紙の本
直球勝負の作品。
2019/02/26 09:36
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
直球勝負の作品。下手な小細工を必要としない主題を軸に、直球勝負で突き進む早いテンポの物語展開に好感が持てる。難しい話は適度に端折り、活劇と恋物語と、犬=ケインとの話を適度に織り交ぜることで全く飽きさせない。しかし、主役たちが実に怪我をしますね。継続的に主役を張るのは無傷が前提なのに皆満身創痍って感じ。これは「シグマフォース」シリーズでも同じだが、展開の中で緊張感を生み出すうえでは必須要素とは思うけど、これでは主役の体がもたない。特に、ケインは今回やられっぱなしで可愛そう。動物虐待ですよね。ケインは少佐、タッカーは大尉なので上官虐待で告訴しなくっちゃ。(笑)とは言え、誠実さを絵に描いた「忠犬ハチ公」=ケインの活躍をもっと見たいです。ケイン頑張れ。なお、あとがきの話だが、本シリーズの3作目の話はまだないが、タッカー&ケインは今後も何らかのかたちで「シグマフォース」シリーズに関係してくるらしいので乞うご期待といったところか。
ところで、今回のチューリングの遺産は、チューリング無くしても現実化すると思われる範囲で、敢えてチューリングを持ち出すまでも無かったように思う。つうことで、謎の浅さで緊張感の薄れた下巻が若干低評価になりました。そこで気になったのが本書は当初『キラードローン・・・・』てな邦題で発売予定となっていたはず。ところが何時の間にか「チューリングの遺産」になっていた。しかし英題は『WAR HAWK』であり、冒頭でガイストが盗み出したチューリングの「ARESプロジェクト」なる資料は画期的なヒントにはなるが、既に量子コンピュータまで試作(疑似では実用化段階)されてる今日では、あくまでもヒントとしての意味しかなく決定的な要素とは言い難い。この辺りが私的には画期的と思えない致命的欠陥らしい。むしろ、英題の『WAR HAWK』を生かした当初予定の『キラードローン・・・・』の方が良かった気がする。
紙の本
タッカー&ケイン
2018/01/02 19:46
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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケインとアベルがいた物語もあり、タッカーとケインのつながりがドローン相手に戦いを挑む前編です。ちょっとくどいところもありますが本来しゃべれない犬の気持ちを文章にして表現しなければならないのでしょうがないかと思いました。
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プロローグ/第一部 人探し/第二部 追撃/第三部 ホワイトシティ
知人の捜索を頼まれたタッカー。ケインを連れての調査中に襲撃してきたのは戦闘用ドローン。黒幕はだれ?
空飛ぶおもちゃにしか見えないドローンのイメージだったのに、それぞれの属する世界で利用方法を考えるのね。戦闘には使って欲しくないと思うのは甘いのかな。
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タッカーが元カノに振り回される話(笑)。
お人好しと言うかなんというか。。。
それで命張っちゃうの凄過ぎる。
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"エニグマという難攻不落のドイツ軍の暗号を解読したアラン・チューリングにまつわる伝説と、最新のドローン技術が融合。どこまでが史実に基づくものかは、下巻のあとがきに記載があるだろう。その時までのお楽しみ。
続きが読みたくなるシリーズの番外編、スピンオフ作品。
タッカーとケイン(元軍用犬)の活躍が楽しめる。"
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読書録「チューリングの遺産(上)」4
著者 ジェームズ・ロリンズ
グラント・ブラックウッド
訳 桑田健
出版 竹書房
p35より引用
“ SUVの野獣とも形容されるこの車が、小
指よりも短い鉄の破片にやられてしまうなん
て、ありえないとしか思えない。最新の科学
技術をもってしても、屋根釘のような一昔前
の金属片で走りを妨げられてしまうという事
実は、肝に命じておく必要があるだろう。”
目次から抜粋引用
“人探し
追撃
ホワイトシティ”
元陸軍レンジャーとその相棒を主人公とし
た、アクションサスペンス長編小説。
人気作「シグマフォース」シリーズ、外伝第
二弾。
1940年イギリス、一人のスパイが湖の岸辺
に身を潜めている。「ガイスト」のコード
ネームを持つ彼の目的は、世界の運命すら変
える可能性を秘めたものだった…。
上記の引用は、主人公が乗るジープ・グラ
ンドチェロキーがパンクしたシーンでの一節。
どんなに大きくて丈夫な車でも、タイヤがゴ
ムで出来ている以上、パンクの可能性からは
逃れられないようです。土木用の一輪車の
ノーパンクタイヤみたいに、中身ギュウギュ
ウならパンクしないのでしょうが、車の重量
に耐えられないのでしょうか。
深い信頼関係で結ばれた、人と犬の絆が描
かれていて、犬好きな人はより楽しく読めそ
うです。しかし、犬を軍用に使うことに対し
て、意見を異にする方もいるかもしれません。
そのような人にはオススメできない作品です。
ーーーーー
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最近、外国の作家さんで難しいのですが、ジェームズ・ロリンズはドツボにはまって読んでいるのですが、この作品はジェームズでなくてもタイトルを見ただけで喰いついていると思います!馬鹿にするわけではないが、この人の名前くらいは憶えていても損はないかと思います。
「チューリングの遺産(上)(下)」
タイトルで思いつくのはナチス・ドイツを倒したアラン・チューリングしか浮かんでこない。織田信長が桶狭間の戦いで簗田政綱が諜報において優れた結果を残し、一番の評価を得たのと同じでチューリングが解読不能と言われたドイツ軍のエニグマを解読し、人工知能の父と呼ばれ現代のコンピューター界の祖と言ってもおかしくない方です。
ジェームズがチューリングの名を使い同作品を仕上げるか楽しみでしたが、キラードローンへの人工知能搭載で世界を手にしようとしたメディア王との戦いを今回はいつものシグマフォースのメンバーではなく、タッカーとケインの活躍の話です。
キラードローンと聞き、最近のドローン戦争のことを考えると日本という国の恐ろしさを感じる。ガンダムF91の中で人を殺すための殺戮の機械でバグというのが出てきます。あれがドローンと被るんですよね。人いらずの戦争道具と言うのが軍を持つ日本であれば最先端にいけたのかもしれない。1991年の作品ですからね。
この作品は物語りよりも現代の実情をいろいろと考えさせられます。
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タッカー&ケイン シリーズ2作目
ひたすら、ケインが可愛い!
タッカーと散歩、ボール遊び、大丈夫かと気遣うまるで人間のような仕草。
最高です。
本編はいいからこっちの外伝を書き続けてくれないかなぁ。
「仲良しは誰だ?」
「そうだ、おまえだよ」
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ドローンとAIを取り入れた科学的な戦争。
刃物を振るう、引き金を引く、発射ボタンを押す、コントローラーを操作する……生身の人間からかけ離れていく戦場。
チカラを扱う人間の精神は、何処に辿り着くのかな……
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シグマフォースシリーズのスピンオフ。タッカーのかつての戦友から助けを求められた。彼女は何者かに追われているらしく、他にも行方不明となったものもいるこのタッカーとケインのコンビは調査を始める。
AIとドローンを主軸にしたアクション小説。シグマフォースシリーズに見られる歴史テイストはかなり薄くもはや別のシリーズのよう。ミッションインポッシブルのような映画が好きなら楽しめると思う。