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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
資源に恵まれているわけでもないシンガポールという小さな国が、どうして素晴らしい発展を遂げているのか、誰でもが興味のある事だと思う。シンガポールに住む筆者は、様々な視点からシンガポールの良さを見つけている。
日本への提言を実現するよりも「シンガポールに移住」したほうがいいのでは?
2018/08/12 15:21
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投稿者:ライサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルのように思わせる本である。
さて。今でもシンガポールを下に見ている日本人は多いものだが。
日本はもうシンガポールのように大胆に変わることができない老人の国になってしまっている。
だから良い提言があっても実現の可能性は低い。
また「作者のキャラが嫌い」などという人もいるが、こんなのよりも遥かに「日本を卑下しまくる元日本人」は西洋に多く存在するし、反日日本人から比べてもかなりマシである
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マレー半島南端のシンガポール。建国してからまだ50数年の小国ですが、アジア諸国の中でも大きく経済発展を遂げ、今では世界屈指のグローバル都市となっています。
そんなシンガポールに暮らし始めたファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんが、経済成長をし続けるシンガポールについて、彼女の視点で細かく紹介してくれています。
国土面積が狭く、一次生産物が少ないシンガポールですが、経済成長が目覚ましく、今ではアジアで香港に次ぐ二番目の国際競争力を持つに至っています。
日本がアジアをけん引するリーダー的立場だったのは、もうずっと昔のこと。今の日本は、経済不安が重なる一方です。順調に成長を続けるシンガポールから見習うところも多いでしょう。
とはいえ、自然発生的にできたわけではない、かなり特殊な国だということを知っておく必要があります。この本は「政策」「生活」「教育」「物価」と章立てして、詳しく教えてくれます。
まず、国家予算の4割が国防費と教育費に割かれているのは注目点です。この国が、生き残り策としていかに教育に力を注いでいるかわかります。
また、人は定年退職の67歳まで同賃金で働き、共働き率は9割、外国人労働者が人口の4割を占めているなどの点から、労働力減少の不安はなさそう。充実した高技術労働力を背景に、着々と発展を進めている様子がうかがえます。
都市全体に風水の設計が施されていたり、政府が緑化対策を行いつつ蚊の駆除に乗り出すなど、赤道直下ながら、国主体で過ごしやすい涼しい環境づくりを目指しているとのこと。
通りが清潔なことで知られるこの国では、政府の政策がしっかりと行き届いていることがわかります。
一番気になったのは、教育事情。シンガポールの大学は近年レベルアップが世界的にも目覚ましく、海外から能力のある研究者を招聘していることで知られています。
世界ナンバーワンの学力を持つに至った「教育にお金を惜しまない」という国策が、国民にも反映しており、将来稼げる社会人になるために、子供のうちからよい教育を受けさせ、海外留学もさせるという意識が徹底しているようです。
シングリッシュで臆さず話し、世界3位の英語力というレベルの高さ。(ちなみに日本は135位だそうです)
天然資源の乏しい経済国ということで物価の高さは世界一ともいわれ、シャンパン1杯4000円もするとのこと。
とても暮らせそうにありませんが、シンガポールで働くと、物価に見合った給与が支払われるため、個人所得が高く、上手にお金を配分すれば問題ないのだそう。花輪さんはその道のプロですが、きちんとシンガポールセレブな方々と交際をしている様子が語られます。
使うところと貯めるところのメリハリをきちんとつけるのが、シンガポールでの暮らしを充実したものにするコツなのでしょう。
日本を離れ、旦那様の海外赴任に家族でついていくことにした花輪さん。
最近では、マネーの達人としてTVでもよく拝見するようになっていたので、その思い切った決断に驚きましたが、家族を何より優先するのは素晴らしいことです。
新しい環境で、小さいお子さんの子育てをしながら、シンガポールの独特の生活文化になじんでいくのは大変だったと思いますが、そうした苦労を超えて、これまでの家計管理の本とはがらりと違う、シンガポールの国について詳細にまとめた新書を出されたことに敬服しました。
独特でおもしろい国、シンガポール。
資源不足というデメリットがある中で、教育や経済方面のメリットを強めて国の競争力を上げていることがわかりました。
思い切った政策をとれるところが小国の強み。日本も見習うところ大ですね...。
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シンガポールと日本で決定的に異なるのは政治のリーダーシップ
国家予算の4割は国防費と教育費
中央積立基金CPF 医療費、持ち家取得、老後生活に備えた強制貯蓄
55歳以下の労働者は収入の20%、雇用者は17%を拠出し、収入の1/3以上の金額を将来に備えて積み立てる仕組み
医療費の自己負担は6割 医療用貯蓄を作ることで病気に備える
ナショナルサービス 兵役 18歳に到達したシンガポーリアン男子と親が永住権保有者の外国人男性は2年間ナショナルサービスに従事する義務がある
