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短編集で5本の作品が掲載されている。
ほら、虎がいる…7ページで終わる超短編。よくわからなかった
ジョウント…瞬間移動の話。眠らせて移動させるが、起きたままだと想像を絶する事態に。
ノーナ…読み終わった後にまた最初から読むと理解できるタイプ。
カインの末裔…これも10ページと超短編。断片すぎてもっと読みたい。
霧…タイトル自体は「霧」だが、霧は隠れ蓑なだけでその中にいる全貌が不明な生物との戦い。最後に決着がつかず結果がどうなったかわからないまま、手記が残されるという形で終わるのが怖い。少し前の時代のアメリカの暮らしがわかり、固有名詞がかなり出てくるのがリアル。
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全体的に後味が悪いですね…!
世界観が独特で、オチがきちんとわからないままの作品もあったりします。
ミストの前の短編でしたら、「カインの末裔」がお気に入りです!
そして表題のミスト…「霧」ですが、本当に怖いですね。
謎に満ちた化け物が、無駄に種類多く存在する時点で、私だったら精神崩壊です。
霧の外側に出れるのかと思いきや、ラストは…。
登場人物が全員、何も悪い事をしていない一般人という点でも、理不尽な状況が表されていると思いました。
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スティーブンキング初読み(多分)
4編の短編と、映画「ミスト」の原作「霧」を収録。
「霧」街を突然霧が覆い、スーパーマーケットに閉じ込められた主人公たち。霧の中には「何か」がいる。出て行った者たちは次々に殺され…という不条理ホラー。
状況が少し分かりづらくて読みづらかった。これは映画で見た方が分かりやすいかもしれない。映画はラストが原作と異なり、かなりの鬱映画のようだ。(原作でもだいぶ鬱だけど)気になるので機会があれば見たい。
「ジョウント」は五億年ボタンを思い出した。
どの話も、結末がぼんやりしていてやや消化不良気味。
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映画は有名どころを2、3作品見ましたが、読んだことはなかったS.キング。入門者に最適、という紹介にひかれてこの短編集を初読に選びました。
4つの短編については、正直面白さが分からず。行間から読み取れるものがなく、展開が簡単に分かってしまったり突拍子もなかったりで、読んでて眠くなってしまう作品もありました。ページをめくる手が止まらなくなったのは、映画化もされた中編の「ミスト」。嵐の一夜が過ぎたかと思いきや、その後不可解な霧が街を襲う。それが一体何なのかは不明なままで、教訓めいたものもない。純粋に緊張や恐怖、不安を全面に出した作品で、だから「恐怖の帝王」なのかと納得しました。ずっとハラハラしてきただけに、主人公同様最後の言葉には救われます。けど、主人公の絵に描いたようなヒーローっぷりが鼻につく。次々と被害者が出ていく中本人だけはほぼ無傷な展開に、その幸運があれば大人しくしてれば生き残れるんじゃないかとさえ思ってしまいました。
次は心理的な怖さを感じられる作品を読んでみたいと思いつつ、そういえば映画の「ミザリー」もわりと分かりやすい怖さだったような。
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ミスト
いつものキングの長ーい前置きから転がるように進むストーリーが、短編としてコンパクトになっていて読みやすかった。怖くてどうなるのかわからなくて読むのが止まらない....と思ってたらあのラスト。イマイチぴんと来ませんでした。これは訳のせいもあるのかな...
映画のラストのほうが、ある意味わかりやすいですね。
他の短編は、意味がわかるようなわからないような...正直ミストだけが楽しめたらこの本はいいと思いました。
キング初心者におすすめかといえば、やっぱり代表作と呼ばれるような長編から読むのが1番いいんじゃないかと思いました。
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確かにこれは面白い。SFな「ジョウント」と、表題作の「霧」が好みだった。恐怖だけでなく、それによって起こる人間模様やドラマを描いてくれるところが良いのだろう。結末が異なるという映画版ミストも見てみたいところ。
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短編4篇と、紙幅の後半6割強を占める中編「ミスト」の5篇からなる短編集。
売りはやはり「ミスト」なのでしょうが、前半に納められている4篇が良い!ビシッと引き締まって過不足なく、最小限の表現で”恐怖”を演出する端正な作品揃いです。特に「ジョウント」「ノーナ」の2篇の怖さといったら!SF者なら誰もが知っているあの特殊効果をネタに、科学の枠を超えた恐怖を描くスタイリッシュなSFホラー「ジョウント」、破滅的な美女に振り回されて罪を犯す愚かな男を描くサスペンス、と思いきや、最後の最後に「!?」が待っている「ノーナ」、どちらも一度読んだら忘れられないインパクト。どちらの作品も、読者のミスリードを誘うためのちょっとした叙述トリック的な小技が仕組まれているところがまた面白い。手練の技を堪能できます。
そして、何よりも表題作「ミスト」。
これがねぇ・・・冗長なんですよ・・・(^_^; 切れ味鋭くエッジの立ちまくった前半の短編を堪能した後に読むと、まぁ冗長なこと。途中で読むのを諦めそうになるぐらいの冗長さ。
アメリカの地方都市での日常的な生活を徹底的に細かくしつこく描写するのは、キングの中長編の特徴の一つです。このしつこい描写があってこそ、登場人物たちの間に生じる軋轢や心理描写が生き生きと立ち上がってくる、ということはよくわかるんですけど、「ミスト」自体はワン・アイディア・ストーリーなので、もう少しコンパクトにまとめてもインパクトは損なわれないと思うんですけどねぇ。
ただ、読了してみると、展開は流石のキング節です。「ミスト」もその他の短編も、明快でわかりやすい結末はありません。何も解決しないまま、不穏な雰囲気のままに物語の幕が閉じます。この終わり方にモヤモヤを感じる人もいると思いますが、鴨は、キングとはこのモヤモヤした肌触りそのもの、居心地の悪い世界観を描くことに全力を傾けるタイプの作風なのだと理解しています。どの作品も結末に明快な落とし所がなく、不穏な雰囲気そのものを描いているところが、ブラッドベリやE・A・ポーを彷彿とさせます。実は、正統派米国幻想文学の系譜なのか…!?
