紙の本
課税の公正さとは?
2018/10/17 11:28
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
富裕層課税は蔓延する不平等への対応か、それとも民主主義の影響か。支払能力主義は公正さを判断する正しい基準か。ピケティの『21世紀の資本』がしんどい者に不平等と課税の問題を簡潔にまとめあげた書。
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なぜ個人所得税の累進課税が許されるのか?について一つの回答を示す一冊。答えは明確で「戦争」。特に二つの世界大戦の影響の大きさが示される。また、足元の税率低下も同じ文脈で説明。勉強になりました。
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【金持ち課税】
経済階層と税制のお話。
異なる階層に課税する場合の考え方は3種類。①平等(比例)②支払い能力による累進③補償による累進。
現在では当然のように支払い能力に応じた税を課しているものの、その根拠は薄弱。取立てられるとこから徴収する、程度のものでしかない。
歴史を紐解くと、累進課税を積極的に選択したのは、国民の多数が参加する大規模戦争時のみ。労働階級による血税の提供に対して、一部の資本家階級だけが、国家が与えるチャンスに資産を増大させた時。翻って現在、補償が必要となる同様な事態は、ない。現実が示すとおり、課税の累進性は逆行しつつある。
累進課税が必要であれば、補償の新たな概念を示すべき。
自分のこととして考えないと、税制は”平等”な方向に向かいます。
#読書 #経済学 #税金 #みすず書房
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世間が税金に対してどのような考えをしているのかを歴史を通じて考察してる本。
内容が全体的に結論ありきなところがある気がするので個人的には読みづらかった。
というより研究の結果こういう結論が得られてたので本にしたって印象。
結論としては「金持ちに課税されるのは戦争時くらい」と身も蓋もないもの。
一見すると”公平”でない課税に対してどのような理屈が付けられていたのか、どんな理屈が優勢になっていたのかといった事を、多くの資料等により考察していて資料としては興味深い話は多かったです。
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著者の結論は「戦時においてのみ金持ち課税が実現する」というもの。思弁に傾きすぎて、言葉をこねくり回している印象が強い。
https://sessendo.blogspot.com/2020/12/blog-post_24.html