紙の本
えー!おもしろーい!
2021/02/25 11:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うささび - この投稿者のレビュー一覧を見る
複数人による推理バトル。よくそんな何通りも解決方法思い付くなあ。
登場人物は癖のある人ばかり。なんか皆憎めない。1人退場するごとに段々不穏な雰囲気が漂ってきて・・・どうなるかと思ったけど、最終対決は爽快でした。
紙の本
癖がつよい
2019/06/01 12:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:モフモフモフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読む人を選ぶタイプの作品で、自分の好みに合わなかった。
多重解決ミステリの究極系を目指した結果、バカミスに近づいてしまった印象がある。
試みはおもしろいものの、15も解答があると説得力の薄いものや強引に感じるものが混ざってしまい、途中で読んでいる方が息切れをおこしてしまった。
投稿元:
レビューを見る
2016「本格ミステリ・ベスト10」第1位!
嵐で孤立した館で起きた殺人事件!国民的娯楽番組「推理闘技場」に出演したミステリー読みのプロたちが、早い者勝ちで謎解きに挑む。誰もが怪しく思える伏線に満ちた難題の答えはなんと15通り!! 真相は?
投稿元:
レビューを見る
2016年度『本格ミステリ・ベスト10』第1位の長編が文庫化。
凝った設定に物凄いパワーを感じるオチだった。デビュー作からしてぶっ飛んでいたが、本書のぶっ飛び具合も凄い。
投稿元:
レビューを見る
2018年74冊目。ミステリ好きの心をくすぐる仕掛けの数々。あれが怪しい、ここがおかしいと思い付いては、回答者の回答に共感し、はたまた思いもよらない考えを提示され、そしてそれらの回答がことごとく否定されていく。試行錯誤の楽しさを存分に味わわせてもらった。惜しむらくは作品自体の展開がハマりきれるものではなかったことかな。
投稿元:
レビューを見る
『最後のトラック』に続き、深水作品二作目。多重解決もの。まあ面白かったんだけど《臓器くじ法》《臓器くじチャレンジ法》だの、警視庁の特殊捜査チームだのの設定が無理矢理過ぎて個人的にイヤ。星三つ半。
投稿元:
レビューを見る
豪雨の別荘での古式ゆかしきクローズドサークルかと思いきや、場面転換で説明されるとびきりの趣向。
特殊且つ馴染み深い設定により問題編と解決編が同時進行してくおもしろみ。
言葉遊びじみてくる後半のトンデモ解決群。
畳み掛けるそれらにひっくり返る人、額を叩く人、最寄りの壁を目指す人。
全てのヒントが出揃うまではどうなるかわからないミステリで早押しクイズとか浮ついてるなーと思いながら楽しく読んでると、納得の真相。
この多重解決の設定を真っ向からやりきった真相、いいなー。
投稿元:
レビューを見る
断言します。ミステリスキーなら絶対に読んで損はしません(笑)。「損はしません!(断定)」じゃなく、「損はしません(笑)」にしてる時点で色々お察し下さい(丸投げ
オチに関しては毀誉褒貶あるかもしれませんが、「多重解決」というテーマを説明するにはこれくらいの力わざでないと説得力というか面白みがないのかもしれません。要するに面白かった。私はね?←
これは作者によるミステリへの強烈な風刺なのか?と途中から訝りつつ読み進めるも、15通りの解決(候補)策があまりにも遊びすぎ&ありがち過ぎて、一周回って「ミステリ愛、溢れてますね……」ってなる作品です(?)。
とりあえず断言できるのは、ミステリの入門にはならないってことでしょうか(笑)。
投稿元:
レビューを見る
読みながらある程度自分でも考えてるだけに出てくる推理に共感したりそれは違うでしょって思ったりしてたらあの真相なんだからずるいしここまで考えたのがすごい
ラストの怒涛の開き直りとツッコミ好きです
投稿元:
レビューを見る
あ~っっっ!!!
