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パンツァー・オペラツィオーネン 第三装甲集団司令官「バルバロッサ」作戦回顧録 みんなのレビュー
- ヘルマン・ホート (著), 大木 毅 (編・訳・解説)
- 税込価格:3,960円(36pt)
- 出版社:作品社
- 発売日:2017/09/27
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紙の本
「芝健介先生がメチエで出したあれで」言及されている事に触れないのは?
2017/09/29 21:45
9人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
邦訳者はTwitterで「ナチ・ドイツの武装親衛隊、芝健介先生がメチエで出したあれで、基本的なところはもうOKなのだが」と呟いているが、「メチエで出したあれ」(「武装SS」)132頁に「四二年八月一日、第四戦車軍司令官ホート将軍は『ブラーツカヤ・ゼムリャの戦闘には、非戦闘員の地域住民が戦闘に参加している。十五歳以上の男子住民全てを射殺せよ』と命じた」とあるが、何故一言も触れないのだろうか?この本の解説で触れているのは1941年11月17日に発した訓令だけだ。継続裁判でホートが裁かれた時に「この十一月一七日付訓令は、ホートが共産主義者とユダヤ人に対する『過酷な措置』を求めていたことを証明するものであり、被告側にとっては大打撃となった」、「今日なお、結論を出すに足る証拠・証言は揃っていない。しかしながら、法的には、ホートは戦争犯罪人であると宣告されたのである」と書かれている。「メチエで出したあれ」で言及されている記述は「結論を出すに足る証拠・証言は揃っていない」とでも言うのかもしれないが、それでは「メチエで出したあれ」は信用出来ない本という事になる。
予想はついていたが、これでは、まるで「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」や「芝健介先生」が訳した「ヒトラーの国民国家」で言及されている「苦労人」のウルリヒ・クレーマン将軍が師団長だったロードス突撃師団がロードス島のユダヤ人をアウシュヴィッツに送った事を一言半句も言及しない「ラスト・オブ・カンプフグルッペ3」と同じだ。
もっとも「芝健介先生が岩波で出した『ニュルンベルク裁判』」のように、レーダー元帥の最終階級も知らなければ、ハンガリーの記述が間違いだらけで、「メチエで出したあれ」ではヴラーソフ将軍の揚げ足を取る為に「『東方労働者』がドイツでの強制労働のために強制連行されただけでなく」と書いているのに、「ニュルンベルク裁判」では「東部ドイツ・ソ連占領区では、約一二万二六〇〇人が逮捕され、さらに外国人(圧倒的にソ連人)三万四七〇〇名も身柄を拘束された(ほとんどが強制連行された外国人・ソ連人労働者)。このうち有罪宣告を受けた者は四万五〇〇〇名、その三分の一がシベリア等へ強制労働のために強制移送され、残り三分の二は東独の特別収容所に入れられた。死刑になった人びとの全体数は不明である」と、どう読んでもロシア解放軍をはじめとする東方部隊など対独協力者と扱われてもおかしくはない人々だけではなく「ドイツでの強制労働のために強制連行された」はずの「『東方労働者』」達を「対独協力者」扱いしているのだから、似たようなものだ。
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