紙の本
これからの時代求められる「学び」
2018/01/01 17:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、受験勉強や資格取得向けの勉強についての本ではない。
むしろ、それらの「学び」はグーグルなどに取って代わられ、意味をなさなくなり、
知識を加工することが求められると説く。
いわゆる”博識”が求められなくなる時代。答えのない問題の答えを
作り出す脳が必要だという著者の主張に賛同する。
ハウツーではなく、自ら考えて判断する能力を高めることを考える人に
是非読んで欲しい。
紙の本
役に立たないようで役に立つ
2018/02/08 19:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひまわりまま - この投稿者のレビュー一覧を見る
楽して勉強ができるようになるハウツー本かと思って期待したら裏切られる。でも「どうして勉強をする必要があるのか」にたいして、筆者なりの答えが書かれており、それを否定する材料を私たちはもたない。海外で過ごしたせいでいやおうなしに予備校や塾に行くことができなかったという経験から、少ないコンテンツでも勉強はできるという「頭がいい人の自慢」でしかないけれど、どちらかというと「勉強していい大学に入っていい就職をして高収入を得る」ことしか考えていない親に読んでほしい。
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面白い。学者らしい意見であり、勉強とは何かを考えさせられる。独学とは考える力。疑って読む力。ただし繰り返しが多く、文量を水増ししてる感がある。
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人が勧めるものやベストセラーが自分の勉強にあっているとは限らない。大切なのは自分に合っているものを自分で見つけていくこと。周りに左右されず、もっともっと自分というものに向き合ったほうがいいなと思いました。
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中学生の頃、親の仕事の都合で海外で生活を余儀なくされ、学校に行かず独学で学び、東大教授になった著者がどのように独学を実践したかについて書かれています。独学の必要性、メリットに始まり、批判的な姿勢で本を読むことや、それによって得た知識の普遍化の重要性を説いています。
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勉強法って本当に人それぞれだなと実感。
「東大教授が教える」とあるとつい、身構えてしまいそうですが、内容はざっくりいえば「もっと気軽に独学で勉強しよう」という本。
肩がこらない内容で、「こんな気軽でよかったんだ」と思えます。
独学で勉強しようと思って選んだ本が、たとえ多くの人が役立つと言っても、自分に合わないと思えば思い切って読むのをやめて他の本を探せばいい、と書かれていたのは気が楽になってよかった。
あと、ちらっと書かれていてなるほど!と思ったのは
「西洋史を学ぶ人はクラシック音楽も学ぶといい」ということ。確かにベートーベンの「英雄」とナポレオンのようにこの二つは関係が深い。
こんなふうに、一見遠そうな分野同士の接点をみつけて勉強すると、さらに深みが増しておもしろそう。
とにかく、気軽にいろいろ学んでみよう、という気になってしまった本でした。
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とにかく自らテーマや疑問を持ち、無理も期待もせず自分のペースで勉強しましょう、という内容。
何でもすぐに受け入れずに疑ってかかれということが書かれていたので、この本に書かれていることを疑いまくって読んだ。こんなゆるい勉強の仕方でいいの?自分の場合はもっと追い込んだ方が身につくだろうな、など。そんなことをしていたのでぜんぜんこの本の内容を受け入れられなかった。・・っていうのが作者の狙いな気もする。
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「東大教授が教える」というタイトルに不安がよぎり、文庫化されても手を出さないでいた。
ところがネットやSNSで著者の最新作の評判が、かなり良さそうだったので、まずは思いきってこちらを買って読んでみた。
本書のおもな内容を紹介すると「入門書と専門書の読み方のちがいとその選び方」、「メモやノートを作る意味とそのメリデメ」、「目標の立て方とその進捗について」、「何を知りたいのか、何を疑問に思い、どのように批判できるのか、どのような問いかけが可能か」という「考える」という行為の基礎について。。。
と、内容的には同様の内容の書籍と比べて目立ったところや興味深いところはない気もする。
ちなみに本書はガチガチの方法論を説明する内容ではなく、たとえば人の学習に関するサイエンスの理論や「ごほうび理論」みたいなものは登場しないし、「正しい学び方を身につけよう」と言っても、これが正しい学び方だ、という主張はかなり控えめ。
特徴らしきものといえば、インターネットを利用した情報収拾の方法にはやや否定的だったりするあたりか。
本書は、まずは「勉強」の定義づけから入り、自分自身の経験にてらして、著者の勧める「自分にあった勉強法を見つける」という準備段階から学び方を解説していくので、構成は普通の『学習メソッド』のような書籍と変わりない。
くわえて奇をてらった内容でもなく、著者の独特の経歴は別として、内容に関しては大きく他の書籍と変わりなく目立ったところはない。
