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「はじまりの本」です。
内容:翻訳家、児童文学研究者であり、設立時より40年以上にわたって「東京子ども図書館」の理事長を務めた松岡享子さんが、読み聞かせのコツや優れた絵本を選ぶポイントを解説しています。読み聞かせを始める時には、ぜひ手に取ってみてほしい一冊です。
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P63
『すぐれた絵本は、
子どもたちの、ものを見る目を養います。』
絵本の絵を見ることで
経験と知識がまだ少ない子どもに、
実際の経験に代わる経験を
絵本の中でさせてあげられる。
美しい、悲しい、楽しい、腹が立つ
絵を見て
自分が知らない感情や、
世界、
言葉を知る。
その訓練ができるのが絵本だ
と気付かされた一冊。
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忘れがちだけれど、子どもはこの世界に生まれてまだ間もなく、知識や経験が大人と比べて圧倒的に少ない。だからこそ、絵によって物語を「経験」することが大事だし、そのことを踏まえて気をつけるべきポイントがあることがわかった。
・物語を引き立てる読み方をすべき。たいていは、あっさりして簡素な方が物語に注意が行きやすい。
読み手が迫真の演技をすると、こどもは画面に集中できない。物語の世界で遊ばせてあげなくてはいけない。
・絵本を見て知識をつけようとするのではなく、物語の世界に入り込んで楽しむ方が大事。
おもしろいという感動によって心がそだってゆく。
・昔話は感情を表現するときに、抽象的な言葉ではなく、具体的で客観的な目に見える行動によってあらわし、聞き手に感情を起こさせるやり方をする。
主観的な言葉であらわされた作品や、会話で成り立っている作品よりも、そちらの方が子どもは、より感情に触れることができる。
・その子らしい読書の追求があるので、たとえ読む本にかたよりがあっても、子どもの本に対する興味を、距離をおいてゆったり見守ってあげるべき。
子どもと本の関係は個人的なもの。いわばプライバシーの問題。他人があまり無遠慮に立ち入るべきでない。
などなど…よかれと思ってやってしまいがちなことが注意点として書かれていて、読んでよかったなと思った。
大人ができることは、子どもとできるだけ良質な本が出会える機会をできるだけ多くことくらいだ。
一緒に楽しむ気持ちでやっていけたらいいな
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読み聞かせクラブの先輩ママにお借りしました。素直に、飾りげなく、そして心を込めて。そんなスタンスでお話会が出来たら、とても理想的です。あと、作品の意図やねらいを意識しすぎて、選書で誘導している傾向が自分にはあるなと反省。もっと自由に感じるまま絵本を楽しんでいいんだと、ちょっと肩の荷が下りる思いがしました。
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【本の感想】
子どもの心の栄養になる絵本の選び方や読み聞かせの際に気を配ると良いことなどが書かれています。
おすすめ絵本のブックリストとしても活用できます。
【おすすめポイント】
澄んだ子どもの瞳にこそ「ホンモノ」の本を届けたい!という思いにしてくれる本です。
様々な児童書が溢れている中で、子どもが選んでくる絵本を自由に読ませつつ、親からはこの本に書かれているような視点で選んだ子どもの心の栄養になる「主食の絵本」を手渡すと良いのかなと思い、手帳を相棒に試行錯誤しています。
紹介者:なみ
発行日:2022/7/25
企画名:図書新聞夏号
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「幼児教育施設や学校での読書活動」などに関わったり「たくさんの本の中から どんな本を選んで読めばよいかわからない」と迷ったりしている方、「絵本のことをもっと学びたい」という方には、とくにおすすめです。著書の松岡亨子さんは、戦後アメリカで図書館学を学びアメリカの図書館に勤め、帰国後、外国の良質な絵本などを訳した書物は数限りない…松岡さんの名前は知らなくとも、訳した本は「知ってる!」という…、「くまのパディントン」「くまのコールテンくん」「うさこちゃんとじてんしゃ」など。「20年以上読みつがれている名作絵本」の訳者は、ほとんど松岡さんと石井さん…と言っても過言ではないくらいの方。「東京こども図書館」の創設者のひとりで、もう亡くなってしまいました。東京こども図書館では、大人・こどものための「おはなしかい」、おはなしの勉強会なども、定期的に開催されています。「おはなしのろうそく」など出版物多数。
東京こども図書館の「おはなしかい」…魅力的…自分は興味は持ちつつ、でも、日程的都合つかず、まだ参加したことはありません。オンライン講座もあるようなので、まずは、そっちからかな…。
「ちいさいうさこちゃん」(今ではミッフィーの名前の方が有名ですが)「くまのプーさん」「ピーターラビット」の訳者、石井桃子さんと並んで、絵本紹介者の草分け的存在だとおもいます。松岡さんの創作著書も「おふろだいすき」「ちいさいたいこ」「みしのたくかにと」など多数あり、どれもあたたかい内容でおもしろいし、安心して子どもに手渡せます。また、ストーリーテリング、お話を語る人向けの本も多数あり、内容は読者に語りかけるようにやさしい言葉で書いてくれているのでわかりやすくおすすめです。松岡亨子、で検索すると、テキクトブック「お話を語る」など出てきますし、たいていの図書館にはあります。
って、長々書いてしまいましたが、ご存知の方はもうご存知の内容。
結局何が言いたかったっていうと、つまり、松岡亨子さんと石井桃子さんは、日本絵本界の「二大巨頭」だってこと!なぜなら戦後の日本の絵本の世界を変えてくれたから!
えっと…PC界で たとえると…AppleとMicrosoftみたいだってこと!そんくらいすごいんだよーって言いたかった!
ベルゴさんみたいにうまく例えられない!うぅ…( ;`Д´)
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自分の子ども達に絵本を読み聞かせて10年程になるが、本への扉を開いてあげられただろうか。
この本を読んで私はまだ入り口に足を一歩入れだけだったんだと初心に戻った気分になった。
今年は小学校での読み聞かせはロングセラー絵本を読もう!と思っていたが、この本に背中を押してもらった。
小学生も1人一台タブレットの時代になってしまったので、本を読むことはこれからも大切にしたい。
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仕事をする上で、本当に参考になった本。
新米だったころに読んで勉強になったし、仕事に慣れてきたかな、と思った時に読んでからは自分の経験や記憶と照らし合わせながら読むことができた。
これからも、頼りにしています。
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読み聞かせをする人には必ず読んでもらいたい本。お子さんがいる方々にもぜひ読んでもらいたいです。
絵本の読み方、持ち方、読み聞かせの大切さ、絵本の良し悪しをみきわめる目の養い方、読み聞かせにおすすめの絵本リスト
など盛りだくさんの内容です!