紙の本
もっと沢山の人に読まれてほしい良作
2018/03/27 23:50
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投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ペストパンデミック漫画、完結。
解決できないかもしれなくても挑み続ける。諦めながら頑張る。簡単な答えに飛びつくのではなく、地道に治療や研究を積み重ねて行く。
冷たく見られがちな医師や科学者たちの、暗闇に小さな明かりを灯すような戦いの日々を描く、良作。
被害は膨大だが、そこここに局地的な勝利も有って嬉しかった。ここから活かせることが必ず有る筈。
もっと沢山の人に読まれてほしいなあ。
ゆるキャラ横走綱太郎とカルロスが、最後まで和ませてくれました。ありがとう。
紙の本
勝利なのか・・・
2022/10/05 21:19
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投稿者:オデダンクス - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終巻です。
伝染病に戦ってきたメンバーですが、ついに身近なところに感染者が出ます。
ちゃんとしていても、ひょんなことからの感染
良い行動をしても、感染してしまう。
哀しいことです。
乗り切ることはできるのですが、勝利と言えるのか、なんと言うのか?
人間は、病に勝ち切ることはできないのかもしれません。
日本の一つの市だけを題材にした漫画ですが、壮大なテーマに感じます
電子書籍
良く練られている
2020/07/05 09:09
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投稿者:Gonta - この投稿者のレビュー一覧を見る
Covid19のパンデミックの前に発表された作品であるにもかかわらず、非常に良く練られている。マスクが売り切れたり、周りの住人から村八分にされる様子などは、既視感があった。終わり方はとても衝撃的だったが、逆に印象に残った。素晴らしい作品だと思う。
紙の本
映像化希望
2018/05/07 09:37
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投稿者:はまのなまけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年は、沖縄でのはしか感染が話題となった。すでに本土にも広がっている。というようなレビューの書き出しすら、死亡フラグの気分がただよってしまうのが感染症の爆発的流行(パンデミック)を扱ったジャンル特有の気分ではなかろうか。
日本におけるペストのパンデミックを扱った「リウーを待ちながら」は、この巻にて完結。事態は大きな犠牲を出しながらも収束するが、封じ込めに成功するこのコミックの展開すらも楽観的シナリオのように思える。
地方都市、病院、アパートと場面は限られているので、映像化にも適していそう。
読み終わったら、未見の方にはぜひインフルエンザものの映画「コンテイジョン」をお勧めしたい。
電子書籍
パンデミックものというよりも
2018/05/08 13:31
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
パンデミックものというよりはヒューマンドラマといった方がいいのかな。
なんとなく人間の怖さや汚さの方が印象に残ってしまいあまり読後感は良くなかった。
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一見するとアウトブレイクのヒューマンドラマと言ってしまえばそれまでなんだが、渦中に身を置きながらずっと平常心で動いている様に見えた原神の死への向き合い方にプロの仕事人としての当たり前さと、感情を持つ一個人としての在り方の表現として、心に迫るものがある。漫画と言うフィクションの中に在りながら、一個人のリアルを感じさせてくれる感覚。漫画の中の演出として「引き算」の妙技を見せられた気がする。
疫病研究センターの原神、名前と風貌から、登場した時は「原神」って「死神」って呼ばれてそうだな…とか、疫病の研究さえしてれば楽しいんだろうな、この男…みたいな雰囲気漂わせておいて…誰よりも詳しいが故に不安や焦燥を表に出さず、淡々と職務をこなしていたんだなぁ、イイ男だな…疫研の原神の冷静な情熱が光る。
アウトブレイクものが何故か好きなんだよね…よくよく考えると、勃発し、死者が発生し、事件が発覚し、原因を突き止めようとする専門家が現れ、危機に必死で抗いながらも失われる命を留める事が出来ず、だが最後には原因を究明し、沈静するのを見届ける…ミステリの仕組に似てるからだと気付いた。
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ヤマシタトモコ先生の花井沢町公民館便りみたいな部分もあるんだけど、こっちの方が断然むごくてリアル。
閉鎖空間でのほぼ絶望と時間と共に光が見えてくるお話しで妙に現実感がある。
人の業ってのは、どうしようもなくてどんな時でも自分だけは大丈夫とか思ったり、何だかんだ差別するし、ある意味すごく日本人らしい。(一部日本人以外も出てきますが)
架空の話ではあるが、同じような現象が日本のどこかで起きた場合ほぼ同じような現象が起きるのではないかと思う。
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「でも今度は違う。まだ間に合うかもしれない。ここが地獄のような場所になってしまうのを、止められるかもしれないんだ」
富士のふもとの街、横走市でペストがアウトブレイクする。
当初は抗生剤で抑え込めたように思えたそのペストは、多剤耐性を持った新型へと変化して市全体へと広がっていく。
主人公は横走中央病院の医師玉木涼穂。
そして疫研(国立感染症研究所かな?)の原西、自衛隊病院医師駒野、そして多数の医療関係者・市民。
全3巻の中にぎゅっと詰め込まれた緊張感。
横走市民への差別、緊急事態宣言でロックアウトされた横走市からの脱走。そして感染症との果てない負け戦。名作です。
アルベール・カミュの「ペスト」が、機能しなくなった地元FMで朗読されるなど印象的に使われています。読みたくなった。「リウー」は「ペスト」の主人公。
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丁寧に描かれていて、登場人物たちもリアルで、共感できる。カミュのペストに合わせて読んで、とても想像が広がった。
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海外からも助っ人が街に訪れ、少しずつ希望の光が見えてくる。身近な人達が命を落とすことが日常となる日々とは、どんな心情であればよいのだろう?
現実には起きてほしくない出来事なのだと強く感じた。
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静岡県の市内で感染症が発生し、その感染症に翻弄られる人々と、街の様子を描いた漫画。カミュの『ペスト』を参考にしているようで、2018年に発行した漫画だけれども、コロナが発生している現在と、なんら変わらない世界を描き切っていました。
個人的にこの漫画で興味深かったのは、感染症が確認されると早々に、新型インフルエンザ等対策特別処置法に基づいた「緊急事態宣言」を行い、一つの市を隔離したことでした。
感染症の巻き起こった世界は、架空であろうが、現実であろうが、絶望の連続です。ただ、政府の対応や差別など、現実が架空を上回る絶望に見舞われる可能性があることは、覚えておいて良いのかもしれません…スリルがあって面白かったです。
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名ドクターやカリスマ指導者が現れて解決させるわけではない設定がリアル。「住民は意外とパニックを起こさないものですよ」、確かに。
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コロナ前に書かれたようですが、人の考えや行動は今と変わらない。
リウーって聞いたことあるけど何だっけと思ってたらカミュでした。
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友人がポッドキャストで薦めてて即読。
面白かった…!
コロナの前に描かれた、というのが相当なスパイスになってるので、読むなら今かも。
もちろんそれを除いてもパニックものとして秀逸。
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ダヴィンチ・プラチナ本から。今読んだから、コロナ渦を経験したからこその作品かと思ったけど、何と、それ以前の作品でした。まあ確かに、今これを書かれても、別に驚きの要素も感じられず、埋もれてしまった可能性が高いかも。それにしても、現実のコロナと重なる部分があまりにも多くて、ちょっと感動的ですらあった。医療面、経済面、思想面など、色んな面で的確な描写がなされていてビックリ。カミュのペストを未読だから微妙なんだけど、同作を下敷きにしているとはいえ、本作も話題性十分なんじゃないか。自分が知らんだけで、実は世間的に話題にはなっていた?