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紙の本

著者による挿画が魅力、この書をもって『ぼく東綺譚』の聖地巡礼してみたい

2020/12/22 14:08

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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

永井荷風の『ぼく東綺譚』の舞台・玉ノ井は、今の向島界隈。しかし、この地は、昭和20年3月10日の東京大空襲で焦土と化して、当時の面影はほぼ残っていない。
『ぼく東綺譚』がきっかけで、好きな街となった向島だが、あの下りで描かれた場所はどこなんだろう?と時々思うが、その参考書になりそうな一冊。『ぼく東綺譚』は、木村荘八の挿絵も魅力だが、著者は、その挿絵を詳細に検証して、玉の井と呼ばれた日々の風景を新たに描き出してゆく、興味深い一冊。

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