やっちまった。
『最後のトリック』1冊で読後に唖然・憤然・もう読まないと密かに決めてた、この作者様の作品でしたか・・・。今回もダメでした。どうしても、肌に合わないらしい。すんません。
リアリティがね。微塵も無いのよ。
“いやいやいやそれは無いでしょ?”の連続なのよ。それはもはや推理小説じゃなくてSFだから。
なのに登場人物たちすげぇ推理小説における正当性とか語るからね。
だからこう・・・モヤッと・・・。
始終モヤッとしてそのまま終わるのよたぶん。
教訓:小説買う時は最低限作者名ぐらいはチェックすべし。
投稿元:
レビューを見る
事件の謎を回答者が解いていくのだけど、前の回答者の
答えがどんどんひっくり返されていって、どうなるの
かと思いながら先を急ぐ。
ミステリ好きの回答者の様々な答えが楽しいし。
私が思ったのも途中で出て、あー、違うのかー、と。
ゆるーく最後まで楽しめた。
投稿元:
レビューを見る
このミス2016年版6位。これは斬新。多重解決ものってジャンルがあるみたいでそれってどうなのって思うし、三津田信三の最後にどんでん返し連発するのは嫌いだけど、これはもう全編隙なく作りこまれててるし文章も楽しいしミステリーファンにはたまらんですね。なんか全ての行が伏線として意味をもってくるのがすげえです。思わず笑ってしまうところも多々あって面白い。でもミステリーファンでない人にはどうなんでしょうかね。あと、純文学批判は自分も村上春樹読むと感じます。
他の人の評価読むとあんまり高くないみたいですね。自分的にはツボなんですが。
投稿元:
レビューを見る
本格派が好きな人は低評価なのかもしれない。
でも、私にとってはミステリーあるある辞典の様で楽しかった。
投稿元:
レビューを見る
〇 総合評価 ★★★☆☆
「文庫化のためのあとがき」にあるが全編が伏線となり,人間の観測そのものが影響を与えるために,その正確な運動量と位置を同時に知ることが決してできない量子のように真実が常に重ね合わされた状態で存在し,解決されるということ自体が,真実の姿を刻一刻と変貌させてしまうようなミステリを作りたかったと思われる。目指すべきものは面白そうであったのだが,これは失敗作だろう。特に後半部分の解決がめちゃくちゃ。「バカミス」という言葉に逃げている。本来であればバカミスを目指したわけではないだろうに,作品として終局させるためにバカミスにしてしまった狙ったバカミスという印象
目指すべきものは魅力的で,ぜひとも読んでみたかった作品なだけに残念。労力は大変だったと思う。竹本健司の「涙香迷宮」を思い浮かべてしまった。説明文だけ見るとすごい。作者の労力もすごいと思うがミステリとして面白くない。そんな作品
解決が15もいらなかったのではないか。解決を5個くらいに絞って練り上げてほしかった。しかし,そうすると単なる多重解決モノに成り下がってしまうということか。テレビ番組に模した設定もありきたり。トータルで見ると★3か。
〇 サプライズ ★★☆☆☆
作品全体が「なんでもあり」なので,どういったオチでもそこまで驚けない。15個目の真相は「鈴木平三郎」というこれまで出てこなかった人物=子どもが犯人で意外性はあるはずなのだが,「ふーん」で終わってしまった。「推理闘技場」という番組の内部告発者がアシスタントのモンテレオーネ怜華だったというところは,意外性があるのだが伏線がないので,そこまで驚けず。★2か。
〇 熱中度 ★★★★☆
ミステリで一番熱中して読めるのは解決部分。冒頭から解決部分ばかりであるこの作品の熱中度が低いわけがない。しかし,後半は解決編も苦しくなってくる。少し読みにくくなる。伏線として必要とはいえ,芥川龍之介の「藪の中」についてや,名字についてなど,妙なうんちくも入ってくる。★4で。
〇 インパクト ★★★★☆
漫画「国民クイズ」を思わせる設定。設定がありきたりと感じてしまいそこまでインパクトがなかった。15個もの解決が存在する多重解決モノとしてのインパクトはある。★4で。
〇 キャラクター ★★☆☆☆
司会者の樺山桃太郎やアシスタントのモントレオーネ怜華。14人の解答者などそれなりにキャラクターは立っているのだが,深みがない。魅力的とは思えない。顔が見えない。心に残らない。★2で。
〇 読後感 ★★★☆☆
