電子書籍
「教わる力」が足りなかったことがわかった。
2023/08/28 18:00
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投稿者:may - この投稿者のレビュー一覧を見る
教わった時には「わかった」と思いやってみて「できた」つもりでいたけれど、後々自分一人でやろうとした時、「あれ?どうするんだっけ?」となることが度々あった。わかった気になっただけでわかってなかったし、できてもいなかった理由がこの本を読んで改めて明確にわかった。
分析と完全コピーはなかなか難しそう。
電子書籍
学ぶはマネぶ
2019/01/04 17:54
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を読んで真っ先に思い浮かんだ言葉。
正しい努力の仕方をしなければ、効果は無い。
では、正しい努力とは?
手本になる判断軸を見つけて、マネをすること。
なるほどと思った部分が少なくない。
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「教える力」は、この20年間磨き上げられてきている、だから今こそ、「学ぶ方法を学ぶ」=「教わる力」を鍛えるべきだというのがテーマである。確かにいまの教育コンテンツ(本、講義など)は昔のそれと比較すると分かりやすくなっていると思う。だから、受け取り方が肝要である。そのためにはどうすれば良いのか、アプローチの仕方を指南している(判断軸を持つこと等)。
自分がどうなりたいのか?そのためのアプローチは正しいのか?
本書で特に自分に刺さったのが、次の文章だ。“自分の判断軸がないまま、いろいろなことを言われ、何が正しいのか、何が自分に必要なのか判断できなくなっている。また、場当たり的に目の前に現れた情報を利用するだけである。多くの情報に触れることで「自分の判断軸」をつくろうとするのではなく、偶然出会った情報に触れるだけ。そして、振り回されるだけ”
自分が陥っている状況であり、どうすれば良いのかわからなくなっていた中で出会った本である。ヒントは得たのであとは自分次第だ。切実になんとかしたい……。
著者の別の本も読んでみたいと思った。
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日本では教える技術は高まっているが、教わる技術が蔑ろにされている。教わる力を高めるために必要なのが現在地を知り、目的地を設定し、ルート候補を設定し、ルート候補を選択し、ルートを決定するという5つのステップ。ルートを決定するのに必要なのが自分の判断軸で、キュレーターの判断軸を借用しながら自分の判断軸を形成していく。その判断軸を完コピするために徹底し、さらに他人の判断軸を反映して判断軸の幅を広げて自分の独自のものとする。また、質にこだわるのは量をこなしてからや、やる気が出なくてもまずやってみるという根性の大切さも説いている。知っている→わかる→できるを目指さなければならない。
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・先生が教える力を磨くほど、子どもの教わる力が退化する
・アンラーニング:これまでの経験や実績にひきずられて、新しい環境で教わる力を失うこと
☆読書の目的は判断軸を作ること
・努力の方向性×練習量×場数が、目標を実現するために必要
・自分の判断軸に確信を持てるようになるのは、ゴールを達成してから
・判断軸を形成できなくても、なんらかの判断軸を持つことで、情報オーバーロード(多すぎて軸が定まらない)を避けて取捨選択をし、目的地に最短で辿り着く
・信じる道を細部まで真似するとオリジナリティが生まれる
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教わる力を伸ばすにはどうすれば良いか。
教え上手な人に教えてもらうと「わかった」気にはなるが、それは「出来た」こととは違う。
教えるというのはあくまでも材料とレシピを渡すだけで、それを調理するには本人の努力が必要なんでしょうね。
面白かったです。
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人として学び続けるための心構えが学べた。
まずは身近な自分が信じる手本を模倣し、行動や努力をトレースして自分にインストールする。
そこで得た判断軸に従えば、その業界もしくは業種で、情報を取捨選択するためのロジカルシンキングが出来るようになる。
この能力が「教わる力」だということだと理解した。
本編に引用されている実例が、ビジネスからアマチュアスポーツ、中学受験と幅広いように、この「身近な手本を愚直にトレースして、自分にインストールする」という力は人間としてのベストプラクティスな気がしている。
故に幅広い方におすすめできる本だと思いました。
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教わる力を早く身につけることが、いかに成長できるかどうかの大事な鍵になるのだと思う。
ただ、教わるだけではダメで、自分で考えるというフェーズは忘れてはいけないなと思った。
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本書の主旨は、以下です。
いくら「教える力」が向上しても、「教わる力」が変わらなければコミュニケーションの質は進化しない。
研修などで、「教える力」や「育てる技術」が向上していても、「教わる力」については、むしろ蔑ろにされているのではないか。
本書を通じて、「教わる力」が足りない人、=「もったいない人」に対して、「お手本=自分の信じる道」を探し出す手伝いをすること
気になった点は以下です。
■「教わる力」とは
・問題は「教える力」ではなく、「教わる力」の不足にあった。いくら発信者の「力」を鍛えても、受信者の「力」が足りなければコミュニケーションは成立しない
・学習について、最も重要な能力は、『学ぶ方法を学ぶ』という能力だ。
・「教わる力」を鍛える5つのプロセス ①現在地の確認 ②目的地の設定 ③ルート候補の設定 ④ルート候補の選択 ⑤ルートの決定
・完璧主義をすてる ①クリティカルシンキング、②サンクスコスト ⇒重要なもののみを実行して、それ以外のものは実行しない
・ものごとを習得する際の3つのステップ
①知っている = 見たり、聞いたりしたことがある
・概念や言葉を見聞きしたことがある
・その内容を理解していないので概念、言葉を説明できない
⇒
②わかる = 理解している
・授業を聞き、ついていける
・頭の中では、理解でき、概念、言葉を説明できる
⇒
③できる = 使いこなせる、得点できる、稼げる
・既知の問題だけではなく、未知の問題にも使いこなせる
・自分が理解できるだけでなく、相手にも理解させられる
・「教える」ことは、「教わる力」を鍛える最善の機会である。
・「教わる力」が向上すれば
聞く力で差がつく 何に応えなければならないのかを把握することのほうが重要
評価されない人は、「応える」ことに力を注ぎすぎていることが多い
・偏差値55以下は、「復習」より、「予習」
・大切なのは、小さな成功体験を積み続けること
・他の人が努力しきれないところを、指一本の執念で頑張り続けることで差が生じる
・イチロー選手 心を鍛えるってことは、自分の必要なことを続ける努力をすることなんじゃないんですか?
