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カメムシの母が子に伝える共生細菌 必須相利共生の多様性と進化 みんなのレビュー
- 細川 貴弘 (著), 辻 和希 (コーディネーター)
- 税込価格:1,980円(18pt)
- 出版社:共立出版
- 発売日:2017/11/09
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紙の本
腸内フローラはカメムシにも。
2018/05/21 16:04
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カメムシの体内に共生する細菌の研究。最近はヒトの「腸内フローラ」が注目されているが、細菌が宿主としっかりした関係を持っているという生物は結構あるのではないだろうか。それがわかるだけでも少し世界が違ってみえる。
産卵した卵を守るだけでなく、孵化した幼虫の世話もするなかなか複雑なカメムシの行動だけでも知ることができて面白い。そしてその行動の中から「親から子への伝え方」もいろいろあることがわかってくる。行動の生態観察から実験へ、研究の話としても興味深く読めた。
最後の方になると細かくなってくるので素人には少し難しくなるが、結論だけを読みつなげていっても「こんなに多様なやりかたがあるのか」と面白い。体内の菌が正常な生育に重要、という話はどうしても「腸内フローラ」という言葉を思い出させられてしまう。腸をもつ生き物を調べて行ったら、どれにも腸内フローラがありそうだ。
植物にも根粒細菌などとの共生関係が知られている。菌と他の生きもののつながりはまだまだ解明される余地がありそうだ。ヒトに活かせる知識だけでなく、生きもの全部のつながりについても得られるものがあるのではないだろうか。
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