紀貫之 みんなのレビュー

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投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、平安時代前期から中期にかけての貴族であり、歌人であった紀貫之について書かれた一冊です。紀貫之は、『古今和歌集』の選者の一人で、36歌仙の一人でもあるのですが、明治期になって正岡子規から「下手な歌の詠み手」であり、「古今和歌集はつまらぬ集」であると批判されたことで、その評価が今日まで揺らいでいる人物です。しかし、同書では、膨大な史料を駆使して、紀貫之がフィクションとして豊かな才能に恵まれていたことや古今集の特徴である象徴と暗示を体現した歌人であり、かなり高い能力をもっていたことを精緻に論証していきます。同書では、「なぜ、貫之か」、「人はいさ心も知らず」、「古今集的表現とは何か」、「袖ひぢてむすびし水の」、「道真と貫之をめぐる間奏的な一章」、「いまや牽くらむ望月の駒」、「恋歌を通してどんな貫之が見えてくるか」といったテーマでその議論が進んでいきます。紀貫之の真の姿を垣間見ることができる一冊です！

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投稿者：ハム　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

今まで知らなかったんですが、この本で初めて知りました。今まで評価はあまり高くなかったようでいｓたが、ここで評価を上げほしい。