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CRISPR究極の遺伝子編集技術の発見 みんなのレビュー

  • ジェニファー・ダウドナ (著), サミュエル・スターンバーグ (著), 櫻井祐子 (訳), 須田桃子 (解説)
  • 税込価格:1,76016pt
  • 出版社:文藝春秋
  • 発売日:2017/10/04
  • 発送可能日:購入できません

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みんなのレビュー25件

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評価内訳

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紙の本

ノーベル賞受賞のCRISPR-CAS9開発者自身による開発秘話と科学技術の安全性を述べたノンフィクション

2021/12/02 18:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る

DNA編集の画期的な技術CRISPER-CAS9を発見したダウドナ氏自身による、その発見の経緯とこの技術をどう活用するのかを問うノンフィクション。
本書は2017年に発売され、本書の帯にも「ノーベル賞最有力」との表記がありますが、実際にこの功績で2020年にノーベル化学賞を受賞されました。
本書は2部構成で、前半は発見に至る研究の流れ、後半はこの技術をいかに活用するべきかという問題提議に充てられています。CRISPER-CAS9の技術的な解説の本はノーベル賞受賞でたくさん出版されると思いますが、やはり開発したご本人による本書は、他とは一線を画すと言って良いのではと思います。基本的には一般向けの本なので著者自身もできる限り簡潔に述べようとされているのでしょうが、それでも内容の半分ぐらい理解できたかなぁ、というレベル。高校で履修する生物の内容ぐらいは知っておかないと読み進めるのは辛いかもしれません。
しかし本書の最も重要な読みどころは後半部分だと思いました。動物、植物を問わずDNAを自由にかつ正確に編集できる技術は、マラリアを媒介しない蚊、気候変動や害虫被害に適応する穀物、感染症への免疫をもった豚、アレルゲンを取り除いた牛乳が取れる乳牛、少ない餌でより大きく育つ肉牛など、現在人類が直面している様々な環境問題を一気に解決できる能力があります。
さらに人間のDNA編集が可能になれば、ALSや筋ジストロフィーなどの遺伝性の難病治療、癌の治療にも応用が可能となり、医療技術を各段に進歩させる可能性を秘めています。さらにこれらDNAの編集を人間の生殖細胞(受精卵)に実施することによって、産まれる前から遺伝性疾患のリスクを取り除く事も可能となります。
しかし、運用を一歩間違うと、持久力の向上、筋肉量の増大といった一種の遺伝子ドーピング、さらにより人間の遺伝子の解析が進めば身長や外観などについて出産前に遺伝子の改変が可能になることも考えられます。
成人の体細胞への適用ではなく、次世代へ影響が蓄積される生殖細胞への適用はどうするべきか。遺伝子を編集した動植物が何かの間違いや事故で自然環境に誤って拡散した場合の影響、軍事的に使用されれば猛毒性のウィルスの開発などのリスクも発生します。
本書でも「本質的によい技術や悪い技術など、ほとんど存在しない。重要なのは、それをどう使うかだ。」と著者が述べているように、人間が完全に制御できない可能性も秘めた技術は、使い方によっては人間の未来をより良くすることも、破滅に導くことも両方の側面を持ちます。CRISPR-CAS9によるDNAの編集技術が持つ潜在的な能力を誰よりも理解している筆者だからこそ、この技術の使い方を広く議論してもらう事の必要性に駆られ本書を執筆したという事が良く分かります。研究自体でも相当多忙を極めているであろう筆者が、それでも敢えて一般向けの本書を執筆した真意は、この技術の行く末を一部専門家だけに委ねるのではなく、広く社会全体で議論して欲しいと思われたからであり、その意味でも本書後半部分だけでも十分に一読の価値ありと感じました。

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2017/10/02 16:16

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2017/12/31 02:20

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2017/12/06 23:06

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2018/10/13 11:28

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2020/06/03 20:20

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