最後に、映画版「ミスト」との違いについて。
映画版「ミスト」は、最高に後味の悪い映画として有名ですが、鴨は原作の方が好きです!映画版は、確かに胸糞悪い結末ではあるけれど、一応「オチ」がついていて、主人公の気持ちも救われない方向にベクトルが固まってるんですよ。原作は、何も方向性を示されないまま、「ひょっとしたら行けるかも」との髪の毛一筋ほどの希望を残して、幕を閉じます。この、ほぼ絶望的だけれど一抹の希望も捨てきれないという状況、一番胸糞悪くないですか。
キング、面白い。機会があれば、他の作品も再読してみたいです。
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ミストの原作目的で読んだ。ミストの不気味さ、救われなさは文章でもありありと伝わってきて、映画とは異なる結末もまた良い。他の短編では、ジョウントが一番気に入った。淡々と語られる事実と、迫りくる懸念…あるいは恐怖。そして迎えられる結末。何度も読みたくなってしまった。
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大好きな映画の原作
いつか読みたいと思っていました。
結末が映画と違うと聞いていたので
それも楽しみでした
霧以外の短編もなかなか。
スティーブン・キングといえばのキャッスルロックという地名が出てきて盛り上がりました
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どこかうすら寒さを感じさせる、何とも言えない読後感が残る短編集。
パニックを描いた「霧」は息を詰めて読んでしまうほど、緊迫した空気が漂っていた。
霧の中に潜む“何か”に対する気味悪さや徐々に追い詰められていく恐怖心を、ここまで見事に表現できるのは凄い。
「ジョウント」もなかなか強烈だった。
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映画がほぼ一緒でびっくりした
一番気になってた結末は
あの内容ならしゃあないかぁ
表現が独特でおもしろかった
和訳やから分からんけど
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スティーブン・キングを読んだのは初めて。映像が浮かぶ文章力。まるで映画を見てるよう。心理描写も怪物の描写も丁寧で緻密。怪物が出るまでがじっとりと一番怖くて、これ読めるかな?と思っていたけど実際に出てきてからはパニックホラーのように楽しんで読めた。
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スティーヴンキングの短編集。一番は「霧」です。町を覆う霧。白色の濃霧は太陽の光を遮り、人々はスーパーマーケットに閉じ籠もる。霧の中にいる何かが人間を襲う描写がぞっとする。マーケット内でのグループの対立や、恐怖に対して人間同士の対立など極限状態になったときの状況も描いている。正直、自分も同じ状況に置かれたら、主人公のように果敢に行動できるか疑問である。2023年6月3日読了。
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「霧」、映画を思い出し、あのラストを思い出す……。ホラーとしての終わり方、インパクトとしては映画かなと思うけれど、オリジナルのこの、微かに希望を感じる(けれど嫌な想像しかできない)ラストもなかなか良いなと思った。
個人的に好きだったのは「ジョウント」と「カインの末裔」だった。
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○ミスト
まず始めに、映画とは全く違う結末であること。原作の方が慈悲やら希望やらがあっていい。クリーチャーの表現力とかもさすが。映画を観るとクリーチャーの印象が強過ぎるが原作を読むとそれよりもミセスカーモティの怖さが際立ってクリーチャーよりも人の怖さ優先な感じがよかった。
○ほら、虎がいる
こういう幼い子どもが主人公の話でもこういう雰囲気出せるんやな
○ジョウント
これ、めちゃくちゃおもろかった。ほんまにほんま、ラストまではシンプルにおもろいSF。やけどこれがラストでどんでん返し。どんでん返しっていうか一気にジャンルが変わるっていうか。とにかく起承転と結の切り替えがめちゃくちゃよかった。伏線回収と言うとちょっとズレるけどでも読み返したらたぶん見つかるんやろうな。
○ノーナ
これもラストそうきたか!ってなる作品やな。わりと暴力描写が多いからそこに目が行きがちやけど多分、ラストのオチも含めて考えると精神面の不安定さみたいなのがメインっぽい。バチバチに殺めてるのに性に駆られるってもう典型的なサイコ。でもその主張は控えめ。でもそれがいいやと思う。全てはラストに向けての助走。
○カインの末裔
別冊、骸骨乗組員参照