トンデモ系陰謀論の類の本ではない
2019/02/01 12:25
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:親譲りの無鉄砲 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1985年8月12日夕方におきた日航機墜落の直接原因として、「公式」事故報告にあるような圧力隔壁説は違うのではないか、というのが本書の主張である。公式見解に特に疑問も持たずに三十余年を過ごしてしまった迂闊な人間である評者は、それまで知らなかった「事実」を突き付けられ大いに動揺した。
その事実とは、場所のまったく異なる地点から複数の人間が、2機のF-4ファントムが事故機に貼りつくように追尾していた、という目撃証言をしていることである。そのなかには子供のものもあり、小学校の編んだ文集に掲載されている。真摯に史実に肉薄した歴史小説家吉村昭氏も「三陸大津波」等で子供の証言を重視しているように、これを決して軽視すべきではない。墜落現場付近の証言であることから、ファントムに貼りつかれていたような飛行機が当該事故機とは別、という可能性は低いとみてよいであろう。
また、事故機機長によるスコーク7700という軍関係向けの緊急事態宣言を傍受した米軍がいち早く輸送機を派遣、当日19時15分までに、墜落地点を確認して、ヘリによる救助体制まで整えていたにもかかわらず、日本側の救援体制も整っている、という理由による命令で引き返した、という元米軍人の証言について、現在に至るまでその証言を覆すような米軍側の公式的説明は現れていない。この証言に一定の信憑性を付与すると、墜落地点が翌日朝まで特定できなかったとする自衛隊や政府の発表には欺瞞が含まれていることになる。
さらに、垂直尾翼が損傷し油圧系統が不能になる原因となったと考える爆発的衝撃が起きた際(恐らくその直前)にある乗客が窓の外を写真に撮っていた。そこに映っていた小さな点状のものを専門家が画像解析で拡大するとオレンジ色の飛行物体で事故機に接近しているときのものでありそうだということが判った。当時の運輸相、故・山下徳雄氏に著者が後日インタビューした際その写真を見せたが、「オレンジ色の物体」の由来について既に何等かの情報を持っていたような反応を示したという。藤枝市で事故機を目撃したという女性が、機体後部左腹部にオレンジ色の楕円または円筒状のものが貼りついていたように見えたという目撃情報と絶妙な符合を見せている。その女性は、2機のファントムをやはり目撃している。藤枝から墜落現場の群馬県山中近くまで、ファントムが同行していたことになるが、その事実は一般に長らく知られず、或いは意図的な隠蔽がなされた上で報道されてきたことになる。
本書は純粋に科学技術的知見や推論で理詰めに真相に迫るという種類のものではない。圧力隔壁の疲労破損(7年前に伊丹空港で尻もち着陸し、その際修理ミスをしていたという前歴による)が垂直尾翼に深刻なダメージを与えたという公式見解に正面切った技術的反証はしていない点に評者はやや物足りなさを感じてはいるが、それは著者の守備範囲ではないから仕方ないだろう。評者は、圧力隔壁破損が垂直尾翼破損に至る規模のものであるならば、抱えている酸素ボンベの容量も常圧高々数十立米程度であるはずで、あっという間に客室の与圧部の空気は流出、エアコンによる早急な圧力回復は不可能であり、さらにボイスレコーダーにあるように、5分ものあいだ高度7000mクラスの過酷な低減圧状態に乗客が容易に耐えられたはずはないと直覚する。衝撃時に断熱膨張効果による結露の霧が一瞬かかったという生存者落合さんの証言があるが、すぐにその霧は晴れたわけで、機体の気密性は墜落時まで相当程度維持できていただろう。その一点で、公式事故報告書の「仮説」は却下してよいレベルのものである。
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日航機墜落の真相が別のシナリオがあるのでは?
というのが、著者の主張のようです。
圧力隔壁の修理ミスというものではなく、
自衛隊か米軍が誤って(?)ミサイル等で
誤射してしまった?それを隠すために
発見を遅らせて、証拠隠滅をするために事故現場を
焼き切ったということなのだということなのだと思います。
真相はよくわかりませんが、そういう考え方も
あるのかと思いました。
願わくば、もう少しわかりやすく書いてほしいと
思います。
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日航ジャンボ機墜落事件。会社から家に帰りニュースで衝撃を受けた。当初長野県に墜落したとの報道がされており、大分後に群馬に訂正され、不思議に思ったものだ。
この本を読み、群馬県の自治体等が警察やTV局に、群馬に墜落していることをしきりに通報しているにも拘らず、その様にされたこと。航空燃料が入っている主翼は燃えていないのに、離れた場所の遺体が火炎放射器様のもので徹底的に焼かれているものがあること。墜落前に航空自衛隊の戦闘機2機が123便を追尾していたこと、等を医師や自衛隊員から主婦・子供らの証言で裏付けている。
問題の後部圧力隔壁は、現地でカッターでバラバラに切られてしまい、検証の仕様も無い。海底で発見された尾翼も、最早検証の仕様は無いであろうから、真相が明らかにされることは絶対に無いであろうが・・・
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文字の記録がたくさん存在していることに驚いた。
著者の前書を読んだ当時の山下運輸相が連絡してきたという事実も重い。
墜落の真因が明らかになることがあるとすれば、米国の公文書が公開された場合? それまでは飛行中の状況は推測するしかないけれど、墜落してから一晩墜落地点を隠蔽したことは、間違いがないようだ。
中曽根の言動はいまさら呆れるまでもないけれど、日航の本社の、現場対応に送り込んだ社員への処遇は、聞きしに勝る。
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国内に落ちているのになかなか見つからなかったなんてその当時からおかしいと思っていました。真実を知りたい。いつか知る時が来るかしら?
