を食べ
てます。
冒頭のオオカミウオなんてその見た目だけで強烈なインパクト。
フィリピンの人たちがたんぱく源として珍重しているという
フナクイムシなんてわざわざ食べなくても生活して行く上で
何の支障もないのに食べている。
なぜ、食べるのか。それはひとえに著者の「生き物への愛」ゆえ
なのだそうだ。知りりたい・見たい・触りたい。ここまでは分かる。
もっともっと、生き物を知りたい。だから食べてみるとなると、
理解出来るような、出来ないような。
本書では全27種の生き物を捕獲する過程から調理と食べた結果まで
がかなりコンパクトにまとめられているので、いささか物足りなさ
もある。
文章自体は非常に軽いノリで書かれているので、これは読み手に
よっては合う・合わないがあると思う。私はあまり好きな文章では
なかったわ、残念ながら。同じような文章が多いのが引っ掛かって
しまったのよね。
テレビのバラエティ番組でも活躍中らしい著者である。これからも
見て・捕って・触って・食べてを繰り返して行くのだろうな。くれ
ぐれもお体、お大事にと思わずにいられない。
尚、本書では禁断の美味といわれるバラムツも食べている。人間の
内臓が分解できない脂を持つバラムツ。やっぱり食べるにには紙
おむつ着用が必要なのね。
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沖縄県産サソリモドキの天ぷら、アマゾン産デンキウナギの蒲焼き、フィリピン産フナクイムシの踊り食い、神奈川県産ガーパイクの丸焼き、タスマニア産キングクラブの浜茹で…etc.北は知床から南は石垣島、果ては香港ドブ川、アマゾン奥地まで―大人気の“キモうま”生物ライターが「脳が拒絶する」生き物を探して獲って喰ってみた。(アマゾン紹介文)
とても贅沢かつ危ない一冊。
いわゆるイカモノ喰い本なのですが、その種類の豊富さとわかりやすい「ヤバさ」が伝わるカラー写真で、何を食べるんだろう、どう食べるんだろう、とどんどん読み進めてしまいます。
収録されているお話はweb上でも掲載されているようですが、本のほうが読みやすいかなぁというのがぱっと見た印象です。
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読了。そっかー虫の味は大きく分けると「エビ・カニ系」「イモ・マメ系」の2系統に分かれるのかあー。
ベア・グリルスが好きでたまに観るのだけれど、あのひと虫を食べて「一般的な虫の味です」とか言うことがあるんだ。一般的な虫の味は知らない、特に生は。
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食べたら多分美味しいだろうなと思う生き物から、なんでそれ食べようと思ったの???ってなってしまう生き物まで。見て触れて嗅いで喰うという五感をフルにして生物を感じているの凄いなと思うし、よくここまで命ありましたねって意味でも凄いなと思った。自然由来の酸っぱさやケミカル臭ならまだしもガチの環境汚染由来のケミカルにも食らい付いていく。オオゲジのカラーページでは思わず本を落としてしまった。ウヒィ...(泣)
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著者の究極の目標は
「自分の脳みそが、認識を拒絶するくらいの生き物に出会いたい」
この本でもやばい生き物を次から次へと食していくそのさまがおもしろいし何故か爽快。
そして勉強になる。面白かった。
■オニヒトデ
→サンゴを主食
→再生する
■ソウシハギ
→フグの毒のテトロドトキシンをはるかにしのぐ猛毒を持つ
→パリトキシン
→沖縄の普通に店で売ってたらしい
→おばちゃんはなにも言わない
→内臓を傷つけると身にも毒が回る
→熱でも分解されない毒
→命がけで食べるほど美味しくない
■バラムツ
→うまいけど、人間が消化できないワックスエステル(ローソクのロウ)
→刺身は五切れまで
→この人は20切れ食べて、お尻から20時間油が出続けた
■ロウニンアジ
→世界最大のアジの仲間
■ふなくいむし
→キモい、キモい以外の言葉が見つからないほどキモい。
思わず「はわぁぁぁっ・・・!」というエロ漫画の登場人物のような声が出てしまった
→★笑ったw
→貝の仲間
→先端に小さな貝が二枚付いている
→通った後が巣穴となる
→→穴を掘りながら同時に石灰分を体表から分泌しそれを壁に塗りつけながら巣穴を構築していく
→→これをヒントにトンネル工事で用いられるシールド工法が開発されたのだとか
■体内で電気を生み出し放電できる魚
三種のみ
→シビレエイ 30-100v
→デンキナマズ
→デンキウナギ 最大800v
人は100-200vで電撃死のレッドゾーン
→600vで即死
→デンキウナギやば
→→テラフォーマーズのアドルフ
デンキウナギの口のすぐ後ろに肛門がある
→ながいからだだが、全ての内臓が体の前方2割にある
→胴体ほぼ全てが発電機
→とんでもない進化の仕方"
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面白かった!まさに五感で感じる生き物たち。どんな味してるのか、気になるっちゃーなるけど見た目がアレな生き物やドブに住んでる魚を食べる勇気はないなあ。それを〆たからには敬意を持って食べる著者に感動。ただ、明らかにヤバいドブ川にいる魚は食べない方が良さそう。環境が魚をこうまで変えるとは。