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イヤミスの女王と言われる湊かなえさん
でも、この本は読後感はとってもいい
北海道は小樽に向かう船の中で物語が始まり
富良野、美瑛、旭川、摩周湖、知床、網走、洞爺湖、札幌
それぞれの場所に、色々なものを抱えて来た旅行者たち
人間らしくていいなぁと思った
こんなにうまくはいかない、やっぱり小説という気持ちもあるけど
小説の中でくらい、うまく行ってほしいこともあるさ
さっと読めて、楽しい時間だった
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1話ごとに終わりを自分で考えるのかと思いながら読んでいたら話は繋がっていてた。なかなか面白い作品でした。しばらくしたらもう一度読み直したいと思います。
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201801/最初の章を読んでもやもやしつつ、バトン形式がやや強引に思える途中章もそうはいっても面白く、最後でこうきたかと、見事な構成。
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読むのに色々忙しい時期が重なり時間がかかってしまったためか なかなか入り込めずに終わってしまった。物語内容は完結だったため(表面上のストーリーは。奥深くまで考えなければ。)なんとなくあっという間で また少し経ったら読み返してみようと思う。
登場人物がこの原稿を読んで人生について考えたように わたしも読者として考えさせられた。今後の進路や生き方について悩んでいる人にオススメ
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結末のない短編作が読み継がれていくお話。登場人物のつながり方が絶妙。最後には,短編作の結末も明らかになって,すっきりした。
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気楽に読めます。ミステリーではないです。
1つの物語があり、それぞれの短編の主人公がそれを読み繋いでいきます。
その物語は完結しておらず、悩みを抱え結論が出せずにいる主人公たちがその物語に自分を重ね、おわりを考えます。
何かを選択しなければいけないとき、結果、後悔したり、うまくいかないこともあって、それでも向き合わないといけなくて、悔やんでも悩んでも、現状からスタートするしかない。このあたりのそれぞれの気持ちの描き方が上手いなと思います。
最終章があることでスッキリとしてよかったなと思います。
ただ、中盤のスローテンポが少し退屈さを感じてしまった。
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巻頭に置かれた「空の彼方」という誰が書いたともつかない結末の書かれていない短いお話が、様々な悩みを抱えひとりで北海道を旅する人の手から手へ渡り、それぞれの人がそれぞれなりの話の続きを思いに馳せ、自らの悩みに何らかの節を作る、といったお話。
興味を繋げたのは本半ばまで、似たような話が続いて段々しんどくなった。
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良かった。
特別、大きな伏線や驚き、感動はないものの、安心して読める。
キーストーリーを中心に、いつくかの物語が紡がれ「あぁ、そういうことかぁ」ってなる、最後の締め方も好みでした。
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北海道出身なので読んでみたいなーと思って手に取った本。湊かなえさんのイヤミスでない本を読んだのは初めてかも。なんだか心がほっこりしました。カメラマンの人の話がすきかなぁ。小説の構成も面白いな、と。読む人によって、物語の受け取り方は様々だと思うけど、未完の物語となればなおのことなんだな、と。途中で出てくる剛生が、朝井リョウさんの何者に出てくる人に似てた笑
文庫版の解説者にニヤリとなる人、いると思います。
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2018126 おそらく作者の思惑通り評価が分かれると思う。自分の感想としては、最初と最後だけでよかったのでは。になります。途中凄く嫌になったり、喜んだり、作者の思惑通りの気分の流れだった。そういう意味ではまた読みたい作家です。
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私は札幌の街と千歳空港しか知らず、ジンギスカンとカニの食べ放題と夜のネオンの眩しいススキノの街が私にとっての北海道である。しかし本作は私の浅はかな北海道像をぶち壊し、美しい坂の街や幻想的な湖の数々、どこまでも続く長い道と水平線などの広大で美しい北海道を描いている!
『山女日記』を読めば山に登りたくなり、『リバース』を読めば高原のロッジに泊まりたくなる。本作『物語りのおわり』を読んだら北海道に行きたくなった!
湊かなえの筆力に引き込まれてしまうのか自分が単純なのか思わず考えさせられる。
山に囲まれた街で暮らす絵美は少し年上のハムさんに恋をする話で始まり、次は北海道を巡る五人の旅人の話!
妊婦の智子→プロカメラマンを諦めようと思う拓真→駄目男と付き合っていた綾子→公務員ライダー木水→アラフォーキャリアウーマンあかねへと物語りの襷は繋がってゆく。
主人公達は物語に触れ開き直っていく。
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妊娠3か月で癌が発覚した智子、娘のアメリカ行きを反対する木水…。迷いを抱えた人々が向かった先は、北海道。旅の途中で手渡されたのは、未完の小説だった。そして本当の結末とは-。
連作短編集。湊かなえらしい細かな描写が続く。冒頭の篇を読んだとき、どうしてこういう結末?と思ったけれど、続く篇を読み続けて納得。ただそれぞれの登場人物たちに共感できるかというと、少なくとも私はNOだった。
(Ⅽ)
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小説が、めぐりめぐって本人に戻ってくるお話。
最後のお話がすき。
人生これから、どんな選択をしてどうなっていくのか。
また、自分がどんな風に人に影響するのか。
わからないものだなあ、と。
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結末がわからない小説「空の彼方」がいろんな人に渡っていく。
それぞれ人によって作り出す結末が違い、その人生観を書き分けることができる湊かなえさんはすごいと思う。
また、最後に「空の彼方」の結末もわかり、後味の良い作品だった。
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短編集で、それぞれがバトンタッチするようにつながって行きます。絵美はパン屋の家に育つ女の子。田舎で山の向こうを空想する日々。小説を書く趣味がある。パン屋にくるハムさんと恋に落ちる。友人の計らいで、有名作家の弟子になれる機会を得るが、すでに結婚の話が進んでいて、親にもハムさんにも反対される。諦めきれず駅まで出てきたところに、ハムさんが現れる。ここで1話は結末がなく終わり、2話以降は、1話が原稿となり、その原稿を持った人が、悩みを持つ初対面の人に原稿を手渡していく展開となる。受け取った人は、原稿を読むことで、その結末をそれぞれが考える中で、気づきが生まれ、何かを取り戻していく。短編の登場人物がステレオタイプな印象で、よくある結末という印象がありますが、作者は人の心に響く仕掛けを作るのが上手な印象でした。読後感のいい小説です。