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墜落事故当時はまだ生まれていなかったので特集や特番などでないと知ることができない世代です。
元スチュワーデスからの見解というか意見を知ることができました。
ただこの人は外的要因を元に語るばかりのようでつまらないな、と思いました。
もちろんその可能性を否定するつもりはありません。
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当時、日航客室乗務員だった著者が、1985年8月12日の「日航機123便墜落事故」に疑問を抱き続け、数々の目撃者の証言をもとに真相に迫ったノンフィクション。前著「天空の星たちへ」以降に得られた新たな事実を踏まえた構成になっています。
当時は浪人生、大きな衝撃を受けました。「なぜ」という単語がずっと頭の中を巡りながら、生存者4名の救出される報道等鮮明に覚えています。85年は、1月に「犀川スキーバス転落事故」により、多くの若者が亡くなった年でもありました。その後刊行された「沈まぬ太陽」を読み、当時の日航の企業体質に憤りを強く感じました。
これだけの事実が積み上げられた(「事故」ではなく「事件」)今、「圧力隔壁の修理ミス」という報告を検証するために、引き上げられていない機体を速やかに取り出すこと・在日米軍や防衛省の記録を提出すること等、「真実」を明らかにするために政治が果たすべき役割は大きく存在しています。
このようなことが、「他の事故として扱われたことでも行われているのではないか」、そう思うととても怖いことです。
みなさんにもぜひ読んでほしい一冊です。
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事故調の公式見解とされる「圧力隔壁の修理ミス」原因説に信憑性がないことは今まで多くの本で読んではいました。
では垂直尾翼が吹っ飛んでしまうほどの衝撃がなぜ発生したのか?
また墜落現場の特定から救助にいたるまであれほど時間がかかったのはなぜか?
それに対するひとつの説が本書に書かれています。
様々な証言とともに導きだされる結論は…おそろしい。
ただしこの説自体は以前から唱える方々がおられたもので、いくつか読んだことがあります。
本書を読んで驚いたことがひとつ。
この未曾有の大惨事に当時の総理大臣(あのバーコードハゲですよ)は何をしていたのでしょう?
読みながら思わず「マジか…コイツ」と脳内ツィートしてしまいました。
いまや売国奴としてすっかりおなじみ鳩ポッポもびっくりの能天気ぶりです。
これじゃあ米国にシッポ振るしか出来ないワケです。
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真相に迫ると言いつつ、結局解明してないし、元日航スチュワーデスで、墜落機の乗員と一緒に仕事をしていたとか、昔祖母は馬車で通学してたとか著者自身のことがやっぱりいちいち鼻について不快。
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国内のことなのに墜落現場が分からないのは疑問に思った記憶はある。確かにこれだけ証拠や証言があれば、何らかの隠された事実があるのは間違いないだろう。
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日航123便はミサイルで撃ち落とされた!!
なんだか、トンデモ本かなァ~
ッと思ったが、北朝鮮の拉致もの人が多くの人がそのたぐいだと思ってたが今や常識として認識している。ことを考えると、意外と真実に近いかも。
この本では触れていない、4人の生存者の証言が鍵か?
前に読んだ清水氏の「殺人犯はそこにいる」と比べ、チャッチイ!
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ちょっと突拍子ないのでは?という体感が強い。証拠の薄さに対して筆者の主張が強く頑なで、この視点からしか物事をみないと意思のあらわれが見えすぎて、冷静さに欠けるように思えた。
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一気読みです
日航事故の本を見ると今だについ手に取ってしまう
本当の事実は一体何なのか?
いつか御巣鷹山に登って犠牲者のご冥福と事故について
現場で考えてみたいものです
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同じ時間のANAのフライトでトラブル発生して羽田に折り返した33回忌の2017年8月12日。子供の頃の微かな記憶にしかない日航123便事件の新事実に目撃証言からロジカルに迫る。
「後部圧力隔壁修理ミス」とされているのは、漠然と嘘なんだろうなと思っていたけど、その確信を持たせてくれる取材の集大成。これが事実と認められる日が来るのだろうか。
その昔、松本清張の「日本の黒い霧」を読んだけど、その中に並べられるんだろうか。
当時の状況は山崎豊子の「沈まぬ太陽」でも読んでいたけど、涙なくしては読めないな。
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32年前の事故当時からマスコミ報道に不穏なものを感じていたが、やはり不都合な真実を隠蔽せざるを得ない巨大な力が働いていたのか、と考えるのが普通だろう。体制側の圧力に屈せず取材を続けて来られた著者をリスペクトする。