紙の本
テーマは?
2017/11/01 20:04
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
婚活サイトで出会った男たちから計1億円を貢がせ、3人を殺害したとされる木嶋佳苗被告。タイトル通り、裁判の密着記録だが、さて、何が言いたいのか。ドキュメンタリーは素材が命とはいえ、テーマがよくわからない。木嶋被告の擁護なのか、裁判員制度の批判なのか。後者ではなさそうだ。被告の故郷・道東にも足を運んでいるが、さしたる取材はされていない。法廷の傍聴席にいる記者との雑談程度しか紹介していない。同じ話が何度も出てくるのもつらい。週刊朝日の連載中なら許されようが、1冊にまとめる以上、整理が必要。佐藤優、信田さよ子氏との対談に救われたと言える。被告をモデルにした、柚木麻子氏の「BUTTER」の方が数段、優れているし、真梨幸子氏の解説も優秀。フィクションに救われたノンフィクションとは…
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佐藤優との対談を収録した決定版 孤独な男たちを籠絡し殺人を重ね、死刑が確定した魔性の女、木嶋佳苗の本性を、佐藤優との対話で更に掘り下げる。「週刊朝日」連載時から話題を呼んだ瞠目の傍聴記。(『毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記』を改題)
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形容する言葉がみつからない。
そのヒトコトです。
「運命の人」に出会った、と思ったまさにその人に命を奪われることを、一方的に気の毒だとも思えなくなる瞬間があります。
男とは、女とは、寂しさとは、生きるとは・・・?、と、命と性について深く考えさせられる瞬間があります。
裁判傍聴を通じて、ごくごく少数の被告本人に「書き手として認められた」であろう著者が描く被告像。
心のそこからの「恐怖」を感じる本でもあります。
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柚木麻子さんの「BUTTER」を読んだ時に参考文献として載っていた本です。
どうしてこういう事件が起きたのかも不思議だったし、世の中の反応が異常だったのもあり裁判ではどうだったのか?と思って図書館で借りました。
でもわからないなぁ。
結局不思議な人だなと思います。
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この事件は、「よくある」結婚詐欺事件を超えている。
木嶋被告は相手からお金を引き出すだけでなく、次々と殺人を犯していく。
それも、愛ある手料理を振る舞い、まめにメッセージを送り、相手の心を魅了しながら…
連続殺人事件という点ではなく、「なぜこの女が?」という、被告の容姿や言動に注目して集まった。
だいぶ前の事件であり記憶が薄れていたが、本書を手に取り、事件を知った際に受けた衝撃が蘇った。
事件の詳細だけでなく、裁判における被告の言動や、開設していたブログの内容、子どもの頃の作文の内容や後から公開された手記についてなど、被告の人間性に迫る記録となっていて、大変興味深かった。
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BUTTERを読んで木嶋佳苗の事件について知りたいと思い読み始めた。
以前別海から来た女を読んだが、その時よりリアリティがあって引き込まれた。
著者の性別の違いか?
裁判に関しては検察が泣いたりするんだ?とか、裁判長って、判決ってそんな感じでいいの?と思ったり。
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Butterで木嶋佳苗に興味を持ち、手に取った。
軽い文体でサクッと読了。
私自身女性なので筆者の考えに共感する部分も多々あったけれど、男性目線だとどういう感想を抱くのかな。
印象に残ったのは、被害者と加害者の性別がもし逆だったら、という仮定の話。
男だから、女だから...という差別はもちろんナンセンス。
けれども、やはり男女は体の作りが異なる別の生き物であって、どうしたって非対称なものなのだな、と改めて感じた。
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婚活殺人事件と言われた裁判の傍聴記録。
状況証拠しかなく被告人は殺人については終始否認。
不審死は6件あったが自殺と判断され3件の殺人により死刑判決。
シリアルキラーと裁判所から判断された被告人であったが裁判中は冷静であった。
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週刊誌的な本。それが期待されてのことなのだろうけど、過剰に女性が見た!木嶋佳苗ということがクローズアップされててゲンナリした。服装や化粧、あと傍聴の周りの人の噂話など。もう少し踏み込んだ分析や、刑が確定後会いに行くなどまですればもう少し読み応えのあるものになったと思う。興味を惹かれた、すごい!怖い!何だろう、よくわからない(よくわからないから魅力)という感じが全編を貫いてた。