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舞台が2000年前後なのに、東芝の不適切会計や、建設会社の手抜き工事など、数年前に話題になった事件がネタに。
前作『不祥事』よりも文章が滑らかでこなれた感じがする反面、時代劇のような舞の啖呵切るシーンが少なめ。半沢直樹まで登場し、もはやスターシステムの感がある。
いまのところ続編はない模様。
上司の相馬の事なかれ主義が面白いが、サラリーマンの悲しさですねえ。
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同時期に発売された「銀翼のイカロス」とあわせて読むと、内容のシンクロがまた面白い。
舞台は少し違う時期だけど。
花咲と相馬、なんだかんだ良いコンビ。
昇仙峡もなかなか良い人間だ。
半沢直樹はここでもかっこいい。中野渡のお墨付き。まさに切れ者。
またどんどん出して欲しいなあ、半沢直樹のストーリー。
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一気読み。やはり、池井戸潤は面白い。合併に絡む不祥事の結末には爽快感を覚えた。バンカーとして、組織人として、自身の倫理観を問われる作品。
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新聞連載の即文庫化という思い切った作品。
好評だったテレビドラマの再ドラマ化を意識したかと思わせる連作短編。
読み進めながらも、俳優たちの顔がよぎる。それでも少しも違和感がなく作品に没頭できるのは、テレビの配役の妙か。
しかし、この小説のドラマ化は無理だろう。何しろ、あの半沢直樹が登場(しかも重要な役割で)し、彼が主人公のドラマは別の局だから。
紙の上のコラボで満足しよう。
とにかく、主人公の相変わらずの、曲がったことが大嫌い、そして悪(わる)を決して見逃さない正義感溢れる行動に、爽快感を覚える。
バブルがはじけ、金融機関の崩壊が相次ぐ時代を背景にした今回の作品。合併を巡る行員たちの行状の迫真さは、内情を知り尽くした元行員の著者ならではのなせる技。
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花咲舞シリーズの続編。
タイトルだけ見たら、ドラマのノベライズだと思っていたので、発売時はスルーしていたが、れっきとした「不祥事」の続編とのことなので、発売から随分経ってから読むことに。
前作から13年経っての新作だが、小説の中の時代設定は銀行等の統廃合が頻繁に行われていた1997年頃と思われる。「不祥事」を初めて読んだ時の新鮮さや衝撃度はかなり低く、ドラマのイメージを強く継承しているのか、面白さが激減してしまったのが、とても残念。
今後、このシリーズの続編は出る予定はないとのこと。無理にドラマに合わせて、続編を書くようならば、小説「花咲舞」の良さを守るためにも、個人的にはこのまま終わりでいいと思う。
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その日、東京第一銀行に激震が走った。頭取から発表されたライバル行との合併。生き残りをかけた交渉が進む中、臨店指導グループの跳ねっ返り・花咲舞は、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまう……。
花咲舞シリーズ最終巻(今の所)。相馬さんが異動しちゃったのが非常に寂しい。ドラマは、舞はすごいけどあと一歩のところをなんだかんだで相馬さんがちゃんと締めている、というバランスがとてもよかったんだけど、今作は完全に舞の独壇場。あまりにもスーパーウーマンすぎていまいち立ち位置が分からんくなったぞ。ただやはり不正を暴いておじさんたちをこてんぱんにするところはすかっとした。東京第一問題多すぎて今回の流れはさもありなん。あと半沢さん大活躍ですわ。
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前作不祥事も読みましたが、本作はドラマに寄せて来た感じ。
もうまんまテレビの役者さんをイメージして読みました。
全7作の短編集ですが、やはり圧巻は7話目ですかね。
エリア51
半沢直樹も出て来ます。
面白かった!
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【友人蔵書】同名のTVドラマは未視聴で、原作の『不祥事』も未読だったことが悔やまれる。しかし、池井戸作品では悪役を配される本店臨店担当を主役に、銀行の暗部に斬り込む物語はさすがである。時に見えざる力でねじ伏せられても、花咲舞の正義を貫こうとする姿勢に読者は魅せられるのだろう。産業中央銀行の半沢直樹が出て来てニヤリ。
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20世紀末、東京第一銀行と産業中央銀行が合併する前の話。花咲舞がメインだが、半沢直樹も登場するし、のちに頭取となる中野渡も名前だけだが登場するなど、今までの本を読んだり、ドラマを見てきた読者にはとてもうれしい設定。杏、上川隆也、ドランクドラゴンの塚地・・・と登場人物が全てドラマキャストで再現されて何の違和感もない。もちろん花咲舞の活躍は。銀行内部のしがらみや政治的圧力などの暗部と対照的に、正義と潔癖に満ちていて爽快。こういう歴史を経て東京中央銀行がうまれたのか!と過去の歴史を紐解くような面白さ。
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半沢直樹が出てきて、おお!っと思った。隠蔽などの悪質なことは、見つかり次第速やかに謝罪することが誠意だ。誠意は生活する上でとても大切。みんな自分のためにと思って、その場しのぎをするけれど、結局隠しきれることなんてないと早く気付くべきだ。正義は勝つ。そういう社会であってほしい。銀行も、政治家も、みんな。
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帯文:”花咲舞をナメるな危険” ”メガバンク誕生前夜、生き残りを懸けた熾烈な合併交渉が進む中、自行のスキャンダルを知った花咲舞は――”
目次:第一話 たそがれ研修、第二話 汚れた水に棲む魚、第三話 湯けむりの攻防、第四話 暴走、第五話 神保町奇譚、第六話 エリア51、第七話 小さき者の戦い
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世の中の事情が分かってきたのか、舞が多少物分かりが良くなってきたような気がする。しかしながら、銀行の大スキャンダルを掴み、真っすぐに突き進む舞の姿勢は変わらない。でも、半沢直樹を使わずに、舞に啖呵をきって欲しかった。
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このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
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ドラマを見ていなかったけれど、杏さんの役は焼きついていて。読みながら、杏さんがやっているようなイメージが。しかし、面白かったなあ。短編集かと思ったら、合併や隠蔽など大きな波につながっていた。池井戸さんのスパッと切っていく解決方法が、こちらでも楽しめた。
それとともに、途中、きたきたきたきたきたぞ、で、最後でまた、「おー!!」っと。パンチを効かせた演出だなあ。ファンサービスかいな。銀翼のイカロスも読みたくなったな。
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TVドラマのファンで、表題を見てつい購入してしまいました。ドラマよりシリアスですね。東京第一銀行と産業中央銀行の半沢直樹がここ繋がるなんて...他の関連作品も読んで見たいと思います!