紙の本
歴史はノスタルジーの宝庫
2018/01/11 20:05
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
五木氏は、人生の先達者として私が最も傾倒している作家です。
本書は、五木氏へのインタヴューをもとに、50代~90代までを、10年毎に章立てし、各年代の心構え等をコメントする構成で、100歳人生を生きるヒントを開陳したものです。
自分の経験をもとにしたヒント集ですので、流行等には合致していません。例えば、無理して人と関わる必要は無いと主張し、「高齢者は何が何でも社会と繋がることが肝要」と説く最近の風潮には迎合しない生き方に、私は大いに賛同します。
また「歴史はノスタルジーの宝庫」という五木氏のスタンスにも賛同します。確かに、中韓の捏造された歴史観には、国際社会に向けて毅然と反論し、立ち向かうことは必要です。
しかし、やたらと「歴史から学ぼう」という池上彰の番組や、自身に都合良く歴史を解釈し、自身の主張を押し売りする佐藤優のような評論家や、珍説・奇説を集めてきては「逆説だ」と自説のように吹聴するエセ歴史家達に、私は食傷気味です。五木氏は「歴史は役に立たなくてもいい」とまで主張しています。私も、あくまでも趣味として今後も歴史を楽しもうと思ったのでした。
とにかく、示唆に富んだ指摘が多く、50代以降の方には一読を勧めます。
紙の本
声が聞こえてくるような本
2018/07/07 14:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始めると、もう止まらなくなり、あっという間に読み終えてしまいました。
読み終わるというより、五木さんが話してくださっている感じで、テレビでしかお目にかかったことがありませんが、声が聞こえてくる感じ。
年代ごとの過ごし方の心構えが書かれていますが、それにしても、文中で色んな作家の本や対談に触れたり、指原さんのテレビでの発言が出てきたり、五木さんの興味の広さを感じました。
私にとって五木さんのご本は人生のヒントとなりそうです。
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日本という国は未曾有の長寿時代を迎えている。経済の不安、衰えていく体の問題、介護は誰がしてくれるのか。そこにあるのは、これまでの哲学や思想で語ることのできない、100歳までの長い道をいかに歩むかという重い課題である―ミリオンセラー『生きるヒント』から四半世紀を経て語り下ろす、まったく新しい生き方の提案【目次】序章 突然、百歳人生が➖
第1章 さあ準備をはじめよう第2章 五十代の事はじめ
第3章 六十代の再起動‼️第4章 七十代の黄金期⁉️
第5章八十代の自分ファースト 2023-4月再々
第6章九十代の妄想のすすめ 2018、7/6再読
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「孤独のすすめ」が面白かったので、こちらも読んでみました。50代は人生後半戦の準備期間。しっかりと気持ちと生活を切り替えて60代以降に備える。60代からいよいよ心身ともに思い通りにいかなくなるが、徐々に重荷を下し、70代は人生後半の黄金期、80代でいろいろと人生の精算をして、90代は体が動かなくても人生振り返りつつつ想念の中で過ごす。
100年ライフ時代では、惜しまれつつ去るという意識はなくなり、去ってあたりまえという認識になる。今よりも、孤独で去るという感覚が増すかもしれない。
まだまだ余生という感覚を持つには早いのだが、超高齢化社会を迎える日本の40代、50代はこのような意識を持ちつつ人生後半戦を一日一日、精いっぱい過ごすことが必要かもしれない。
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来月、五木寛之さんの講話を申込みしています。行けるといいのですが。高齢者に大切なのは教育(今日行くところ)と教養(今日用事がある)だとw。本当にそう思います(^-^)「百歳人生を生きるヒント」、2017.12発行です。なるほど、なるほどの内容でした。「人生百年」ではこれまでの「人生五十年」の人生観は通用しない。50代は下り坂である覚悟を。60代は再起動、群れから離れる覚悟を。70代は黄金期、学びの楽しさを。80代は自分ファースト、嫌われる勇気を。90代は妄想のすすめ、回想世界に遊ぶ至福を!
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2019/01/10読了
気になったところ。
(1)古代インドの人生区分
学生期:0〜25歳
家住期:25〜50歳・・・結婚して家庭を持つ。
林住期:50〜75歳・・・仕事、家庭から卒業し林に庵を結び人生を思索。
遊行期:75〜100歳・・・庵をたたみ死に場所を探して放浪。
(2)「キョウイク」「キョウヨウ」
今日、行くところ。
今日、用事がある。
(3)七十代の黄金期
新しいことにチャレンジ。
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人生後半は下山の心構えで。50代の事はじめ・下山を考え、60代の再起動・下山を実行、70代の黄金期・下山途中を楽しみ、80代の自分ファースト・しがらみから身をひき、90代の妄想のすすめ・想像力で楽しみに浸る。
既に85歳という実績、過去に人生を語った経験、縦横無尽な古典や体験の引用。
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いろいろなヒントがあった。85歳の著者の「あと15年をどう生きるか」という話は、まだ60歳前の自分は多少余裕をもって受け止めることができて気が楽だった。
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五木氏は人生の先達者として私が最も傾倒している作家です。本書は、五木氏へのインタヴューをもとに、50代~90代までを、10年毎に各年代の心構え等をコメントする構成で、百歳人生を生きるヒントを開陳したものです。自分の経験をもとにしたヒント集ですので、流行等には合致していません。例えば、無理して人と関わる必要は無いと主張し、「高齢者は何が何でも社会と繋がることが肝要」と説く最近の風潮には迎合しない生き方に、私は大いに賛同します。とにかく、示唆に富んだ指摘が多く、50代以降の方には一読を勧めます。