タッカー&ケイン 下巻
2018/01/04 23:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドローンとの戦闘シーンで生身のタッカーとケインの活躍がとても力強く感じられました。未来の社会ではターミネーターのように機械に征服されてしまう気がしてきました。そんな中で生身のケインの活躍がこころを和ませてくれる作品になっていると思います。ここまで作品がつづいているので次は何を相手にするのか楽しみです。
下手な小細工を必要としない主題を軸に、直球勝負で突き進む早いテンポの物語展開に好感が持てる。
2019/02/26 09:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
直球勝負の作品。下手な小細工を必要としない主題を軸に、直球勝負で突き進む早いテンポの物語展開に好感が持てる。難しい話は適度に端折り、活劇と恋物語と、犬=ケインとの話を適度に織り交ぜることで全く飽きさせない。しかし、主役たちが実に怪我をしますね。継続的に主役を張るのは無傷が前提なのに皆満身創痍って感じ。これは「シグマフォース」シリーズでも同じだが、展開の中で緊張感を生み出すうえでは必須要素とは思うけど、これでは主役の体がもたない。特に、ケインは今回やられっぱなしで可愛そう。動物虐待ですよね。ケインは少佐、タッカーは大尉なので上官虐待で告訴しなくっちゃ。(笑)とは言え、誠実さを絵に描いた「忠犬ハチ公」=ケインの活躍をもっと見たいです。ケイン頑張れ。なお、あとがきの話だが、本シリーズの3作目の話はまだないが、タッカー&ケインは今後も何らかのかたちで「シグマフォース」シリーズに関係してくるらしいので乞うご期待といったところか。
ところで、今回のチューリングの遺産は、チューリング無くしても現実化すると思われる範囲で、敢えてチューリングを持ち出すまでも無かったように思う。つうことで、謎の浅さで緊張感の薄れた下巻が若干低評価になりました。そこで気になったのが本書は当初『キラードローン・・・・』てな邦題で発売予定となっていたはず。ところが何時の間にか「チューリングの遺産」になっていた。しかし英題は『WAR HAWK』であり、冒頭でガイストが盗み出したチューリングの「ARESプロジェクト」なる資料は画期的なヒントにはなるが、既に量子コンピュータまで試作(疑似では実用化段階)されてる今日では、あくまでもヒントとしての意味しかなく決定的な要素とは言い難い。この辺りが私的には画期的と思えない致命的欠陥らしい。むしろ、英題の『WAR HAWK』を生かした当初予定の『キラードローン・・・・』の方が良かった気がする。
投稿元:
レビューを見る
第三部 ホワイトシティ(承前)/第四部 煙幕/第五部 敵陣突入
アラン・チューリング、コンピューターの父とも呼ばれる彼がもたらしたしたものは平和か、新たな争いか
素手の争いが武器を使うようになり、石や木の枝が刀へ、鉄砲へ、爆弾へ、いよいよ目に見えない部分がある電子の争いになるのか。なんかいやだなぁ
投稿元:
レビューを見る
久しぶりのタッカー&ケインのコンビ。
もうね動物にはかなわない。ほんとメロメロ。
また難事件に挑んでいくケインの姿、彼目線で書かれる描写がなんとも胸を打ちます。
今回もまた厄介な事件でしたね。
世界は核戦争から情報戦争へ・・・
中で言われていたアラン・チューリング
2015年に「イミテーション・ゲーム」主演ベネディクト・カンバーバッチで映画化されましたね。
彼は非常に不運な人生だったと思います。
世界を動かせてしまう、使い方によっては非常に危険なものですね。
私がパソコン使うのと訳が違う(笑)
そしてドローンの登場も。
いやぁ本当に怖いですね。
ドローンを扱った映画
2014年「ドローン・オブ・ウォー」主演イーサン・ホーク観ましたが、これも恐ろしい。
離れたところから遠隔操作で敵を攻撃できちゃうんですからね。
ゲーム感覚で精神おかしくなるんじゃないかと思いますが、やはり映画でもタッカーと同じ(PTSD)を抱えていました。
退役軍人さんはとても多いですよね。
世界を駆け巡る事件解決への道のりは今回も非常に困難でした。
そしてドローンによる攻撃で街を破壊したり村を破壊したり、こんな危険なものを使ったらなんでもできちゃう。
ますます罪の意識なんて感じなくなるんじゃないのかな。
これが実際すでに始まっていることですからね。
そしてたまたま今日見たネットニュース。
イギリスでは退役した軍用犬は殺傷処分にされるとか。
何ということ!!
そして兵隊さんたちが「今度は自分たちが犬を護ると」行動を起こし、殺傷処分は見直されることになったとか。
人間のために危険な仕事をしてきた犬を何だと思っているんだって非常に腹が立ちました。
ケインはいくつになるのかわからないけど、これからもタッカーと元気で活躍してほしいです。
日本は相当遅れをとっているんじゃないの?大丈夫かよって思っちゃいました。
投稿元:
レビューを見る
最後は自殺で終わるかぁ。
まぁ、ホント酷すぎたもんな。
ケインも怪我しまくって可哀想だった。
タッカーとジェーンは付き合っていくのか?
