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純白の少年は竜使いに娶られる みんなのレビュー
- 水無月さらら (著), サマミヤアカザ (画)
- 税込価格:957円(8pt)
- 出版社:幻冬舎コミックス
- 発売日:2017/07/28
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電子書籍
影の主人公は、孤独な王
2020/11/03 18:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
出だしから母似の美少年、ラシェルの出自の秘密の香がぷんぷんで、あらすじの筋を追いやすかったから、悩まないで読めました。
★「ラシェルは母より王に似ている」・・と書いていたら、分かりやすすぎでしょう(爆笑)
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年老いた伯爵の後妻に入った王女は、身ごもっていた。
嫁ぎ先で伯爵の子として王女は男子を生むが、赤ん坊を抱こうとしない。
赤ん坊の名前は伯爵が「ラシェル」と命名。
伯爵が亡くなると、ラシェルの母は夫の後追いをして服毒自殺。遺書には「ラシェルの父は、伯爵ではない」と記していた。
不義の子と知り、神学校へ出家するが、黙って神学校に逝った義弟に怒り、竜使いの兄が結界を破って拉致して連れ戻す。
兄は、どうして義弟に執着するのか自分の気持ちに気づかないまま、ラシェルが神学校へ戻ろうとするのを何度も阻止する。
諦めの悪い弟に、迎えに来た神官の前でラシェルを強姦して断念させるが、事後にハタと考えて、自分の義弟への気持ちに気づく。
婚約者親子の打算的な性格に嫌気がさして破談にすると、次の試練は王の御招き。
王は、愛する人と瓜二つのラシェルに懸想。媚薬をもり、父子相姦になる寸前の所に竜使いの兄たちが壁を破って助けに来る。
その後、二人は仲良く秘密を抱えながら暮らしました。
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この粗筋に、
王と妹の秘密
ペガサス
妖精と会話は大人になるとできなくなる
神学校に戻りたいラシェルの家出
客人に媚薬を飲まされて凌辱未遂
幽閉された塔から脱出
王とラシェル
神学校の後見人と王の腐れ縁
乳母は王女とラシェルの恋愛を見守る肝っ玉
女装のラシェル
王位継承資格と竜使い
・・等々、多彩な案件が絡んで物語が進展していくので、飽きません。
知らずに愛した人が、許されない相手で別れを決断するしかなかった、そして下げ渡した先から約束通りに会いに来てくれない、寂しくて聡明な王は狂っていく。王は、この物語の中で一番気の毒な人で、影の主人公だと思います。
あとがきによると、ノリノリで書き上げた著者はテニス肘になるくらい、意気込んで締め切り期日過ぎて書き上げたそうです。
筋書きの予測がつきやすかったけれど、とても面白かった。ひねくれていない展開で頭が疲れないので好きです。
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