新時代を生き抜くための羅針盤です!
2018/06/13 08:56
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、なぜ、イノベーションを起こした優良企業は、新生代の競争に負けてしまうのか?という大きな問題の回答に挑んだ書です。膨大なデータと調査。分析によって、この答えを導き出そうとしています。また、イノベーターが抱えるジレンマ、それを解決する方法も提案されており、これぞ、まさしく次世代を生き抜いていくめの羅針盤ともなりうる書であると言えるのではないでしょうか。
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投稿者:むくどり - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜイノベーションが起こらないかがわかります。これは経済学の教科書ではありませんが、論の進め方が分かりやすく参考になります。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
優良企業が、なぜ新世代の技術競争に敗れ去るのかを、共食い、抜け駆け、能力格差をキーワードに説明していて、興味深かった。
本当に独創的なのか?
2019/02/11 20:24
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投稿者:ともクン - この投稿者のレビュー一覧を見る
元の論文はこんなにはくだけた調子ではないだろうが、本書は相当にくだけた調子で、上方演芸(落語・講談の類といった)の調子だ。お堅い経済学者の本とはちょっと思えない。そこがいいと評価する向きも多いのかもしれないが、少々鼻白む。そのため、著者が駆使したらしい計量経済学の手法(日本ではなあまり適用例がないという)による、イノベーションのジレンマの経済学的解明というほどには、結論は幾分陳腐だし、また、計量経済学の手法(データ及び数学的表現)があまり表に出されないので、本当に検証されているのかどうか、よく分からなかった。安田准教授の破壊的というご推薦も少々大袈裟ではないかと思った。
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投稿者:凄まじき戦士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イノベーションを起こした企業のジレンマを描いた本書。
軽めの読み物としては面白いと思うが、経済所としては甘めな印象を受けました。
あくまで参考程度にって感じです。
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感想を書きました。
http://ryukius-hitties.hatenablog.com/entry/2018/06/10/174548
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全体として、ビジネスの実務上に即役立つ新しい地検はなかった。イノベーションのジレンマの復習になってよかった。
メモ
P47 製品の特性に関するもの/工程に関するもの
p49 前進的 iincremental/ 急進的radical
P64 垂直差別化(誰の目にも明らかな分かりやすい品質の違い)
水平差別化(多種多様な違い。イメージやブランドも含めて)
P71 抜け駆け=先制攻撃
P73 勝者総取のゲーム・・・絶対やれ
P84 複占/寡占
完全競争・不完全競争(出方によって勝ったり負けたり)
P89 ベルトラン競争(価格による不完全競争)
P99 大企業病、わかっちゃいるが、どうにもならない
・人や組織の惰性(予算、人員編成、組織内の勢力図等)新事業部が発言力や政治力を持ちえない
P101 2010 ブロックバスター破産
P103 インテル ムーア氏、あっさりとメモリ事業から撤退 because 新事業の方が利益率が高い+利益率を反映した操業ができる優れた末端の仕組み+割り切りの早い経営者
P107 大企業の強み=
・カネがある
・人
・技術
・信用
・ブランド
P114 シュンペーター(1912) イノベーション分類 新たな製造方法
新たな原材料
新たな製造方法
新たな市場と買い手
新たな産業組織
P129 相関はデータの中に、因果は頭の中にある
P250 なぜ「イノベーションはたいして儲からないのに手間ばかりかかる」のか。=>旧製品と新製品の代替性が高い+需要を共食いするから
#全く違う客層を狙えばそうではない
既存企業が鈍重なのは、能力ではなく、意欲・努力が欠如している
p275 既存企業のサバイバルが最重要事項である場合、新規企業と同じように考え行動する
①いかに新部門を育てるか →むり?
②新部門を買ってくるのはどうか? →ありかも?
シスコ #DMM、日本電産
③旧部門を社員ごと切る?
