紙の本
相変わらずの風格のある本格的諜報員(スパイ)ミステリーであるが、少々“種明かし”が抽象的過ぎる気がし始めた。
2016/12/07 00:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
相変わらずの風格のある本格的諜報員(スパイ)ミステリーであるが、少々“種明かし”が抽象的過ぎる気がし始めた。見えない存在であり、絶対に疑われてはいけない存在なので、そうならざるも得ない事情は分かるが、ごく一部の作品で判ったようで判らない結末があった。そういえば、ル・カレの作品など、混沌とした諜報戦のなかで、結局誰がどの側で活動していたのかがどうも良く判らないての結構ありますね。諜報活動ってそもそもそういうものなのかも知れない。いずれにしろ、諜報という分野で立ち遅れが懸念される日本では目新しい作品と感じた。各短編ごとに、場所も登場人物も異なり?(実は同じかもしれない)つつも、息詰まる展開に魅了される。
・・・・・・・・・・・・・・・以下、省略・・・・・・・・・・・・・・
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
帝国陸軍のスパイ組織・機関と風機関の暗闘小説。それは無いだろう、と言いたいところだが、「007」にしても元はイワン・フレミングだし、単に楽しめばよいのかもしれない。昔、魔術師の異名をとった結城のアクションなど、理屈を抜けば面白い。
投稿元:
レビューを見る
「ジョーカー・ゲーム」の続編。
前作も丁々発止のやり取りにディテールや時代の雰囲気にも感心したけれど、今回は“風機関”とかモスクワのスパイやらナチスなど対抗馬が出てきたため、それらを出し抜くD機関の鮮やかさが目立ち、またまたなかなか楽しめた。
投稿元:
レビューを見る
表題作の「ダブル・ジョーカー」をはじめ、6つの短編がおさめられているのですが、D機関のメンバーが直接的に胸のすくような活動を見せる作品は少なく、そのほとんどがD機関の周囲の人物を主人公に据えています。そうして、D機関の影がちらほらと見え隠れしつつ話が進行するスタイルを取っているのですが、その分緊迫感が欠けてしまったように思います。
頭脳戦が繰り広げられるのはいつものことなので、決してつまらないわけではないのですが、私が求めていたジョーカーシリーズとはちょっと違ったかな、と。
第3作目はすでに読んでいるので、次は第4作目に期待といったところです。
投稿元:
レビューを見る
文庫化をずっと待ってました!!前作を別の視点から見た話が収録されていて嬉しい限りです。どの話にもその存在を感じさせる結城中佐の,謎めいたかっこよさが好きです。文庫派なもので,パラダイス・ロストも早く文庫で読みたいです。
投稿元:
レビューを見る
今回も短編集でしたが、止まらぬ面白さでした。
最後の短編には、「ジョーカー・ゲーム」とリンクした内容で、ちょっとにやっとしちゃいました(笑)
前作を読んでからだいぶ間が空いていたので、もしかしたら他の作品にも気付かなかったリンクがあるのかも。
投稿元:
レビューを見る
相変わらずのかっこよさ…! スタイリッシュでクール! 知的ゲームの切れ味がもう本当にすごいっ!
前作「ジョーカー・ゲーム」では「D機関ってこういうところですよ」というのをまざまざと見せつけられ、その鮮烈さにやられたのだが、今回は一歩踏み込んだ感じ。時代も含めて。もうD機関の連中が出てきて、問題を片付けちゃうっていう了解があるんだけど、それでもわくわくしながら読ませちゃう完成度の高さ! そして作者少し遊んでるというか、読者側の了解がなければ出来ないトリックも使っていて、それも楽しい。D機関側からではない話が多いから、全員がスパイに見えてきて、きっとあの人が、いやこの人かとごちゃごちゃ考えて、結局全部D機関に持ってかれるから、ますます彼らが際立つ。うまいなあうまいなあああ!
