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連作短編の形をとりながら大きな話でもあり、池井戸氏らしい展開を楽しめました。続編予定は今の所ないようだけど、続編が出たら読みます。
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バブル崩壊から十年。日本経済は出口のない長いトンネルにすっぽり入り、銀行もなりふり構っていられない時代に突入。都合の悪いことは徹底的に隠し通す。諸般の事情という美名の下、真実はうやむやにされる。都合よく使われて、都合が悪くなったら余計なことはするなと言われる。組織の中の小さな小さな歯車であることを自覚しながらもプライドをもって義を貫く。凜とした清々しさに激しく心揺さぶられた。
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テレビも小説も面白いですね。
他にも銀行を舞台の小説はあるけど池井戸潤が1番面白いと思います。
続きが読みたいですね。
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ドラマ化後に書かれた「不祥事」の続編
池井戸潤さんの小説は特別好きというわけではないのですが、これは文句なしに面白いと思いました
長編では無いところもいいです
他の作品のようにスカッとはしませんが、その分どこの企業にも起こりそうな内容で、すごく現実的に感じられます
サービス精神からか、他の作品の人物も登場します
今後があるのならば、読んでみたいですね
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読書日数 24日
短編シリーズ出ていたものの最新刊。今回は1つの大きなストーリーとなっている。
東京第一銀行の事務部臨店班に所属する花咲舞、上司の相馬が、各支店の臨店をやりながら、銀行のスキャンダルを暴いていく、勧善懲悪ものではあるが、今回は産業中央銀行との合併が発表される。
そして、その相手の銀行から、なんとあの半沢直樹が対峙するのである。
話はかなり面白く、銀行の裏事情や、そこに渦巻く人間模様がわかりやすく書かれていて、変わらず「狂咲」ぶりは健在である。
クライマックスでは、その半沢が関わってくるのだが…
ドラマになったらすごい事になりそうだけど、まあ、そうはならないんだろう。
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東京第一銀行事務部臨店グループの花咲舞が上司の相馬さんと美味しいものをつまみながら臨店し、不正を暴いていくお仕事小説。
それぞれが短編だから仕方ないけど、どのストーリーも深みにかけた。産業中央銀行の合併と絡めた東東デンキの粉飾決済の話がクライマックス、エリア51の謎ももう少し深掘りして欲しかった。
時代設定は意外と古く1990年代、なんと若かりし半沢直樹も登場したけど、今ひとつ盛り上がりに欠けた。まぁ面白かったけど、期待していただけに物足りなかった。
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金融ミステリーの真骨頂!
自分に都合の悪いことに蓋をする銀行の体質に、明け透けもなく喝を入れる花咲舞が素晴らしい。
半沢とのコラボレーションもあり、次作がいつかきっと出てほしい。。。
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TVドラマのおかげで相馬より花咲が主人公になってしまったこのシリーズだが、作品としてはかなり古いようだ、そしてついに半沢直樹の登場である。どうやら東京第一銀行は産業中央銀行に飲み込まれそうだ、飲み込まれた方の銀行の行員はみんな惨めなことになると聞いているが、花咲舞たちの行く末はどうなるのだろうか。こうなるとTV再ドラマ化を期待したいが、舞の父親役の大杉漣は死んじゃったし堺雅人の出演も難しそうだから無理かな、いっそ映画化で堺雅人を引き摺り出そう。
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ドラマ化された話をまとめた内容かと思いきや、不祥事の続編だった。途中と最後で、ある人物が登場して重要な役割を果たす。この本もドラマ化して欲しいが、TV局の関係で、難しいがなぁ。。
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ドラマは見てないけど、前から気になってて、「不祥事」からだいぶ経ってしまったけどやっと読めた。
こういうの読んじゃうと、銀行で働きたい人がいなくなるんじゃないかと。
だってみんな嫌な奴に思えちゃう。
大企業がそれこそ何らかの不祥事があったら、銀行は大変なんですね。
神保町の話だけ、ホッと出来た。
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昔、あんなに好きだった小説家の新刊を手にして、「あれ?何でこの小説家が好きだったんだろう?」と感じたり。「この文体、あまり得意じゃないなあ」と思っていた小説家の新刊をひょんなことで手にして「あれ?好きかも」と思ったり。
自分の経験値や境遇が変化したこと、小説家自身の文体が変化したこと。
要因はいろいろあるのだろうけど、ずっと安定して「好き」と思える小説家もいる。そんな一人が「池井戸潤」だ。(あくまでも、現時点では。笑)
実は、「下町ロケット」で直木賞を獲るまで知らなかった。そのころ、直木賞や芥川賞受賞作品があまりにも期待外れ過ぎて読むのを止めていた時期だったこともあり「下町ロケット」も1年以上手にしなかったはず。
でも、何かのスイッチが入って読んだ瞬間に「ビビビッ!(昔、ビビビ婚ってありましたね。笑)」と感じて、一気にほかの作品も読み漁った。さらに普段テレビなんてみないのに池井戸潤原作で「半沢直樹」というドラマまで始まって、見入った。(いろいろと問題が起きて続編がとん挫したのが惜しすぎる。。。)
で、今回の新刊。
半沢直樹シリーズ「銀翼のイカロス」が文庫化とあわせて発売された「花咲舞が黙ってない」。
文庫だったので油断していたら単行本化されずに、いきなり文庫化!?油断していた。。。笑 前作「不祥事」がドラマ化されたときに「花咲舞が黙ってない」というタイトルになったのだが、続編はそのタイトルをそのまま拝借したようだ。(本著の「解説」に詳しい)
そして、なんと文中に「半沢直樹」が登場してびっくり!さてさて、全く違うシリーズがどこかで融合したら、これはこれでまた面白いかも?(これ以上はネタバレになるので省略)
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花咲舞が だ~~っまってない!!! はぁ~、面白かった。
半沢直樹も友情出演的に出てた。ぃよ千両役者!
