紙の本
『川のむこうの図書館』
2018/05/06 20:29
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
母と二人ぐらしの竜司は転校した小学校で悠人、美紀といっしょに卒業記念の自由研究をすることになる
3人はテーマに決めた遺跡調べのために図書館に行こうとするが、竜司はとある理由で図書館に行くのが気が重い
それでも3人で調べ学習を進めるうちに竜司の気持ちが変わってきて...
前作『坂の上の図書館』に登場した少年を主人公にした子どもと本と図書館のものがたり
紙の本
心理的な距離を縮めて。
2018/06/12 15:34
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
デビュー作とつながる内容とは全然知らずに手に取った。
「川のむこう」というのは、ちょっと足を伸ばしにくい、竜司にとっての図書館の位置づけとしていい比喩になっていると思う。
図書館よりも親に振り回される子ども代表としての竜司の姿が印象に残った。
投稿元:
レビューを見る
たくさんの子どもが、自分で図書館を利用できるような環境ができるといいなぁと思う。
地域の図書館も
母と乳幼児、母と小学生、年配の方。
場所や雰囲気で小中学生が学校図書館と同じように、またはそれ以上に入れるとよい。
投稿元:
レビューを見る
【図書館】『坂の上の図書館』に続く、もうひとつの物語。「図書館は嫌いなんだ」と言っていた竜司の成長物語だね。
投稿元:
レビューを見る
心優しい本でした
さすが司書さん!
もう少しストーリー展開に山が欲しかったかなと
図書館
今贅沢な場所ですよね
しかもただ!
図書館大好き婆さんです
子どもたちに親しんでもらいたいなあ
≪ 好きじゃない? うん、でも ちょっと のぞいてね≫
投稿元:
レビューを見る
前作で気になった竜司くんのその後がわかって嬉しい。
親の引越しなんて、子供がどんなに嫌がっても、どうにもならないことばかりだろうが、どうにかなって良かった。
投稿元:
レビューを見る
「坂の上の図書館」の続き。
前編でも気になっていた竜司の物語り。
彼も母子家庭で転居を繰り返している。
後半の母への抵抗がグッときた。
投稿元:
レビューを見る
坂の上の図書館で途中で転校した竜司の物語。学校の自由研究発表を美紀や悠人と調べることで、少し幼稚な母親との関係も含めて、成長していく姿がとてもいい。きっとこれから、母親を支える素敵な青年になるんだろうなぁと思った。新しい事を知ることは、人を強くするなぁ。
投稿元:
レビューを見る
「坂の上の図書館」で、図書館の雑誌を勝手に持ち出した竜司が主人公。
雑誌を図書館に返した直後転校し、川のある町で暮らしている。
竜司の家もお母さんが一人で竜司を育てているが、昼間も、そして夜も働いているお母さんは疲れている。
竜司の誕生日にも気づかないくらい。
辛いこともあるのだろう。
何かあるとすぐに引っ越すことにするおかあさんと一緒にいるため、竜司は人と付き合うのが苦手だ。
「どうせ今だけのつきあいなんだし」
ひとりでいることは寂しくはない。
でも、退屈なんだ。
竜司は放課後を、家の近くの大きな公園にある古民家でボランティアガイドをしているおじいさんと親しくなる。
まず、親ではない大人が側に居てくれることはとても大事。
おじいさんは自分の昔話をしたり、手伝いをさせたりして、竜司の居場所を作る。
学校でも、美紀と悠人と一緒に卒業前自由研究を一緒にすることによって、変わって行く。
帰国子女の美紀、運動音痴の悠人も仲のいい友達がいないため、余った3人で班を作ることになったのだけど、美紀から怒られるように自分の意見を求められ続けているうちに、自分の発見を離して褒められたり、みんなで一つのことをすることに喜びを覚えたり。
そんな時にお母さんがまた引越しをするという。
竜司は初めて反抗する。
「どこへ行ったって同じだよ。それに僕にはここでやりたいことがあるんだ」
多分はじめて、お母さんは竜司を振り回していただけの自分に気づいたのだと思う。
図書館で料理の本を借りては、たまにお母さんの代わりに食事の支度をしたりと、竜司が変わることによってお母さんもこれから変わって行くのだろう。
図書館司書のお姉さんも、古民家のおじいさんも竜司を暖かい目で見守ってくれている。
いつまでこの街にいられるのかは分からないが、竜司はもう孤独ではない。
投稿元:
レビューを見る
「坂の上の図書館」に出てきた竜司くん、引っ越した先で良い仲間に出会う。
母親の都合に振り回されながらも成長していく。
そこにやっぱり図書館の存在が。
図書館と共に成長していく子ども達がたくさんいてくれると嬉しい。