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「ふりかえることはできるから/うしろをむいてはみるけれど/もどることは できないから/小さいわたしに 手をふった/たくさんの手が ふりかえす/その数だけ感情があって豊か/これからも何度もふりかえる」
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彼女の言葉が脳内に入ってくる。
言葉が入ってくる。
なんか、もう僕が、このタイミングで読むことを、
ずーーーと前から知ってたような、ぼくのために紡いだような。
ホンモノって、こういうことなんだなぁと思う。
かっこいい。
頭のなかに、そっと、入ってくる
いつのまにか、ずっと、響いてくる
とりとめもなく、、 庭へ
札幌在住の詩人・三角みづ紀さんの初の詩集エッセー集。
脳内に直接届く言葉の選び方がかっこいい。
奄美で療養のために過ごし
体の中で凝集されてきた言葉たち
苛烈な生き方をしてきたからこそ、見えて来たもの
聞こえてくるものがあるのだなと思う。
とってもステキだ。
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“祝日の夕方に黒豆を煮ている。祝日だからではなく、食べたくなったからでもなく、豆を煮る行為はわたしにとって気持ちが安定する作用があると信じているから。”(p.86)
わかる。わたしも以前はよく小豆を炊いた。豆を煮るのはじっくりとした含みのある時間に思えて好きだ。