④生き延びるためには一旦死ぬ必要がある
⑤経営陣と株主(私たち、機関投資家)の”最適”はちがう
P287 経営陣の判断の背景
彼ら自身が路頭に迷いたくない。
彼らにも誇りと未練がある。自分の子どもたちと、自分自身の老後のために、ここで職を失うわけにはいかない
★損切と創業:本質はこれだけ。
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18/06/30読了
イノベーションのジレンマを読んでひっかかっていたことを解いてくれた本。ありがとうございます。更に、問いを立てることの重要性、をいまいちど認識させてくれた。
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結論が目新しいわけではないけど、イノベーターのジレンマ的なものが好きな上級労働者に対して、緻密に誠実に積み上げていってる一冊というか。
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純粋に面白い本だった。文章構成の上手さで一気に読めてしまう。経済学に限らず研究の進め方で迷った時に一読すると良い。
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これは、必読書だと思います。
平易な表現で、最先端の経済学が目指すものを実証的に語ります。「盛者必衰」。なぜ優良企業はイノベーションに乗り遅れるのか? どうすれば防げるのか。5.25インチから3.5インチに移行したハードディスク・メーカーのデータを元に、論理的に、説得力をもって突き詰めています。
本書の出発点である「置換効果」は、デジタル化が進む新聞業界が典型例です。デジタルに移行すればするほど、現在稼いでいる紙と食い合うからです。「何も自分の代で完全移行しなくても……」と経営幹部や年長社員ほど考えるだろうと。一方で、ハフィントン・ポストなどのネット専業のイノベーターは、突き進むだけ。
さて、既存の新聞はこのまま座して死を待つのか。「そうではないだろう」と思います。この本を読んで得た結論です。ポイントは単なる置換以上のものを生み出すこと。馬車メーカーは自動車を製造に転換すれば、生き残れたことでしょう。問題は、それを支える「意欲」の源泉をどこに求めるか。
「あなたが本当に知りたいのは何なのか、それはあなたにしか分からない。データの生成過程がどうなっているのか、それは表面に出てくるデータの内容ではなく、データの母体となる現実世界そのものについての洞察である」……明日を生きるための勇気と意欲が湧く書だと思います。
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これは、経済学を題材にした一大エンターテイメントかつ、「作法の教科書」だ。
本書の感想を一言で言うと、こうなる。
本書のテーマは、クリステンセン氏が提示した「イノベーションのジレンマ」(本書でも触れられるように、原題に忠実に言うと「イノベーターのジレンマ」)について、経済学的アプローチから精緻化を図り、そこから得られる示唆を読み解こうと言うもの。
一時ツイッターで話題になっており本書に興味はあったものの、「経営学的なテーマってあんまり興味ないしな」、「Amazonレビューを読むと中だるみするみたいなコメントもあったしな」と思って二の足を踏んでいた。しかし、業務上の必要に迫られる形でいざ読み始めたら、良い意味で裏切られ、一気に読破してしまった。
本書の良いところは色々あるけど、思いつくままに書くと次のようなものが挙げられる。
①とにかく読ませる文章。→筆者自身は「脇道」と「脱線」の連続と言っているのだが、そこかしこに興味深いトピックが散りばめられており、語り口も軽妙で、スイスイ読めてしまう。要所要所で、これまでの内容を振り返り、その先のロードマップを提示してくれるところもありがたい。
②様々な分野に応用可能な「作法」を提示してくれる。→ビジネスの見方、実証分析の考え方、世に溢れる情報への対処の仕方、論文の書き方…とても多くのことに応用可能な内容がはっきりした物言いで語られていて、経済学への興味が薄い読者でも得るものがありそう。多様なバックグラウンドの読者が、それぞれに頷き、感心してしまう本ではなかろうか。
③先端的であろう研究内容を、初歩の初歩の初歩から一歩ずつ理解できる。→私は門外漢なのでよく分からないが、本書の内容はThe Journal of Political Economyに掲載された論文をベースにしていることからも、おそらく先端的な内容であろう。その内容について、前提の前提から、一段一段階段を登るように理解していける。そして、後半は論理展開を追うのが大変になるところもあるものの、読み終わった頃には研究内容が「なんとなく」は分かるようになっている。
