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スマホの機械音声で話す怪しい外人に殺人兵器を体内に仕込まれ、追いかけられる…。村上病を巡る謎、特撮、野球小ネタ。なんだこれは、と思うが、戦う主人公たちと、謎と陰謀渦巻く世界に実にハラハラドキドキワクワクさせられる。
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伊坂幸太郎と、初めて名前を聞くもう一人の作家による合作らしい。どういう書き分けをしているのかわからないが、読み終われば完全に伊坂ワールドだった。相場や井ノ原など、ジャニーズみたいな名前がたくさん出てきて笑う。物語りは物騒な展開で前編を終える。後編へ大きく期待は高まる。
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「あるけど、ない。」まさに、そういう小説。(和気藹々とコラボするミュージシャン感覚がすでに理解不能)
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詐欺師から金を巻き上げるつもりが、銀髪の外国人(怪人)に命を狙われることになった相葉と、巻き込まれたが切実に金が必要な井ノ原、父の死と根絶されたはずの伝染病の謎を追う桃沢。いつの間にか国家規模の陰謀に巻き込まれたような、そうでもないような。
始めは(いつも通り)ついていけないハイスピードな展開から、やっと追い付いた、面白くなってきたと思うと更に、ギアチェンジして置いていかれる怒濤の展開。流石。
緊迫した状況のなか、特撮への熱が(実はシビアな謎をはらみつつも)いいアクセントになっている。
ボーナストラックは、キングかな?
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このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
2018/10/1
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伏線とかはもちろんなんだけど、シンプルにハラハラするし、応援したくなった。気持ち良い青春小説。友達っていいな、スポーツっていいな、という感じ。
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伊坂幸太郎と阿部和重という現代屈指の人気作家ふたりの完全合作。小学校時代の悪友コンビの決死の逃亡劇の顛末と謎の組織の目的とは。話題の一気読みエンタメ大作。
いきなり語られる『ガイノイド脂肪』で、まずはグイと引き込まれる。終始漂う不穏な空気がいつもの伊坂ワールドなので、出てくるキーワードが気になって仕方ない。まさか今になって元横浜大洋のポンセというワードに出会えるとは。
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相葉と井ノ原が一緒に行動するまでがちょい退屈。
エンジンかかるのに時間かかった、
後半になれば面白さが増して、ページが進んだ。
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少々読むのに時間が掛かったが、物語が進むにつれページを捲るスピードも早くなった。
下巻がどう展開されていくのか楽しみだ。
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変身できないヒーローも、まーまー大変である。
(以下抜粋)
○暗く、細長く、不安に満ちたトンネルの中で正気を保っていられるのは、それがいずれ出口に繋がると信じているからだ。もし、出口がないとしたら。もし、人生の時間を費やし、出口なしのトンネルを進んでいるだけだとしたら。
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3.5
戦時からの陰謀も含めた冒険小説。口が悪くお調子者の行動派で憎めない相葉時之とその旧友で落ち着いた物腰の井ノ原悠の逃亡劇。ライター桃沢瞳、コシキヌマの水、謎の疫病村上病、新規致死ウィルス、ワクチン、謎の組織、鳴神戦隊サンダーボルト。様々な要素・謎が絡みながら話が進みワクワクさせられる。村上病なるウィルスの話などコロナのことと重なる。コピー機営業マンの井ノ原が、各社のコピー機に自身のPCにスキャンデータを送る設定をして情報屋をしている設定も面白い。
井ノ原の上司とのやりとりなど伊坂っぽい面白描写も。
井ノ原の上司とのやりとり。営業部ではなく「ぐっとこらえる部」にしたら?その提案もぐっとこらえてくれ。
何か事が起きたとき、リーダーは選択を迫られる。対策を打つか、何もせずに様子を見るか。
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序盤は展開が読めなかったが、後半につれて読むのが止まらなくなる。独特のユーモアもあり、下巻が楽しみです。
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主人公2人とも感情移入しやすいキャラクターですぐに引き込まれた。展開がかなり気になる熱量のまま下巻へ!
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面白かった。読み終わるまで共作だと気づかなかった。2017年発刊だがウィルスや予防接種などテーマがタイムリーでコロナ禍に読めて良かった。
阿部和重さんの作品も読んでみたい。
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阿部和重と伊坂幸太郎による完全合作の長篇ミステリ作品『キャプテンサンダーボルト〈上〉〈下〉(英題:Captain Thunderbolt)』を読みました。
『クジラアタマの王様』 、『マイクロスパイ・アンサンブル』に続き、伊坂幸太郎の作品です。
-----story-------------
〈上〉
世界を揺るがす秘密は蔵王に隠されている!
