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【九十歳になったからこそ書けた、佐藤愛子の「愛」とは】かつて夫だった男の訃報が届く。共に文学を志した青春の日々、莫大な借金を抱えた歳月の悲喜劇。彼は何者だったのかを問う傑作長篇。
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物語は、別れた夫の訃報から始まり、戦後の日本で文学に関わりながら仲間と過ごした日々と、晩年の自分の、恩師に向けた手紙からなる。
読み進むうちに主人公の夫に対する気持ちがわかるようになる。
男は夢を追い、女は現実を生きる…
そこは理解できる(笑)
たまにはこういうものも読んでみようと思ったけど
なんか夏目漱石を思い出すような文章で、今はあまり使わないような言葉もあり、少々退屈(笑)
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正直な感想として自分にはいまひとつマッチしなかった。感情の起伏が大きい(というか常に高みにいるような)主人公のイメージの向こう側に、作者自身がいるような感じがして、まさに老年の悔恨と怨念を見せつけられているような気分になってしまった。
下巻での話というか、この突きつけられた激情のようなものの、うまい収束に期待して下巻も購入したが、きっと数年置き去りにされるのだろうなぁ。