開き直って考えれば、「本書のような当たり前とも思える内容が、現代では広く求められている」という事実はとても興味深いと感じる。
世の中の多くの人は何かしら学びながら仕事をしたり、または生活している。
本書のように奇をてらうことなく、当たり前のことを丁寧にまとめた本書がそれなりに受け入れられているという事実は、鵜呑みにするだけではなく自分で考える、自分で考えたいと思う人が多くいるということで安心できる。
また、自分もそのような考えを持っている、持ち続けようという意思を再確認するための本であるともいえるところは、本書が支持を受けている理由の一つとして捉えることは可能だろう。
https://twitter.com/prigt23/status/1062662438535876609
以下、自分用のまとめ
・メモは勉強中に生まれた疑問を書き込む
・試験対策のメモは重要項目を書き出す
・何がわかるようになりたいのか、を目標とする
・勉強開始時の調べ物でウィキペディアやブログは使わない(内容に奥行きがないため疑問が生まれにくくなる)
・本を選ぶときは著者を重視する
・入門書は全体を把握するために一通り読むが専門書は食いつけるところだけ読むのがよい
・読んだ本にアンダーラインを引く場合は、2度目に読むときに引く(重要箇所が1回目ではわかりにくいため)
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一律に同じカリキュラムで学ぶ学校ではなく、これからは独学が重要になる。なぜなら、ネットの普及によって、知識を覚えることの意味が薄れ、自分で考える力、行動する力が求められるから。自分で考えるためには、学んだ知識を熟成させるための時間が必要だけど、人それぞれ勉強のパターンやペースが違うので、自分のペースでしっかり考えるためには、独学が最も理にかなっているというわけ。
自分の力で考えるというのは、自分の言葉でかつやさしい言葉で説明できるようになるということ。確かにわかったつもりでも言葉にするのは難しい。その際、考えをまとめる時にノートを使うのが個人的には有効のようだ。
また、学んだ内容を100%鵜呑みにするのでは、思考が停止してしまうので、話を聞くときのように、話半分で聞くっていうのは、意外といいのかも。いや、ベストはしっかり聞いて、自分の中で問い直すことか。
・普遍性と関連性
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"単行本を購読済みなのに、文庫本を買ってしまったパターン。
この本を2回読んだことになる。
読書は、批判的に読み、ノートを取っての学習は著しく効率が悪いからノートは取らずに、何度も本を読んだ方が理解が進むと著者は説いている。
子供の時期に2度の海外生活で独学をせざるを得ない環境もあり、本書のような学習法となったとのこと。"
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池袋の「ジュンク堂書店」を訪れた際、衝動的に買った。
かつて、遥か昔、加藤秀俊の「独学のすすめ」という本を読んだことがあった。
内容はもちろんまるで違っていて、概説のようなもの。
この手の本に興味を持って読むのだが、今更ながら、とても大きな発見のようなものはないのだ。
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あまたある勉強法を「独学」という切り口でまとめた本。「勉強しなくては」という思いだけが強くなりがちだが、とにかく気楽に、興味・関心を持った分野から学ぶべきと説く。基本的には心構えについての内容だが、「参考書は複数冊選ぶ」「線を引くのは2回目、3回目に読むとき」「常に疑問を持って本(テキスト)を読む」「読んだ成果は、要約ではなく意見(感想)としてアウトプットする」等々、参考になる箇所も多かった。
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東大教授である柳川氏が、自身の経験をベースに、独学での学習法を記載した本書は、非常に読みやすい語り口で書かれている。
入門書は3冊読む方が良い、自分もわからない分野があるとそうする、といった表現や
マーカーなどは引かずに繰り返し読むほうが記憶に残る、といった著者の経験を踏まえた上で書かれた内容や
目標は短期的なものを立てるが、3割程度達成できれば良い方、など
非常に平易かつ寄り添った文章で書かれているので、親しみやすく読める。
学生や新しいことを学ぼうとして居る社会人にはおすすめな本。
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宮崎大学の学生協で出会った本。
著者の境遇(独学に至った経緯を含む)に、自分とはかけ離れていて、別世界の話!!と思った。
反面、なるほどと感じさせられる点も多数。
疑って読め! 著者と喧嘩しながら読め!が衝撃な言葉だったが、
なるほどと思いながら、蛍光マーカーでラインを引いていて、中盤以降に、
『一読目から、ラインマーカーは引いてはいけない』
と書かれてあり、撃沈!
繰り返し読んで、著者を疑い、自分の言葉で本書について語りたい。
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【全く参考にならない感想】
「よし、勉強しよう!」と漠然と決めたつもりになっている人には、オススメかもしれない。それゆえ去年の私はこの本を買ったんだと思う(笑)正直、正解。
でも、今はもう勉強しなきゃならん事と勉強したい事が山ほどあるので、読んでも合わなかった。
興味に従って勉強すること、人に教えるつもりで学ぶこと。コレは元から身についているなら、もうこの本からは卒業しています。