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多言語主義社会に向けて 国内外の多言語状況を肯定し、尊重する社会をめざして みんなのレビュー
- 平高 史也 (編), 木村 護郎クリストフ (編)
- 税込価格:2,420円(22pt)
- 出版社:くろしお出版
- 取扱開始日:2017/10/27
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紙の本
台湾放送協会は、どういう語学番組を放送していたのか?
2021/08/20 21:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和20年までの日本放送協会は「国策」の関係上、同じ言語を「満洲国」で使われている言葉として「満洲語」、関内で使われている言葉として「支那語」と別々の語学番組を放送していたとある。二度手間な事をしていたものだが、番組のテキストは同じものを使っていたのだろうか?ブラジル移民向けにポルトガル語講座があったり、短期間で廃止されたエスペラント語講座があったりしたというから、時代が見えてくる。
朝鮮放送協会では「内地」ではなかった朝鮮語講座や日本語講座があったとある。朝鮮人世帯のラジオ普及率が昭和12年時点で0.5%とあるが、たしか朝鮮放送協会では第1放送が日本語、第2放送は朝鮮語で放送されていたはずだ。昭和11年に日本語講座(名称は「国語講座」?)の放送が始まったのは、時期的に少し早いが皇民化運動の一過程だろうが、朝鮮語講座は朝鮮語に関心を持ったり、朝鮮総督府や李王職などで朝鮮語を仕事で学ぶ必要があったりした日本人向けなのだろうか?語学番組が第1放送か第2放送か、どちらで放送されていたのか、知りたくなる。
せっかく鎌倉千秋アナウンサーが共著者なのだから、台湾放送協会での語学番組も触れたらよかったのに。先行した研究や史料がなかったのだろうか?
在日コリアンについて、朝鮮語ではなく日本語を母語としていた人達は植民地時代から登場していたのに、比較的最近になってから日本語を母語にする人々が現れたかのように書かれている。ソニンのような民族学校に学んで韓国語が話せる人が「典型的な在日コリアン」と見做しているようだが、そうでない大多数の人々が抜け落ちている。
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