大陰謀に巻き込まれた小学校以来の友人コンビ。
異常に強い謎の殺し屋と警察に追われるふたり(と犬一匹)は逃げ切れるか。
上巻には本編の一時間前を描く書き下ろし掌編小説をボーナストラックとして収録!
現代を代表する人気作家コンビが本気でタッグを組んで生み出された、このふたりにしか書けない一気読み必至のノンストップ・エンタテインメント。
女友達を助けたばかりに多額の借金を背負う羽目になった相葉の手にひょんなことから転がり込んだ「五色沼水」。
それを狙う不死身の(ように見える)冷酷非情な謎の白人が、死体の山を築きながら彼を追ってくる。
五色沼といえば蔵王の火口湖、そこは戦後にパンデミックを起こしかけた「村上病」のウィルスで汚染されていて、立ち入り禁止地域になっていた。
この水はいったい何なのか。
逃亡する相葉は、中学時代の野球部の悪友・井ノ原と再会、ふたりは事態打開のために共闘することに……
東京大空襲の夜に東北をめざし消息を絶った米軍機。封印された映画に映っていたもの。
謎が謎を呼ぶ100%ノンストップエンタメ。
〈下〉
俺とおまえで世界を救いに行こうじゃないか――
稀代の人気作家ふたりが合作、その化学反応が生み出した問答無用のノンストップ・サスペンス。
下巻には本編の後日譚となる書き下ろし掌編小説をボーナストラックとして収録!
少年時代の悪友ふたりと一匹の犬が、世界を破滅から救うために大博打を決意する。
逃走する相葉と井ノ原、そしてポンセと呼ばれる一匹の犬。
二人と一匹を追撃する銀髪のロシア人。
すべての背後にあるのは「村上病」をめぐる秘密らしかった。
ウィルスの発生源とされる蔵王の火口湖「お釜」に何があるのか?
そして主演男優のスキャンダルを理由に封印された戦隊ヒーロー映画に何が映っていたのか?
太平洋戦争末期に蔵王山中に墜落した米軍機の謎を追う女性・桃沢瞳の助けも借りて謎に挑む二人(と一匹)。
だが事態を解決するためには、あの銀髪の破壊者との直接対決は避けられない――
平凡な男ふたりが世界を救うために命をかける。
その胸にあるのは少年時代の思い出。ちりばめられた伏線たちが反撃のために収束、破滅へのカウントダウンが点滅する中で、人気作家コンビが腕によりをかけて紡ぐノンストップ・エンタテインメントは白熱のクライマックスに突入する!
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純文学の旗手たる阿部和重と、ミステリ界随一の人気を誇る伊坂幸太郎… 異色の二人がまさかタッグを組み、ともにアイデアを練り、構想が固まったら一人がある章を書き、もう一人がそこに遠慮なく手を入れ、また戻し……というスタイルで執筆を進め、2014年(平成26年)に刊行された作品です。
ゴシキヌマの水をよこせ―発端は山形のホテルだった… 借金返済のため一攫千金を狙う相葉時之は、手違いからテロリストに命を狙われる羽目に、、、
絶体絶命の中、逃げ込んだ映画館で旧友・井ノ原悠と再会… 小学校時代の悪友コンビの決死の逃亡が始まる、、、
破壊をまき散らしながら追ってくる敵が狙う水の正体は… 。
蔵王・御釜が発生源とされる謎の疫病「村上病」… 太平洋戦争末期に蔵王山中に墜落した米軍機B29… そして、公開中止になった特撮映画… 世界同時多発テロ計画… これらに端を発する陰謀に巻き込まれた相葉と井ノ原は、少年時代の思い出を胸に勝負に出た、、、
深まる謎と追走劇の果て、明かされる真相とは? ちりばめられた伏線が反撃のために収束する、謎とアクション満載の100%徹夜エンタメ! 巻末に書き下ろし掌編小説を収録する。
少年野球の仲間だった相葉と井ノ原が、蔵王の御釜に関わるテロ組織の陰謀に巻き込まれていく物語… 銀髪の怪人や髭面男などから追われる中、村上病やB29の墜落、幻の戦隊ヒーロー映画など、様々な要素が絡み合っていくスリリングな展開が愉しました、、、
危機的な状況でもユーモアを忘れない相葉と井ノ原のナイスコンビが良かったですが… 映画館のれい子さんやレッドこと赤木さんなど、個性的な脇役も魅力的でした。
世界同時多発テロや細菌兵器等、不確実な現代に起こり得る社会的なテーマを取り上げていることも印象的でしたね… でも、それが暗く描かれているわけではなく、少年野球で学んだ「諦めなければ逆転がある」という信念を貫き通す相葉と井ノ原の行動が希望を与えてくれますね。
加筆されたボーナストラックで描かれた再会シーンが良かったな… 伊坂幸太郎と阿部和重という2人の人気作家の個性が見事に融合したエンターテイメント作品でした。