私的にはルースの方がおすすめしたい。
投稿元:
レビューを見る
シグマフォースシリーズ外伝・
タッカー&ケインシリーズ、2作目。
今回の敵はドローン。無人飛行による攻撃が可能、というイメージは漠然と持っていたものの、その進化は想像を遥かに超えたものに。災害時など平和目的に利用される分にはいいけれど、軍事目的にとなると、相当の脅威となってしまうのが哀しい。ここまでして一体人間はどこへ向かいたいのか、、、。いずれ人工知能にしてやられる時代がくるのだろうかと思っていたが、想像以上に差し迫っているのかもと思わせられた。
投稿元:
レビューを見る
"今回は、歴史的なサプライズはあまりなく、近代的な設定で最後まで一気に読まされた。
著者が最後に語る、現実とフィクションの境目を示す読書案内では、軍用犬とハンドラーとの世界を語る本(戦場に行く犬 アメリカの軍用犬とハンドラーの絆)とドローン技術についての本(ロボット兵士の戦争)の二冊が気になった。
ケインとタッカーの冒険はまだ続くらしい。
続編に期待。"
投稿元:
レビューを見る
読書録「チューリングの遺産(下)」4
著者 ジェームズ・ロリンズ
グラント・ブラックウッド
訳 桑田健
出版 竹書房
p57より引用
“ これは兵士の教訓でもある。アフガニス
タンでの従軍経験から、タッカーは運命がい
かに気紛れなものかを知っている。一歩の踏
み間違いで足元に埋まっていた即席爆発装置
が炸裂する。たまたま首をひねったところで
銃弾が頭蓋骨を貫通する。突然の強風にあお
られて乗っていたヘリコプターが山腹に墜落
する。そんな例は枚挙に暇がない。”
目次から抜粋引用
“ホワイトシティ(承前)
煙幕
敵陣突入”
元陸軍レンジャーとその相棒を主人公とし
た、アクションサスペンス長編小説。
人気作「シグマフォース」シリーズ外伝第二
弾下巻。
行方不明となっていたかつての同僚・サン
ディをはじめ、同じ計画に携わった人物が幾
人も死んだ。彼女達が死ぬ理由となった計画
の全容を確かめるため、タッカー達は敵地へ
より深く足を踏み入れる…。
上記の引用は、ミサイル実験場で見つけた、
都市探検家の死体を見てのタッカーの胸の内。
何がどうなるかというのは、誰にもどうしよ
うもないものなのかも知れませんね。
新しい時代の新しい戦争について書かれた
話でした。大声で出元不明の話をする人たち
には、だまされないように、よくよく気をつ
けていきたいものです。
ーーーーー
投稿元:
レビューを見る
Σシリーズの外伝で、タッカー&ケインシリーズの二作目。
第二次世界大戦時の暗号解読のスペシャリストである、アラン・チューリングの考え方を元に、現代の人工知能を悪用する相手との闘いが描かれている。
ドローンだけでなく戦車まで無人で動き、しかも学習しながら殺戮していくという、新しい戦争の形には恐怖を覚えた。
今作もケインが、健気でひたむきで、とても可愛く思える。さらに、人工知能を持つドローンのレックスも、最後に粋な計らいをしてくれて、愛着が湧いた。
投稿元:
レビューを見る
最近、外国の作家さんで難しいのですが、ジェームズ・ロリンズはドツボにはまって読んでいるのですが、この作品はジェームズでなくてもタイトルを見ただけで喰いついていると思います!馬鹿にするわけではないが、この人の名前くらいは憶えていても損はないかと思います。
「チューリングの遺産(上)(下)」
タイトルで思いつくのはナチス・ドイツを倒したアラン・チューリングしか浮かんでこない。織田信長が桶狭間の戦いで簗田政綱が諜報において優れた結果を残し、一番の評価を得たのと同じでチューリングが解読不能と言われたドイツ軍のエニグマを解読し、人工知能の父と呼ばれ現代のコンピューター界の祖と言ってもおかしくない方です。
ジェームズがチューリングの名を使い同作品を仕上げるか楽しみでしたが、キラードローンへの人工知能搭載で世界を手にしようとしたメディア王との戦いを今回はいつものシグマフォースのメンバーではなく、タッカーとケインの活躍の話です。
キラードローンと聞き、最近のドローン戦争のことを考えると日本という国の恐ろしさを感じる。ガンダムF91の中で人を殺すための殺戮の機械でバグというのが出てきます。あれがドローンと被るんですよね。人いらずの戦争道具と言うのが軍を持つ日本であれば最先端にいけたのかもしれない。1991年の作品ですからね。
この作品は物語りよりも現代の実情をいろいろと考えさせられます。
投稿元:
レビューを見る
最後の証人は、人ではない学習するAI。
これからの世界、人目だけでなく人ではない何かの目で観られていると思うと、ゾッとしますね。
現生人類が生き残る為に他者の脅威を排除してきた歴史から考えると、現在の人類は新たなる脅威を自らの手で生み出そうとしているように感じました。