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もっと作品に関わることを知りたかったけれど,それが残念.家族のこともプライバシーからの配慮かありきたりで,超有名人との交友録のような場面が多く,それはそれなりに面白いのだけれど,自慢しすぎ.それにしても,誰それと何をしたとよく覚えているその記憶力にびっくりした.また,アメリカからの冷たい拒絶への怒りはストレートの伝わって,チャップリンの気持ちがよくわかった.
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チャップリンの映画自体は観たことがなかったが、どんな人物だったのか気になっていたので読んでみた。
読み始めて気づいたのだけど、どうやら下巻らしい。表紙見ただけじゃわからんて!泣
一番読んでて面白かったのが、チャップリンの訪日シーン。神戸港で日本人から熱烈な歓迎を受けたとのこと。女性の着物が様々な色合いを作って、それは綺麗な眺めだったらしく、時代の流れを感じた。
全体的には、多くの著名人との交流が描かれておりさながら有名人図鑑のようになっていた。個人的にはチャップリンがどんな人だったのかを知りたかったので、少し中だるみしてしまった印象。ただ、誰と何を話した等を細かく覚えており、その記憶力には驚かされた!
ツタヤで映画借りてみようと思った。
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☆☆☆2019年3月レビュー☆☆☆
チャップリンがアメリカで成功を掴んでから、赤狩りによってアメリカを追われてスイスに移住するころまで。
下巻は、そんな人物と交流していたかという話が多い。正直、退屈だと思った部分もいくつかは有った。
それでも、演技に対する持論であったり、戦争に関するスピーチの部分は胸を熱くさせられた。
サイレント映画からトーキーへの移行時期に関する著述を読むと、映画の『アーティスト』を思い出した。
サイレント映画が置き去りにされていくような流れの中でも、チャップリンは『独裁者』、『街の灯』といった作品を世に送り出す。
自らのやり方に対する強い信念のある人物だったのだろう。
「わたしは断固すすめる決意だった。なぜなら、ヒトラーは笑いものにされなければならなかったからだ」
この記述にも強い思いが感じられる。
幼いころから、貧困にあえぎながらも演劇に生き、大きな成功をつかんだ男の自伝は読みごたえがあった。