朝のラッシュがひどくないのは、7:45までに乗車すると電車代の割引をうけられる
学力の経済学 中室牧子 もっとも収益率が高いのは、こどもが小学校に入学する前の就学前教育
売上をあげるには、皆が平等という発想は捨て、取れる人から取るというシンガポールのような発想を持つべきでしょう
リー・クアンユー 1967 東京 外国人記者クラブ
持つ前に欲すること。そして、欲するには、何を欲しているかを知るための手段が必要です。次に、近代経済の基礎となる産業資金など、欲しているものを獲得するには統制と組織化が必要です。第3に根性と持久力がいります
サービスに応じたお金をとるべき。例えば再配達料金をとるなどです。サービスはお金で買うということを消費者が理解する必要があると思います。巡り巡って、自分たちの収入が上がることに貢献するのですから
日本で唯一の全寮制インター校 インターナショナルスクールオブアジア軽井沢
時とお金は限られている。これを有効な手立てに変えて行かなければ成功はない
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お金の話が7割。教育の話が2割。
あとは、実際に僕もシンガボールで体感していて共感できる困った点が少し。知らなかったことが数点。
ファミリーで移住を検討してる人にはオススメ。僕みたいな一生単身を決め込んでいる人には、まぁ、会話のネタくらいにはなるかなという程度。
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なんとなく知ってたけど、結構歪な国ですね。人工的な感じが凄くする。多文化的という意味で教育環境としては悪くないんだろうけど、人に見切りを付けるのが早すぎる気もする。正直あまり暮らしたいとは思わなかった。ビザでないだろうけどw なお著者のキャラはちょっと鼻に付く。
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★3.3(2.90) 2018年5月17日発行。シンガポール駐在員妻であり、ファイナンシャル・プランナーである著者のシンガポールでの実生活からシンガポールと日本を比較した本。確かに、シンガポールはいつの間にか生活水準も上がり、金持ちも大勢住むが、東京23区くらいの国土に、人口500万しかいないことから、様々なことが合理的に行われている。幼児教育がここまで進んでいることは以外でしたね。そして、小学校から成績で学校が振り分けられるとは驚きでした。ただ、何が日本の未来理想図なのかが分かりにくいですね。
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節税対策にもなり、教育水準が高い。治安も良く海外での暮らしに慣れていない方もシンガポールであれば有意義な暮らしができるのではないでしょうか。
この作品を読んで自分も早く駐在したいと思いました。
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期待したような論理的な内容ではなかった。また、結果的にあまりシンガポールに住みたい、いい国だと思えるポイントが見つからなかった。
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はじめに
第1章 合理的で賢い政策
第2章 快適な生活
第3章 「世界基準」の人をつくる教育
第4章 物価の高さは世界一でも合理的
第5章 シンガポールリッチの暮らし
第6章 シンガポールで暮らすなら
おわりに
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仕事、教育、お金など、シンガポールでの暮らしについて、とても具体的に紹介されているので、シンガポールに住もうという方にはとても参考になると思います。
ただ、タイトルにあるような、日本の今後の方向性を考えるために読むと、ちょっと肩透かしを感じるかもしれません。基本的には、シンガポールの紹介本です。
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シンガポールで見た日本の未来理想図(花輪陽子)
■日本より少子高齢化が深刻だが、老後の不安ゼロ
・ライドシェアや自動運転など新しい技術はいち早く導入され日々生活が快適になる。
・人口減少に影響されない社会保障により、国民や永住者の老後不安を軽減
・物事を決めるスピードも速く、非常に合理的・効率的に国が回っている。
・学力は世界ナンバーワンの教育政策
・新がぽーり案は日本人の倍稼いで、倍使うイメージ。
・貯められる金額は同じなため、生活レベルが上がる分幸福度が上がる
■日本との比較
・日本は技術・資産を「持っている国」なのにアピールが下手でもったいない。
・シンガポールは持てるものは少ないが、戦略やプレゼンテーションなどで持てるものを最大限に活用していて対照的
・シンガポールは経済成長のためなら何でもするというブレない軸がある国
■持ち家率は9割
・日本は6割
・家という財産があると愛国心や社会の安定につながり、老後生活の不安も軽減できるため、政府が持ち家を推進
・ファミリータイプの物件から3,000万円前後から買えるが、外国人は基本的に購入できない。
・家賃はオフィス街の近くだと月30万、郊外でも20万円弱。
・国家予算4割は国防費と教育費
・定年退職は67歳
・人口の4割が外国人労働者
・共働き大国で土地が少ないが、保育所を色々なビルに作り待機児童ゼロ
・学力は世界一で日本からの親子留学も急増
・2歳児が1時間座っていられる。
・子供が私の年金
・生活費は月60万円
・経済格差は日本以上