誰も知らない苦悩
2020/06/26 19:50
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投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウルトラセブンといえば、シリーズの最高峰的名作揃い、という印象でしたが、これを読むと舞台裏はスムーズに行かない苦悩の連続だったとよく解りました。
そーだったのかぁ
2021/07/28 12:20
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投稿者:.ばっは - この投稿者のレビュー一覧を見る
本放送は幼稚園の頃、リアル世代。確かに子供ウケには難しい話もあったような気もしたが少なくともセブンは毎回、登場するのだからきちんと欠かさず観ていたはず。
大人になって本格的にハマったが、この本は当時、こんな狙いで作られて結果がこーなったという、推測も含むがほとんど事実であろう制作側の事情が明らかにされ、とても興味深く読了。
30%台の視聴率だったウルトラマンの次作として、上の年代層も狙って視聴者に受け入れられなかったからセブンの視聴率はどんどん下降。それでも今から思えば20%台は凄い。まぁ娯楽の選択肢が少なかったからかもしれないが。
映像化されていない脚本がたくさんあるらしい
2021/10/05 21:43
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本で一番驚いたのは、映像化されていない脚本がたくさんあったということ、「宇宙の狸」(内容は不明らしい)、「人間泥棒」なんてタイトルをみただけで、「どうして映像化してくれなかったんだ」という気持ちになる、セブンって、何歳の人を対象として番組だったんだろう、どうかんがえても幼稚園児や小学校低学年では、内容が意味不明の回があまりにも多いような気がするが
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円谷英二のコメントが興味深い。私は再放送で初めて観たが、リアルタイムで観ていた子供たちはどう感じていたのだろうか。
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<目次>
まえがき
「ウルトラセブン」放送リスト
第1部 レッドマン再び
第2部 セブン飛び立つ
第3部 下がり続ける視聴率
第4部 ウルトラセブンの帰還
あとがき
<内容>
「ウルトラセブン」の放送の裏側を描いたドキュメンタリー。放送されなかった草稿とかを上原正三、金城哲夫の日記、市川利明のメモ、円谷英二の日記や円谷プロの記録などから丹念に掘り起こしている。当時リアルタイムで見ていたが、視聴率とか番組のコンセプトとか気にすることもなく(子供だから当たり前か)喜んで見ていた記憶がある。再放送も数多いので、本当に面白いと思ったのは何歳くらいだったのか皆目見当がつかないが、この本を読むと大人の世界の論理がよくわかる(今ならね)。
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リアルタイムで視聴した者としては嬉しい。
ウルトラマン関連はよく読みます。
「ウルトラマン研究読本」も面白かったけど、この作者が描くウルトラQ〜ウルトラマン〜そして本作は続けて読むと連続性があり、読み応えありました。テレビドラマの変遷から怪獣ブームの到来、そして終焉。たしかに一度怪獣ブームは終わったんだよね。「帰ってきたウルトラマン」からは怪獣バトルを楽しむ娯楽活劇になってしまった様な。
もちろん其処から観た人には、その人なりの価値観があるのだと思うのだけれども。
第一次怪獣ブームを体験できて、今から考えると、ホントに幸せでした。
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誰もが知っているようにウルトラセブンの前作はウルトラマンです。
この特撮作品は子供達のハートを鷲掴みにして、
怪獣ブームなるものを呼ぶほどヒットしました。
そして2作目です。
普通なら1作目のフォーマットを利用して、
次々と新作を作りそうなものですが、
当時の円谷プロは違いました。
挑戦したのです。
よりリアルな特撮、そして対象年齢の引き上げに。
それがゆえに当時はあまりウケが良くなかったのは
周知の通りです。
今でこそ評価の高い、単に怪獣が暴れるのとは違う
ストーリーなども実は予算の都合などの大人の事情が
あったとか。
世の中何が幸いするかわかりません。
ただ根底にあるものは「いいものを作ろう」
というプロ意識が今の評価につながっていると思います。
そんなプロ魂を知ることができる一冊です。
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「ウルトラQの誕生」「ウルトラマンの飛翔」に引き続き
読み終える。手法・内容とも前二冊と同じで感想も同様。
とりあえず第一次ブームのウルトラ関係三作分を読んだわけ
だが、振り返って見ると、当時の円谷プロは組織としての
作り付けがずいぶん安普請だったんだな、ということか。
この辺りのツケが後々様々なトラブルにつながったのかも
知れないとふと思った。
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本放送は幼稚園の頃、リアル世代。確かに子供ウケには難しい話もあったような気もしたが少なくともセブンは毎回、登場するのだからきちんと欠かさず観ていたはず。
大人になって本格的にハマったが、この本は当時、こんな狙いで作られて結果がこーなったという、推測も含むがほとんど事実であろう制作側の事情が明らかにされ、とても興味深く読了。
30%台の視聴率だったウルトラマンの次作として、上の年代層も狙って視聴者に受け入れられなかったからセブンの視聴率はどんどん下降。それでも今から思えば20%台は凄い。まぁ娯楽の選択肢が少なかったからかもしれないが。
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「ウルトラQの誕生」「ウルトラマンの飛翔」に続く三部作。近年再評価されるウルトラセブンだが、当時の下降線。円谷プロの迷走と脚本家、スタッフの奮闘が楽しい。
幻のプロット等埋もれた資料を基に当時の番組制作の実像に迫る三部作。星人との抗争を主題に対象年齢も上げた意欲作、だが怪獣ブームの中、視聴率は下降していく。円谷プロの赤字は続き制作費も削減されていく。
ウルトラセブンは丁度NHKBSでデジテルリマスター版の放送が行われているので、リアルタイムに興味深く読むことができた。
セブンのスーツアクターの方がウルトラマンに比べ顔が大きいのでバランスを取るため鎧形にしたなど、細かいエピソードも多い。
「マイティジャック」や「怪奇大作戦」に比べればウルトラセブンは成功作なのだが、なにせウルトラマン、ウルトラQの人気が凄まじかったので大いに損をしている。
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テレビ側と視聴者のニーズのズレがあったままだったんだ
後半は現場も空気が悪かったんだな
監督によってタイプがあったんだな
成城など馴染みのある店が出てくる
テーマ主義エンタメ主義
視聴率との戦い
マイティジャックの失敗
沖縄の話
色んな未出の話や宇宙人があって面白い
脚本おもしろい
いかにしていい番組にしていくか知恵をねりあげる様子
チームプレー
ノンマルトの話、酒の席
円盤が来たの裏話
子供たちおいてけぼり
視聴者がどんなものを見たいか欲しているかマーケティングが大事なんだな!
『ウルトラセブン』は、『レッドマン 覚え書き』に記された〝大人の鑑賞に堪えるものを、但しこれまでの圧倒的な支持を受けてきた低年齢層の理解の範囲を超えない事。つまり、サービス精神を忘れない〟を目指して制作された番組だった。だがこの文言が、どっちつかずに思えてしまうのは筆者だけだろうか?