そして結城中佐…! もう本気でこの人はかっこいい。また描写が巧みで、彼の身体的な特徴は思い浮かぶのだけれど、読者側にも「どんな顔だろう」というのがね、全くイメージをうかばさせない、まさに「誰でもない人」でありながら、その強烈な存在感が本当にかっこいい!
そしてね、個人的にはアクションがないのがイイ。アクションは映像でやってくれって思ってしまうから。あくまでも頭脳線で勝負っていうのが、もう大好き。
胸いっぱいお腹いっぱいの一冊。
今回は単行本には収録されていない「眠る男」があるから、次回ももしかしたら…? 「パラダイス・ロスト」も文庫を待つ。
投稿元:
レビューを見る
一冊目ほどの感動が無かったけど
ついつい読み進めてしまう。。。
なんとも不思議な世界でら
やはり魅力的なんだなー。
投稿元:
レビューを見る
表題作の「ダブル・ジョーカー」と最後の「眠る男」が特に好みです。
「眠る男」がとてもスパイ小説っぽいですね。
「ダブル・ジョーカー」のライバル組織との対決あたりも、このシリーズでは異端な感じもしますが、爽快感がありました。
戦争の結末がわかっているだけに、D 機関のメンバーの今後がどうなるか心配というか、なんというか。
投稿元:
レビューを見る
面白かった!結局D機関に翻弄される展開が気持ちいい(笑)結城中佐の過去話もあって嬉しかった!あと、例の事件の裏側も、さりげなく載ってるし…このシリーズ大好き。
投稿元:
レビューを見る
ジョーカーゲームシリーズ第2巻。
前作同様、超人達の活躍が描かれている。相変わらず、結城中佐はカッコいい。
内容は5編プラス1ショートストーリー。飛び抜けて面白いと思う作品は無いが、駄作もない。
戦時中の雰囲気が伝わってくる、そんなスパイ小説。
投稿元:
レビューを見る
いやはや。期待を裏切らない面白さ。
前作から読んでると、「おい、お前とらわれてるぞ!」とか突っ込みながら読んでしまいますね。
すっかりD機関の一員気分です。
前回とは違って、D機関が苦戦というかアクシデントに巻き込まれたり、いろいろ大変なことになっています。
次はどうなっちゃうのか、と自作『パラダイス・ロスト』が読みたくなってしまう、ずるい作品。
文庫出るまで我慢しよう。
前作が☆5で本作を☆4としているのは、ある程度こっちが慣れたということで、「うわーやられた!」感が減った分、多少減らしたほうがいいかと思ったのですが、つまらないとか不満があるという訳ではないので。
十分満足です。
ちなみに、新幹線で置き忘れて操車場送りにしてしまった前作『ジョーカー・ゲーム』の文庫も改めて一緒に買ってしまったのでした。
投稿元:
レビューを見る
最後に結城中佐の存在感が半端なく、主人公なのにその他のスパイ達の印象がすっかり薄くなる。魔王顕在。
ボーナストラックも前作の補完作でニヤリと。
D機関のトータルで勝負に負けないところは、やはりあらゆるパターンを読みきって、相手を知ることを怠らないその姿勢なのだなと。
投稿元:
レビューを見る
奥田英朗の小説を読んでいる途中で、疲れてきてしまい、気分転換としてこちらを読み始めました。
とにかくシンプルに、それでいてしっかりと練られていて、非常に安心して読んでいられます。
D機関があまりにカッコイイ!!
読んでいてスッキリします。
前作よりも、メインキャラと言いますか、「D機関」が全面に出てきていませんが、それでも充分存在感があります。2作目も面白いです!!
投稿元:
レビューを見る
スパイ養成所のD機関の面々の続編だが、表題作の風機関との対決は思ったよりあっさりしていたのと、前の作品を読んでいるとこのパターンじゃないかと?と思ったことがそのままだったりと、少々拍子抜けした部分があった。前回と変わらず読みやすくて面白かったのだが、一作目の方が目新しさがあったようなきがした。話の中では、一番「柩」が面白かった。続編も楽しみだが、もうちょっと長い作品を読みたいと思ってしまった。