紙の本
これからもっと本を出して欲しい!
2018/03/27 23:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Hdylw? - この投稿者のレビュー一覧を見る
「日経ウーマン」の特集で、初めて原美穂さんのことを知りました。
もともと原監督のファンで、《サラリーマンから駅伝監督》という激動の人生も、すごいなと思っていましたが、美穂さんの《主婦から寮母》という、こちらもドラマのような人生には、同じ女性としてより興味を惹かれました。
読み始めてみると、そもそも箱根駅伝自体、よく知らなかった・・・という美穂さん。
突然、見知らぬ土地で、何十人もの男子大学生と同じ屋根の下で暮らすことだって、相当のストレスがあったことでしょう。
そんな戸惑いの日々から、次第に「寮母」としての自分の立ち位置をつかんで行く過程での美穂さんの考え方は、きっと多くの方に気付きを与えてくれるものだと思います。
私自身、今まさに人生の転機ということもあり、素晴らしい一冊に出会えたことを感謝しています。
「まったく予想できないこれからの人生でも、与えられた中で自分ができる最善を尽くす、目の前のことを一つひとつ丁寧に懸命に生きていけば、なかなかいい人生を過ごせていたとあとになって気づく、これを繰り返していくのだろうと思います」
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青山学院大学陸上部の駅伝の活躍ぶりは、きっとどんな方もご存じで、よく知られていると思う。
監督の指導法はもちろん、伸び伸びと活躍する選手たちの躍動感と大舞台で結果を出し続けている姿には感動を覚える。そういう表舞台の裏側で、監督、選手を支えてきた寮母である監督の妻の著書である。
人生で本当に重要な決断は、いつも思いがけずして選択を迫られて、最初は抗いながらも、なりゆきに任せて選ばなければならない。
本書を拝読していても、それを感じたし、自分を振り返ってみてもそうかもしれないと感じた。
そういう中でいかにその環境に身を置くことを楽しみ
懸命に向き合うかが大事。
選手になって活躍する学生、ケガをして練習できない学生、思うように結果の出ない学生のいる中で、どんな風に声をかけて、チームとして結果を出すかのヒントがたくさん書かれていて、とても参考になった。
まず挨拶がコミュニケーションの第一歩。自分から挨拶をする。話しかける。挨拶をすると、その返事の返し方で相手のその時の状態が分かる。返事をしない子もいる。それは別に無視をしているのではないと受け止める。挨拶に慣れてなくて、恥ずかしいとか、その瞬間は挨拶をする精神状態ではない。
話しかける内容は、相手の小さな変化に気づいて話しかける。話をしたがっている子とはそれが他愛のないことでもじっくり話をする。あまり話たがってないようなら、無理強いしない。
ただ話しかけるのではなくて、話しかけた後の相手の反応を見ることが大事。
自信を失っている子には話をするのではなくて、話を聴く。放ってほしい子には、放っておいてあげるのも気遣い。
ゆったり構えていながら、緻密にコミュニケーションを取っていて、裏で、監督や選手たちをきめ細かく支えて来た姿が印象的だった。
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箱根駅伝。
青山学院。
といえば、原晋監督。
これは、知らない方はいないと思う。
そして、その奥さん、美穂さんが寮母さんであることも、おそらく知られているだろう。
読んでみて、すごい前向きに自分の人生のターニングポイントを捉えている方だなーという印象。
そして、小学校の先生になりたかった。という素質は、間違いなく、寮母として学生たちを支え、応援し、育てていく上で、大事なものだと思う。
教え、育てる年齢は違ったけれど、その素質があってこそ、うまくやれているのだろうなと。
ある意味、天職だと思う。
こんな風にキャリアを積んでいくこともできるのだなー。と、キャリアを考える上でも参考になった本。
残念ながら、今年は連覇ができなかったけれど、きっと、そのことが益々、青山学院を強くするきっかけになるだろうな。
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なんとなく手に取ってみたら、原監督との馴れ初めのところが面白くて、ぜんぶ読んでみた。
大きな目標に向けて努力するのも人生だし、私のように成り行きで支える側に回るのも人生で、どちらが立派とか素晴らしいとか、比較するものでもないと思います。夢があるならそれに向かって努力すればいいし、夢がなくても与えられた目の前のことに最善の努力を注げばいい