銀翼のイカロスの東京第一銀行サイドのお話しね。
産業中央銀行との合併を控え権力争いに明け暮れる東京第一銀行で
臨店指導グループとして不祥事を質す花咲舞と相馬の活躍を描く。
銀行員の矜持たるものを問い続ける全7編の痛快短編集。
第一話 たそがれ研修
かつて情熱と希望に満ちた銀行員が、数十年の奮闘の末、出世コースから外れ、
退職間際に私利私欲のために起こした情報漏洩事件。
「会社がなんとかしてくれるだなんて幻想です。いいかげん目を覚ましてください!」
第二話 汚れた水に棲む男
「清濁併せ呑む。しかしそこに一線を引くのが経営者に求められる資質だと思います。」
経営危機に瀕し反社会的勢力の資金援助を受けて以後、資金洗浄を続ける融資先の社長。
その手引きが東京第一銀行の現役部長だったことを突き止めたが、隠蔽されてしまう。
「この貸しはきっちり利息を付けて返してもらいます。私たちは銀行員ですから。」
第三話 湯けむりの攻防
別府温泉街が町興しに10億円の融資を依頼するが東京第一銀行は融資を渋る。
その最中 別府温泉では東京第一銀行と産業中央銀行の頭取同士による合併話が極秘裏に
進められていた。
たかが金貸し、されど金貸し。金貸しの凄みを持つ男 半沢直樹が登場。
第四話 暴走
街中で暴走する凶行に及んだ男は東京第一銀行に融資を断られヤケになっていた。
事件の背後には自らの実績作りのために融資先の不正に目を瞑った理不尽な支店長がいた。
「なに勘違いしたこといってるんですか!あなたは銀行員として失格です。」
第五話 神保町奇譚
神保町の寿司屋で出会った上品な老夫婦。亡くなった娘の銀行口座が動いていたという。
不審を抱いた舞と相馬が業務時間外にそれとなく調べてみると、ベンチャーキャピタルの
横暴に振り回された会社が再起を図るにあたっての、社長と社員達の固い結束があった。
第六話 エリア51
ごく一部の役員しか知らない東京第一銀行の闇融資 エリア51案件。
東京第一銀行が大口融資先の粉飾を隠蔽した事実を報告書で問題提起した舞と相馬だが、
会長案件として握り潰され、さらに相馬が飛ばされてしまう。
「銀行から出てしまえばただの人。」唾棄すべきエリート意識、選民思想そのものだ。
第七話 小さき者の戦い
いよいよ本丸の不祥事が暴かれる!しかし自浄作用は効いていない。
舞と相馬の報告書を使って本丸を叩き潰したのは半沢直樹だった。
その報告書は舞の想いに突き動かされた昇仙峡玲子から秘かに渡されたものだった。
銀行員の矜持をもつ、次世代を担う若者たちの活躍が大きな不正を正す。
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メガバンク誕生前夜、熾烈な合併交渉が進む中、花咲舞は自行の存続を揺るがしかねない大スキャンダルを知る。跳ねっ返り女子行員が活躍する痛快連作短篇。
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原作がテレビでドラマ化され、そのタイトルで今度は作品が出された。原作者によって承認されたというところでしょう。
テレビドラマ便乗のノベライゼーションのような作品かと思ったら、銀行合併という大きいテーマになり、相馬は左遷されてチームは解散する、半沢直樹は登場するなど読み応えがある。
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「花咲舞が黙ってない」の新作(ドラマのタイトルをそのまま小説のタイトルにしている)。
何と半沢直樹が出て来る❗花咲舞の銀行(東京第一銀行)と半沢直樹の銀行(産業中央銀行)が合併する。
本編のストーリーは舞の銀行の会長の悪事を暴く話だが、最後に半沢直樹が暴いてくれる。