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文庫本の発行日は、平成29年12月1日。平成30年になったばかりの、このご時世、宮部さんの、文庫本でのバッシバシの最新作ですね。これだけ、当に今、今現在進行形そのものを反映させた?と思われる、宮部さんの作品を読むのは、久々です。そらもう、これが、今の最新形の宮部みゆき、なのか?なのでしょうなあ。期待せずにいられようか。めちゃんこドキドキしながら、読んでおりますね。
で、まずは、上巻、読了。うむうむ。まだ、全然こう、物語の全貌は、姿を、、、現して、、、いないなあ。中巻、下巻とね、読み進めるうちに、果たして、どんな展開が待っているのか?楽しみ過ぎますね。
で、今の上巻読了時点での感想といいますか、思ったことは。
「果たしてこれは、リアルな現実の物語なのか?それとも、ファンタジー系に舵を切るのか?」という、そこが、なんとも、まだ、分からない。
そんな分からなさを、謎を秘めているのが、お茶筒ビルの屋上に鎮座する?あの、ガーゴイルの像、ですよねえ、、、アレは一体、なんなんだ?元々あったガーゴイル像が、壊れていること。新たなガーゴイル像に替わっていること。これは、まあ、間違いない筈だ。で、あの新たなガーゴイル像。アレは、ホンマに、生きている?のか?そこがもう、曲者ですよねえ~肝ですよねえ~。上巻では、まだ、そこの、決定的な描写は、ないですよね?
あのガーゴイル像が、ホンマに生きているんだとしたら、そらもうファンタジーです。何でもアリとなります。だが、それを、生きている、と思わせる単なるネタで、ちゃんと、種明かしがあるのなら、あるのなら?それは、どんなネタなんだ?ちゃんとした、理路整然とした、「現実社会の物語」として、説明できるのか?どうなんだどうなんだ?
宮部さんの作品としては、過去のものでは「英雄の書」というね、なかなかの問題作(だと、個人的には理解しています)が、ありますものね。あれは、現実世界を舞台にした、完璧なファンタジーで、あったわけです。すっげえ独特な、すっげえ凄い違和感に満ちた、物語でしたよねえ。いやでも、アレも、好きだけど。あれはぶっ飛んでた。
この「悲嘆の門」は、どうなんだ?ファンタジーなのか?ちゃんとしたリアルな現実モノなのか?中巻、下巻と、進むにつれて、、、どうなっていくのか?まったく目が離せないぜ。
個人的な願望では、宮部さんに対する願いとしては、この作品は、きっちりとした、オカルトやファンタジーに舵を切った作品では無い、きっちりとした現代ものとしての小説として書かれている、と、思いたい。そこを、あたかも、あのガーゴイル像は「生きているかの如く」前ふりをしているこの上巻。それを、どう、ちゃんとした理由付けをして謎解いていくのか?そういう展開になる、と、信じたいですね。
主人公は、二人、と認識していいのだろうか?
現役大学生にして、「サイバー・パトロール」クマー社のアルバイトの、三島孝太郎。
脊柱管狭窄症に悩まされている、元刑事の老人、都築茂典。
このお二人がね、一応ね、主人公、、、だと、、、思うのだが?違うのかな?中巻、下巻で、また��の、主役級人物が、登場するのかしら?どうかしら?
「サイバー・パトロール」という職業は、2018年現在、本当に、存在しているのでしょうかね?いや多分、しているのでしょうが、、、あまり、世の中の事を知らないので、この職業がホンマに実在しているのか、宮部さんの創造した空想の職業なのか、理解していない自分がいます。ちなみに、「サイバー・パトロール」なる職業、実在しているのだとしたら、どのような経緯で、収入に繋がるのでしょうね?クマーの社員のかたがたの給料、どっから出ているのだろう?気になるのです。職業として、成り立つのか?どうなんだ?気になるのです。
謎の猟奇殺人犯、指ビルによる、体のパーツを奪う連続殺人事件問題。
孝太郎のおとなりさんの園井家の娘さん、美香の、学校裏サイトでのイジメ問題。
そして、お茶筒ビルのガーゴイル像は、ホンマに人をさらっているのか?問題。
この3つが、今のところの、この物語内における主要な事件、だと思うのですが、、、はあ、今後、それぞれの事件が、どう進展していくのか?これら3つは、それぞれ互いに関係している事件なのか?バラバラなのか?ちゃんと、全ての謎が、問題が、解決するのか?
そうそう、あと、気になるのが、基本的に宮部さんの小説って、ほとんどの場合、作品の最初に、エピグラフが付けられていると思うのですが、、、この「悲嘆の門」上巻には、それは、無かったんですよね、、、意外です。宮部さん、この作品には、敢えて、付けなかったのか?それは何故だ?どんな理由があるんだ?気になる、、、気になりますね。
中巻、下巻と、括目して読みたいと思います。うむ。読書の愉悦ですね。
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ミステリーなのかホラーなのかファンタジーなのか、上巻だけではわからない感じが先に先にと指を繰らせる。
謎のガーゴイル、消えた同僚、バラバラ殺人、キーワードが一つずつ強さを持っていて、スピード感もあり久々に読む手が止まらないタイプの本だなと思った。
謎を解いて行くシーン、推理ほど大仰ではないが、ドキドキする感じで楽しめる。
良い所で中巻にいくが、やはりこの感じはファンタジーに移動していくというか、全体がファンタジーなのかと思わせる繋ぎだった。
文庫ではなく単行本で読むとまた印象も変わるのかもしれない。
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久しぶりに書店で見かけて買ってしまった宮部作品。
一般的なミステリーかと思って読み始めたら、不思議なファンタジーで意表を突かれました。確かに宮部ワールドと言えるんだけれど、小難しく感じてしまい、完全に引き込まれるまでにはいきませんでした。
このシリーズ作品とも言える「英雄の書」を読んでいれば、もう少しわかり易かったのかも・・・
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やはり宮部みゆきさんの小説は読みやすくて頭にすんなり入ってくる。すごい人だ。。
ガーゴイルがこの後どうなるのか?森永君の行方や連続殺人事件がこの後どうなっていくのか?気になる。
さて、中巻。。
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一瞬、ミステリーかと思いきや、ファンタジーか!
