紙の本
北大出身…そうでなくとも読むべし
2018/05/07 23:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーとは違う、謎解きとも違う…何て表現すれば良いのか分からないほどの引き込まれようです。自分が北海道出身なので小説「空の彼方」の行方に対する描写が嬉しかったりしました。湊ワールド全開!!
紙の本
一つのお話から
2018/01/09 10:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一話を読んで、えっ?っとびっくりします。拍子抜けもします。
緩い出会いから、その短編を次々に読み継ぐ人々が登場しますが、お話を要約するポイントが違うことに注目!まるで、読む人によって話の肝がちょっとずつ違います。もちろん着地点も。
最終的な着地点はすごくいいです。
投稿元:
レビューを見る
イヤミスの湊かなえは確かにインパクトがあるけど、こういうホロリとするようなお話も好き。
1作目の「空の彼方」という作品と北海道をキーに、つながった物語たち。
人生悩み事は尽きないもの。そんな時は北海道に行こう笑。
投稿元:
レビューを見る
未完の私小説。その小説が、北海道を旅し、出会う人たちに渡り読み継がれるといった短編小説めいた本作。一体どんな趣向の何の話?しかし、そこは湊かなえ作品ならでは。やはり最後にその意味が隠されていました。祖母と孫娘のお話。そして、巻末の解説は、北海道が舞台の作品ゆえに、「水曜どうでしょう」のディレクター藤村氏が担当。
投稿元:
レビューを見る
結末が語られていない小説。読む人ごとに思いつく結末は違っている。そう 分岐点は数多くあり、行く道は数え切れない選択の結果。プロローグの前にも物語はありエピローグの後にも物語はある。さあ どの道を歩いていこう……
投稿元:
レビューを見る
物語に終わりはない。未完であれば読者は想像し補完する。完結していたとしても,主人公たちのその後を想像するだろう。良くも悪くも物語は作者のものではなく読者のものだと思う。
あらすじ(背表紙より)
の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。その旅の途中で手渡された紙の束、それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だった。そして本当の結末とは。あなたの「今」を動かす、力強い物語。
投稿元:
レビューを見る
あとがきにもありませたが、ラスト二章でこうなるのかと、驚かされました。
ただ、本を読む順番は、非常に大事だと、またまた痛感。
直前によんでいたのが、歌野晶午の「ずっとあなたが好きでした」だったので、続けて読むべきではなかったかな。
投稿元:
レビューを見る
物語のタイトルが「物語のおわり」とあり、また第一話目の終わり方を見て、何となく結末を明確にかかない作品なのかと思ったが、最後まで読んだらすべてが繋がっていた。面白い作品だった。
投稿元:
レビューを見る
「イヤミスの女王」湊かなえの連作短編集
北海道を一人旅する訳ありの人々に、バトンのように手渡されていく、紙束に書かれた短編小説「空の彼方」を巡る物語です。
以前読んだ「山女日記」に近い感じでしたが、こちらの方が展開も読後感も、そして私的評価も良かったです。ミステリとか関係なく、読み物としてオススメの一冊。
あ、これも「イヤミス」じゃありません(^_^;)
投稿元:
レビューを見る
結末の書かれていない未完の小説が旅人から旅人へと読み継がれて行く。
読み手によって想像する結末は当然違い、それぞれの生き方が出ていて面白い。私はどう読むだろうか。最後にじっくり考えてみようとおもったら、結末描かれていた。おばあちゃんになった絵美は相変わらずほんわりだけど、また小説を書いてもらいたいな。
投稿元:
レビューを見る
とりあえずお勧めの読み方を。そんなに厚い本でもないので、休まず一気に読んでしまうことをお勧めします。
最初の「空の彼方」は中途半端なところで終わり、末尾には「この物語に続きはない」とある。次の話は場面も人物も全く違っていて、ああなるほど、結末を読者にゆだねる形の独立した物語を集めた短編集か…と思ったら違った。最初の短編「空の彼方」の原稿が色んな人の手に渡り、その人たちがそれぞれ想像した結末が語られるという構成になっている。こんな構成の本は個人的には初めてで、とても新鮮だった。
原稿は最後、収まるべきところに帰ってくる。
「空の彼方」のほんとうの”物語のおわり”は実はあって、本の最後で明かされる。自分は最初、それは野暮なんじゃないかと思った。せっかくいろんな人にとっての”物語のおわり”が描かれたのに、そこに正解のようなものをわざわざ示さなくてもよかったんじゃないのか、と。でも、考えてみると、「空の彼方」の結末は示されたけど、それを読んだ人たちの物語はやっぱり中途半端に終わっていて。今度はその人たちの物語の続きを想像するのも、楽しいのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
みな、自分の過去と目の前のことをリンクさせながら、思ったよりも人に思いを馳せているのではないか。頭のなかで、胸のうちで。だから直接話すことって大切だなって、改めて。そんな余韻にひたった。
#物語のおわり #湊かなえ
投稿元:
レビューを見る
珍しくスッキリとした読後感。確かに本は読み手の背景や読み方によって印象が変わる。同じ文章を読んでも、受け取り方もラストの想像も違う。
終わりのない物語を読んだら、私はどう想像するのか。
小説の引き継ぎ方も性格が出ていて面白かった。
色んな人生、色んな価値感が交錯する中、何故か読んだ後にホッとする一冊です。
投稿元:
レビューを見る
私には合わなかった。
私には明確な夢が無いからかもしれない。
漠然と、穏やかに生きたい気持ちはあるけど、○○になりたいというのが無い。
共感できず残念。
投稿元:
レビューを見る
短編小説集かと思いきや、全部がちょっとずつつながりのある話。登場人物それぞれが辛さや迷いを抱えながら、正解のない問いの答えを自分で選んでいく。その決断の瞬間に、袖振り合うも他生の縁程度の他人の関りが意味を持っていて、世の中捨てたもんじゃないなって思える。1冊の中に共感できる人物がいっぱいいて泣ける。