個人的には、基礎概念の整理から始め、実証分析を基にモデルを組み上げ、その上で反実仮想シミュレーションまでできてしまうと言う、研究内容自体にもとても興味を惹かれた。また、産業組織論という学問領域に対する関心も高まった。
以前読んだ、『経済学で出る数学』(日本評論社)とこの本を合わせて読むと、経済学に興味が沸くんじゃないかなぁ。そういう意味では、経済学の普及という側面でも、意義深い本なんではなかろうか。
余談ながら、あとがきの最後のパラグラフも、胸にぐっときしまった。
実に面白い本を読んだ。大満足。
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最後あたりにまとめが書かれてあった。
①既存企業は、たとえ有能で合理的であったとしても、新旧技術や事業間の「共食い」がある限り、新参企業ほどイノベーションに本気になれない。
②このジレンマを解決して生き延びるには、何らかの形で共食いを容認し、推進する必要があるが、それは企業価値の最大化という株主にとっての利益に反する可能性がある。一概に良いこととは言えない。
③よくあるイノベーションの促進政策に大した効果は期待できないが、逆の言い方をすれば、現実のIT系産業は、ちょうど良い競争と技術革新のバランスで発展してきたことになる。これは社会的に喜ばしい事態である。
またお勧めの本も記載してあるので
参考になる。
本の内容とは関係ないが、あとがきを読んだ感想
・4歳の娘がいて子煩悩な父親らしい。
・感謝の言葉に奥さんのことが書かれていないのは離婚して
いるのだろうか。親権も別れた奥さんにあるのだろうな。
切ないな。
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イノベーターのジレンマはどうして起きるか。
共喰い現象=新しい製品が、既存のヒット商品のシェアを奪う。
置換効果=既存企業は、新商品によって失うものが大きいのでイノベーションに本気になれない。
競争効果=既存企業は、他社の新規参入によって失うものが大きいので、本気で独占的地位を守ろうとする。
世の中の競争はほとんどは不完全競争なので、ゲーム理論でないと分析できない。
ライバル数は少ないほどいい。
近視眼的な判断をする理由=人や組織の惰性、過去の成功体験に引きずられがち。ビデオチェーン店のブロックバスターはオンライン配信化には成功した。しかし既存店を切れなかった。大企業の情報伝達効率の低下。
インテルはメモリ事業から撤退。メモリのインテルは死んで、CPUのインテルに生まれ変わった。
コダックはデジタル化には成功していたが、フィルム事業の利益率が高かったため、手放せなかった。
貯めるのに時間がかかる資源を資本と呼ぶ。人材、知識、ブランド、関係。、など。
1、新製品と旧製品の代替性が高いと、需要の共喰いが発生して新商品に切り替えずらい。
2、とはいっても、ライバルの参入を許すと、市場の独占度が下がるので、早く新技術を導入すべきである。
3、研究開発能力は既存企業も新規企業も優劣は付けがたい。
相関はデータの中に、因果は頭の中にある。
操作変数法(既出の変数以外の操作変数が存在すれば、それを操作することで、本当の因果関係がわかる)。
共喰いの度合いは、需要の代替性(弾力性)で測れる。
クールノー競争(生産力競争)とベルトラン競争(価格競争)。同質財で価格競争しているがそれなりの利益が出ている状態=生産力を競っている=クールノー競争。
イノベーションのジレンマを解決する方法
1、新事業部を分社化する。しかし、実際はうまくいかない。新規部門に移籍する社員がいない、など。
2、M&A。シスコシステムズはこの方法で成長した。しかしアメリカでも失敗のほうが多い。
3、成功しても旧部門を切れない。武田薬品はビタミン事業を2001年以降にやっと売却した。
4、生き延びるためには、いったん死ぬ必要がある。
5、株主と経営者の最適が違う。新世代の技術のために現在の有望事業をやめるのは、株主にとっては大損。
共喰いがあるのであれば、どこかで主力事業を切り捨てる必要がある。損切りと創業、の繰り返し。
政策でイノベーションを促進できるか。
官製ファンドは、ゾンビ企業を生き延びさせるだけ。
特許の制度を使えば可能か。知的財産権を保護してもイノベーションが促進できるとは限らない。ロダイムの3.5インチHDDの特許の件。最終的には認められなかったが、ライセンス料を支払う会社もあった。
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何回読み始めても、とぎれてしまう。うまく合わないというか。わかるし、大事だと思うし、言うことが正しかろうとも思う。でも、読めない。時々あるが、久しぶり。星2つとか評価したらまずかろう。