・スキルの向上は3要素を満たせば、目標を実現できる
「正しい努力の方向性の発見」×「事前の練習量の確保」×「場数を踏むこと」
・ゴルフなど、プロからレッスンを受けるのであれば、彼の考えるレッスンプログラムを終了するまでは、成果が出ようと出まいと、そのプロを変えるべきではないか。
・「反復練習の重要性」が重要
・私たちの多くは、「情報オーバーロード」に陥っている
・何を「教わる」べきか、最初は他人の判断軸を借りて利用する
・自分の判断軸に確固たる確信を持てるようになるのは、ゴールを達成したから
・上手になりたければ、練習量をふやしましょう
■ 仕事をえり好みしない 判断軸を広げ、「信じる道」を探し出す
・仕事をえり好みしないことで判断軸の幅をさらに広げることができる
・モノの見方を反転させることができる。自分の判断軸の幅をさらに広げることができる。
・「自分の得意分野」とか「やりたいこと」といった視点でプロジェクトを選んでいるのではない。自分の判断軸の幅を広げる機会になるかどうかという視点で、プロジェクトを選んでいるのだ。
・大切なのは、自分の判断軸を鍛えるために、さまざまな判断軸との比較をする経験や、機会をできる限り持つことなのである。
・「やる気が出る⇒頑張れる」ではなくて、「とりあえずやってみる⇒やる気が出てくる」が正しい
・「とりあえず、動く」 そうすれば その後、やる気がついてくる
・信じる道を細部まで真似する、コピーする、憑依する。そうするとオリジナリティが生まれる。
・いろいろな「信じる道」を真似し続けることで、最後にオリジナルができたのである。
・オリジナルのビジネス方法論
300以上のビジネス書から、「信じられる道」を探し出す ⇒探したらボロボロになるまでに読む尽くす⇒ そして、教えることで完全に「教わり」きる
・自分の「信じる道」は、ベストフィットで目の前に現れるものではない。「信じる道を貫き通し」ながら、自分にベストフィットになるようにカスタマイズしていくものである。
・「教わって」いるプロを信じる、そして、自分に必要なのは、「教わり」きること。
①借り物であっても、自分の判断軸を形成しつつある
②自分の判断軸を形成するために、いろいろな判断軸を比較するという視点があった
・自分自身のオリジナルの判断軸が出来上がれば、その判断軸に従い、目の前に現れる膨大な情報を取捨選択し、自分に重要な情報、必要な情報だけを選択できるようになる。
・他人の判断軸を利用し、自分の判断軸を磨き上げる
■結論
一番大きいのは、練習量の差。質の差ではない。量の差。練習量が、アマチュアの想像を絶するくらい多い。だから、プロになれる。
もくじ
まえがき
序章 なぜ、「教わる力」なのか
第1章 「教わる力」が足りない人は、「残念な人」ではない。せっかくの力を活かしきれない「もったいない人」である。
第2章 「教わる力」を鍛えると、「もったいない人」から、「成果と結果を出せる人」になる
第3章 「教わる力」とは、自分の判断軸をつくることであり、取捨選択をできるようになることである
第4章 自分の判断軸を鍛えるために、「信じる道」を探し出す
第5章 自分の判断軸を完成させるために、「信じる道」を貫き通す
第6章 自分の判断軸を「自分の信じる道」にする そうすれば、「教わる力」が完成する
終章 序章のその後
あとがき
携書版あとがき
ISBN:9784799322666
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
判型:新書
ページ数:268ページ
定価:1100円(本体)
発売日:2018年05月25日 第1刷
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痛いところを突かれた。分かったふりをしてしまっていることに対しては「それを人に分かりやすく説明できるのか」、できるふりをしてしまっていることに対しては「それを使って他の場面で仮説をたてられるのか」、シビアに自分の理解度に向き合っていこうと思った。