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とある交番内の警官が綴る事件の真相の裏側とは?
自殺志願者の多い旅館に辿り着いた男が気づく自らの心情風景は?
中学生姉妹の両親への思いからくる決断、そして姉妹間の深い葛藤とは?
海外に赴任したビジネスマンの熱意の結果とは?
ある交通事故の都市伝説の記事のため取材に訪れたフリーライターが聞いた事は?
かつて下宿先で世話になった奥さんが殺人を犯した。果たして真意は?
全6編、誰にでも起こりうる心の葛藤がトリックになりミステリーとなっている気がした。
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別作品の『儚い羊たちの祝宴』が好きな人はこれも気に入るのでは、という評価をよく見かけたので期待してました。
読み終わって、確かに共通する部分も多いとは思いましたが、羊の方がもっと暗い雰囲気だったような気がして、私はそんなあちらの方が好きです。
「関守」が一番好き。一番怖いなと思ったから。
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いままでの米澤穂信さんの最後の一行どんでん返し短編作品の集大成というかんじ。以前の「儚い羊たちの祝宴」に磨きがかかり、現実味もまし、よりヒヤリとさせられる作品ばかり。柘榴と万灯が好き。久しぶりにドキドキしながら一気に読みました。
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第27回山本周五郎賞受賞作。
『〝連作〟短編集ではなく、純粋な短編集を……』ということで、各短編に繋がりは無いのだが、根底にあるものは共通しているように思う。面白かった。
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本が出版された時から気になっていました。その間にテレビで放映されたのも見ました。テレビのもとても面白かったですが、やはり原作はいいなぁと思いました。。
どの話もみんな惹きつけられました。
他の著書もぜひ読みたいです。
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「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。
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ミステリ賞をいっぱい受賞している作品。
短編作ではあるが、
どの作品も話の終盤にミステリの残り香を残した
素晴らしい作品
である一方
文章表現が卓越しすぎて、意味がたまに分からないものが出てきたりするので、読みにくさを感じてしまった。
これは自分の無教養なだけなのだけど、
あまり日常的に使わない表現があったので
文学作品としてはかなり高尚なものかもしれないが、
庶民のボクとしては読みづらかった。
内容はどれも面白いです。
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3冠受賞と期待値を上げられ過ぎたせいか、思っていたのと違う…というのが第一印象。ついつい派手な仕掛けを期待してしまっていた。でも、賞のことを忘れて読めば、非常に好みの1冊。派手さはなくても、ブラックな苦みのある結末は中毒性がある。次の話、次の話…と、つい、一気読み。『儚い羊たちの祝宴』でも思ったけど、私はこの人の短編集がとても好きだ。
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すっきりと読める。電車で読むには贅沢だが、短編で軽くオススメ。もともと米澤さんの文章、価値観が好きなので自分はとても好きな本になった。
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事件推理だけでなく、いろんな種類の話が詰め込まれたミステリーの短編集。
個々のストーリーは短いので深さはともかく、心理描写は細やかで、展開も早くてストレス無く楽しめる内容。
ただ『◯◯で1位!三冠!』という帯の文言に期待しすぎてしまった感はあるかも。
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あ、文庫本出てる、と購入。
暗くて怖いけど面白い。そして後を引かない感じがこの人の作品はいいなぁと思います。あまり感情的だったり粘着気質じゃない感じがする。作中は大概変な人が出てくるのに読後感がそれほど悪くないのはすごいな、と思うのです。
夜警
あ~、その仕事、向いてないよ…という人居るよな。
巻き込まれ事故みたいな上司はちょっと災難。
死人宿
それでも結局その宿は続いていく、という感じがゾクっとくる怖さがある。彼女は東京には戻らなさそうだな…
柘榴
イヤな話。何をもってして男がそんなにモテるのかが理解できない。母親は理解できる。同年代だし、他の女の子が注目していた彼を手に入れるアタシ…という満足感もあっただろうし。でも10代の少女にしてみたら40代男なんてオッサンだぜ?と思うんだけど… どうなんだろうか。
万灯
回り回ってお天道様が明るみに出す、というような。
村の利益と国の利益かぁ… 確かにそこは難しい問題だなぁと思う。
関守
いや、どう考えてもその人危険でしょ、近寄るな危険。
というある意味地雷なお話。
満願
読んでいてちょっと気になったんですが昭和46年で普段着が矢絣の袷って。年の頃20代後半の女性の普段着ってその頃にはもう洋装だと思うんだけどなぁ…とその辺りは疑問に思いました。それとも彼女は商売柄、和装をしていたんだろうか?謎だ。
それにつけても旦那が稼がないと辛いなぁ… 人殺しとはいうものの…その借金は誰がこさえたんだよ、とは言いたい感じでした。やっぱり女性も手に職を持たないといかんなぁなんて的外れな感想を抱きましたよ。
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名前は知っていたけども、この作家さんの作品は初めて。
好みかそうでないかと言ったら後者なのだけど、薄気味悪い後味の作品ばかりで、しかもどれもタイプが異なる短編集で、多才な人なんだなという印象。でも今後ほかの作品を読もうとまでは、、。ごめんなさい。
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夜警/死人宿/柘榴/万灯/関守/満願
六つの出来事。裏に隠れているものは誰にも分からない。こんな事が有ったのだと知れる時心の中にざわざわとした物が残る。すっぱりと白黒付けられる事など無いのかもと思う。
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もともと米澤穂信氏の本は、
「儚い羊たちの祝宴」が一番好きだったりする
(古典部は除く)
ので、同じく短編集にはとても期待していた。
単行本で出て、
文庫まで待とうと思って、
もうそろそろ耐えきれないから単行本買おうと思ったら
ちょうど発売日に書店で文庫本を見かけた。
神に感謝しました。
さて。
『ボトルネック』『インシテミル』『犬はどこだ』
『古典部シリーズ』『儚い羊たちの祝宴』
※さよなら妖精は途中でリタイア
割と米澤作品は読んでいると思う。
感じるのは、作品によって世界観がガラッと変わるなぁと。
今回は短編の中でも一話一話それが顕著だった。
警察小説か?『夜警』
温泉宿探偵物?『死人宿』
海賊になった男、みたいな、海外でバリバリ出世していくと見せかけて『万灯』
怪談聞かせてくれるの?『関守』
弁護士もの?『満願』
全部が全部テイストが違うし
最後の最後にズバッと裏切ってくれた!
本当に素晴らしいストーリーテラーだと思いました改めて。
あ、書き忘れていたけれど『柘榴』が一番好きだった。
やっぱりこう言う、美しい少女がちょっと狂気じみてるの
好きなんだな。
感謝。
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唐突に始まるそれぞれの物語は、唐突だからこそ
怖いものみたさにどんな結末が待っているのか
流行る気持ちを抑えてページを捲る手が速くなる。
全体的に何気ない展開から最後のオチは
全て良い意味の後味の悪さが残る。