テレビ番組「推理闘技場」の不正を暴いてめでたしめでたし。読後感は悪いわけではないのだが,リアリティが全くなく,登場人物に思い入れもないので「ふーん」という感じ。★3で。
〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
2018年の本格ミステリベストテン第1位。深水黎一郎は,それなりの人気作家だし,本屋でも平積みで売られている。手に入りにくくなることはなさそう。
〇 メモ
〇 作中作のトリック
それまではどっちつかずの状態だった描写が,解答者���解答を踏まえ,別の形に収束していくというトリック
〇 解答者達の正体
「推理闘技場」という番組の不正を暴くために集められたスタッフ
〇 一ノ瀬の推理
視点人物が犯人。視点人物が多重人格。なお一ノ瀬が司会のモンテレオーネ怜華に花束を渡すという伏線あり。
〇 二谷の推理
犯人は丸茂。探偵が犯人。丸茂は女性。一人時間差トリック。丸茂は「アキ」と呼ばれている女性でレースクイーンである。
〇 三澤の推理
犯人は沙耶加。三郎が沙耶加を庇って「手を動かした」という表現がポイント。二重盲検法の説明あり。なお,三澤の推理の中で,作中作のミステリーの作者が樺山だと思わせる伏線がある。
〇 四日市の推理
犯人は沙耶加。多重人格者としての紗耶加が犯人
〇 五所川原の推理
犯人はヒデ。性別誤認トリックあり。ヒデ=アキが女性で犯人
〇 六畝割の推理
犯人は管理人のじいさん=ヒデ。
〇 七尾の推理
犯人はたま。たまはバレリーナ
〇 八反果の推理
犯人は鞠子。死んだ鞠子は男性。鞠子は姓。バールストン先攻法。犯人は女性の鞠子=アキ。
〇 九鬼の推理
犯人は文太。ダイイングメッセージのSは∫で積分を意味している。ライダースーツが保護色となっていたというのが密室トリック
〇 十和田の推理
犯人は「英(はなぶさ)」という人物(女性)=アキ。タクシーの値段からたまを人間としても,もう一人人物がいると推理
〇 十一月雪菜の推理
犯人は「並木」という人物。万年筆がポイントとなっている。
なお,樺山がこの番組以外の番組に出ていないということで,作中作の作者である伏線になっている。
〇 十二月田健二の推理
視点人物三人(平三郎,丸茂,沙耶加)とヒデを除く全員の共犯
〇 十三十三(とみじゅうぞう)
犯人は丸茂。平三郎は両刀使いで丸茂はゲイ。密室トリックはフランスのシャンポール城の二重螺旋階段と同じ構造でほかに通路があるというもの
〇 十四日定吉(とよかさだきち)
犯人は第1の犠牲者とされていた鞠子。平三郎と丸茂との狂言。犯人当ての出題だった。その後,生きている
鞠子が丸茂と平を殺害した。
〇 15番目の解決
犯人は鈴木平三郎(へいざぶろう)。地下室で育てられた発達障害の子ども。屋敷の主である鈴木鞠子の子ども。
樺山桃太郎
テレビ番組「推理闘技場」の司会者
モンテレオーネ怜華
テレビ番組「推理闘技場」のアシスタント。実は番組の不正を告発した内部告発者
臓器くじ法と臓器くじチャレンジ制度
推理闘技場という番組の前提となっている法と制度。臓器を提供すると言う義務と引き換えに大金を得るためのクイズに挑戦するという番組になっている。
平三郎
作中作の視点人物。第1発見者。Sというダイイングメッセージを消す。鞠子とはかつて付き合っており,沙耶加にプロポーズしている。絞殺され三人目の犠牲者となる。
鞠子
作中作の館の主。死体で発見される。Sというダイイングメッセージを残す。鞠子の死体は消失する。携帯電話に「かけていない」というパス��ードを設定している。
ヒデ
通称「気配りのヒデ」。使用人。車の免許はない。
丸茂大介
愛車のボルボで館に来た。二人目の死体として発見?館に着いてから1時間ほどの行動が不明
沙耶加
平三郎のことが好き。
関文太
バイクで館に来た。「平三郎」が丸茂の部屋を訪れていることを目撃
たま(烏丸珠(からすまたまる))
猫のような描写もあるが,バレリーナと推理される人物。
恭子
丸尾に振られている。
秋山鞠子
中盤以降にはっきりとして出てくる。アキ。
投稿元:
レビューを見る
設定やキャラクターはバカミス的なノリですが、結構しっかり作られてました。登場人物たちのやりとりにクセがあって、ちょっと鼻につく部分もありましたが、内容的には楽しめました。