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夏にぴったりな短編集でした。
米澤さんはボトルネックが合わなくてそれしか読んだことがなかったのですが、今作はとても評判がいいようなので気になって読んでみました。
どのお話も読みやすくて、ちょっとゾッとする部分もあって面白かったです。
それぞれ違う色を持っていてすごいなと思いました。
個人的には柘榴の官能的な熱さと関守の背筋に汗が走る感じが夏にぴったりでお気に入りです。
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年末恒例のミステリランキングで、各社の1位を独占して史上初の三冠ということで話題になっていたもの。
確かに面白い。個人的には「柘榴」がなんとも言えない嫌な空気感で、とても好き。登場人物、みんなバカだ。いつかそれに気付くかな?
米澤穂信はこういう美しいイヤミスがとっても上手いよね!でも正直、個人的にはここまで大絶賛されるほどかなあ、と思わなくもないが…。
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2017.08.13
出張で何度も飛行機に乗るので、暇つぶしとして久しぶりに本を購入。以前図書館で借りたものの、読みきれずに返してしまったもの。
私の大好物のミステリーホラーの要素もあり、どの話もスリルがあって大変読み応えがありました。
一番ハラハラし、どんでん返しを感じたのは「万灯」。やっぱり人殺しミステリは面白い!
このような米澤節がうなる暗い淡々としたミステリーをもっと読みたいです。
今月末また飛行機に何度も乗る予定があるのでまた本を買ってみようかな。
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単行本が発売された2014年末、主要な3つのミステリーのランキングで首位を独占したこの作品。帰省した実家と帰りの新幹線の中で読了。
確かにどの話もかっちり纏まっているとは思うが、語られている題材や全体的な暗さ、古めかしさがあまり好きになれなかった。
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なんとなくミステリーが読みたいと思って手に取った1冊。
タイトル通りに人の思いが原動力になる強さや弱さを描いた短編集。
あるものは心に刺さり、あるものはネタばらしされても理解できない。
人の価値観の違いっていうのはこういうことなんだなと言うのが痛いほど分かる。
カテゴリはミステリーだけど「トリックを解いてスッキリ解決」じゃなく
「人の心を知る」のを主眼としたお話。
これが作者のスタイルなのかもしれないが「氷菓」、「ボトルネック」を昔読んだことがあるだけなので忘れてる。
人の心の動きに興味ある人にはオススメ。
コテコテの物理トリックが読みたい人にはおすすめできない。
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最後にヒヤリと残る物語が多い。
短編集は長編よりも話に深みを出しにくい印象があり、もともとそれほど好きではないのですが、この本はどのストーリーも面白く読むことができました。
一冊読み終えたとき、タイトルには納得。
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自分の大事にするものを守る為には人を貶め殺めてしまう。人間の恐ろしさよ。保身であったり欲であったり。正当防衛ではないところが恐ろしい。
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全体としては、まあこんなもんかというところ。
ミステリーは自分に合わないか。
「万灯」「関守」は楽しめた。
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さすがに面白い。一つ一つが全く違うテイストなのに、読後感は似ていて、読み終わった時に満願かあ~とタイトルにしみじみ。
『儚い羊たちの祝宴』の方がインパクトは強いけど、似たテイストの“柘榴”が印象に残った。
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短編嫌いの私が★×5
これは初めてのこと。
全ての作品が★×5。素晴らしかった。
何冊かこの作家さんの本は読んだことがあるはずなのに、
ここまで心掴まれたのは初めてかもしれない。
インシテミルは自分の好きな分野だった為好印象なのは当たり前だが、
この作品は自分の得意分野というわけでもない。
それなのに全ての作品に気持ちを集中できた。
短時間で没頭して読了してしまった。
凄い・・・
絶対この作家さん、上手くなっている。。。
短編でこんなに惹かれる作品に出会えたのは初めてのことで、
自分自身とても驚いている。
とても良い作品に出会えて幸せだ。。。
これこそ読書の喜び(*^-^*)
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久々に読む米澤穂信。どの話も完成度が高くて、やっぱり上手いと舌を巻く。他人を嵌めようとする手口を思いつく人間の薄ら寒さが、超常現象のホラーを超えるホラーさよ。
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六つの短編
一番の気に入りは【関守】
都市伝説の取材の為、ドライブインを訪れるライター!
店の店主とライターが過去に近くの峠でおきた事件を振り返る。
題名の意味が解る時、物語は絶頂に達する。
次点が【満願】
謎が、ぼんやり薄っすら浮き上がってくるミステリー!
構成に作者の技術の高さが伺える。
文体と登場人物達から昭和50年代よりも、もう10年前のような気がするのは私だけでしょうか?
最期に【全体を通して】
薄っすらと夜の帳が下りてきて気がつくと自分の後ろに不気味な気配を感じた時に、振り返ってみると・・・
と言うような気分にさせられる短編集でした。
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短編はどれもレベル高いし、面白かった。
外からは分からない人間の暗い心理が話のラストに浮かび上がってくる。
派手さはないけど静かにゾクッとさせる内容だった。
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6篇のミステリィ短編集.全編に渡り,どんよりとした雰囲気を決して逸脱せず,ミステリィそのものより,その状況を生み出した,人のネガティブな業に焦点を充てた,松本清張調な作品群.全く異なる世界観で,いずれも読み応え十分.
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以前ストーリーセラーで万灯を読んでいて文庫化されるのを待っていました。娘と言っても女なんだなとか、家族を守るためにおばあちゃんのどこにそんな度胸が・・・とか思うことはいろいろあるけど、どの作品にも自らの目的を達する為に罪を犯す人々がいた。