って言う意見初めてかも。たしかにそうだよなぁ、と思って力が抜けた…
マネージャは自分のためでなく選手のために考えて動かなくてはならない。支える側と支えられる側の両方を経験するので成長する。
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10年かけて躍進した青学駅伝チームを舞台裏(町田寮)から眺めた景色。そうだったのかと興味深かったので、表舞台で舞い踊る監督が見た光景(「フツーの会社員だった僕が……」)も見てみます。
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いろいろ好きなものがありますが、箱根駅伝も大好きなものの1つ。
読みたくて買ったわりに積読したままでした。
駅伝というタイミングで読みたかったし、去年は青学が準優勝だったため、また後回しにしてしまった。
そして今年は優勝。そうです私はミーハーなので青学を応援してます。
でも青学だけじゃなく、駅伝を見てるとどこの大学の子たちも素晴らしく本当に胸熱くなる一大イベント。
原監督の奥さんは本当に素敵な方だと思う。
監督について行き、沢山の学生のお母さん役にもなってる。
学生たちも凄く慕ってるのがメディアでも垣間見えます。
この本を読んでそれが更にわかりました。
こんな事を書いたら申し訳ないですが、私も子供の頃あちこち転々とし、その場で生きていかなきゃいけない術を覚えました。
だから今自営で主人の手伝いを頑張れてると思います。苦手だと思っていた分野でも、良さを見つけて頑張れるのは美穂さんと気持ちは一緒だなと。
大切にしたい本の1つになりました
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2017年12月に出版された,青山学院大学陸上競技部の寮母の原美穂さんの本。原晋監督の奥さんです。
2017年の青山学院は出雲,全日本,箱根で3冠を達成し,箱根駅伝に至っては3連覇を成し遂げた常勝校と言ってもいいくらい。
原美穂さん自身をテレビで見る機会も多く,栄養面や精神面で学生さんたちを支えるしっかり者のお母さんというイメージでした。でも,最初から寮母として完璧だったわけじゃない。
安定した企業で,ずっと両親もいる広島で暮らせるはずだったのに,夫がいきなり会社をやめて青山学院大学陸上部の監督になるという。驚天動地。全力で反対したけれどでも夫の気持ちは変わらない。
そんな美穂さんが寮母となって試行錯誤しながら得てきた,生き方や考え方が書かれています。
美穂さんの立場だから出てくる言葉もたくさんありました。
個人的に一番心に残っているのは,最後の項目の言葉。
「夢」なんか無理に持たなくていい。「夢」を持つ人を懸命に支えることで,自分の「夢」が見つかることがあるのです。
寮母になってから,怒涛の日々を送られていたでしょう。けれども,学生たちを支えること,監督とは別の立場から見守ることに生きがいを感じて,学生のために頑張る人生もいいなあと思わせてくれました。
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The author, who wanted to be a school teacher, eventually got involved with college students and worked like a teacher.I wanted to be a doctor and thought it was similar to being involved in mental health.
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箱根駅伝の強豪校青学大を支える監督の奥様の原美穂さん。寮母として部を支える立役者の著作。
この監督にしてこの奥様あり。長く箱根駅伝出場から遠ざかっていたチームの再建を託された原夫妻。中国電力という地元優良企業を辞めて陸上に人生を賭ける。
監督の指導も素晴らしいが、監督の奥様としてまた寮母として間違いなく青学躍動の立役者の作品、楽しく読むことができました。
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第79回アワヒニビブリオバトル「24時間耐久ビブリオバトル@オンライン」第21ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
2021.09.19