宮部さんのファンタジー、苦手だったので手を出してなかったのですが、読み初めてしまいました。
結果、大丈夫。読めるし、宮部さんのミステリーっぽい、いい感じがで出ます。
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ガーゴイル…
サイバーパトロールのバイト君 孝太郎と元刑事の都筑さんがどうやって
消えた人たちと 指フェチキラー を見つけだすのかな?
英雄の書とのつながりは?
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ネットを監視するパトロールありそうな職業だなと。そしてありそうな現実に異世界の住人という非現実がするっと入り込んでくるのが宮部さんでしょうか。そして上巻の絶妙な終わり方続きが気になってしょうがないじゃない。
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上を読み終わった。けっこういろいろな要素がからみあってる感じかな。『英雄の書』の続編ということだけど、まだそのあたりのつながりは、ガーゴイル像?に片鱗を感じる程度。クマーという会社の名前の由来とか、くすぐられるところもあれこれ。読みやすく、ひょいひょい進んでいくけど、物語としては、まだこれからかな。
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失踪した同僚の森永を探す三島孝太郎は、西新宿セントラルラウンドビルで元捜査一課の刑事・都築に出会う。悪意による〈物語〉が拡散され、汚濁に満ちた闇が日常へと迫る中、正義と復讐に燃える青年は、ある決断を下す。
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ガーゴイルの像が動きだし人を殺している?死体の一部が切り取られる連続殺人とガーゴイルを追う人々の失踪事件の関係とは。ミステリなのかファンタジーなのか分からないままなので、孝太郎や都筑と同じように、まさか、いやしかし、とドキドキしながら読めた。しかも上巻はすごいところで終わるので、このまま中巻を読むしかない。
模倣犯でも思ったけど、宮部さんは今の事件報道のあり方になにか思うところがあるんだろう。ニュースを見終われば、時間がたてば、事件関係者以外の一般人は被害者の名前や顔を忘れてしまうのに、どうしてマスコミはいろいろな写真やら、たいして親しくない友人やらの語るエピソードを引っ張り出して消費させるんだろうか。
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殺人事件や失踪事件を調べていくところは面白かったけど、ファンタジーっぽいところはあまり好きじゃなかった。
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何が起こるかわからないワクワク感、それぞれの登場人物が交わっていく様も読み応えあり、終わり方も次巻への期待を膨らませられる。
上巻は登場人物の紹介と発生する事件の概要の説明。
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貧困にあえぎ孤立する母子、陰湿なネットいじめ、連続猟奇殺人、サイバーパトロール……現代日本の暗部を鋭く切り取り、バラバラな場所・理由で謎に巻き込まれたキャラクターたちが、やがて運命の糸に導かれ一つに繋がり合っていく……( ´ ▽ ` )ノ
「火車」なんかの頃の、「あのミヤベ」が帰ってきた!( ´ ▽ ` )ノ
――と思っていたのに、だんだんだんだん風向きが怪しくなっていき……第二部に入ったら、「それだけは勘弁してくれ」と願っていた展開となってしまい、天を仰いで長嘆息……(´・ω・`)
ネタバレになるかもしれないからここでは詳述しないけど、そもそも小説のジャンル自体が自分の期待したもの(社会派ミステリー)とはかなり異なっていたことが判明し失望……(´ε`;)ウーン…
(「荒神」がネタバレしたくだりでもこんな気持を味わったものだ……)
(元刑事はともかく、孝太郎が事件に関わっていく顛末・茶筒ビルに到達する過程があまりに強引なところもよろしくなかった……)
でもまあ、こうなっちゃったものは仕方がない。
まだ2冊あるんだし、気持ちを切り替えていこう( ´ ▽ ` )ノ
(以下続刊)
2020/03/02
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完全に現代ものかと思ったら、急にファンタジー要素が入ってきて驚いた。最初の思い込みの為に頭ファンタジー感についていけなくて大変だったが、読み進めるうちに現代とファンタジーの混ざり具合にはまって一気読み。
まったくのファンタジーでない所が面白かった
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上だけ読了。
難しい業界を、優しく平易な文章で説明する宮部さんの力量は流石。
所々、例えば元警察官とか近所のおばあちゃんとかのらしさはすっと馴染んで、読んでいてなんの疑問も持たない。
でもこれ、下のアマゾン書評が酷評といってさしつかえないので(宮部さんはもう本を出さないほうがいいとまで書かれてた)、下は読まないことに決めた
ここまでは、結構面白かった