紙の本
マスコミの立ち位置を考える
2018/08/14 19:55
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投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
森友・加計問題、公文書改ざん、セクハラ問題、次々に大問題を引き起こす安倍政権。この一つ一つが、かつてなら政権が吹っ飛んでしまう問題のような気がするが、なぜか安倍さん自民党の総裁選に出馬するんだとか・・・
どうしたもんだか、なんでそうなるのと考えたときに、私は日本のマスコミが弱っちいことに思い至るノです。
なんか「大本営発表」のようなんですよね・・・記者クラブ制度の中で政府の広報機関になっているのが今のマスコミではないかなと。
本書は、今マスコミのなかで、安倍政権を追い詰めているような姿勢を示す東京新聞の望月記者と日本のマスコミを、ニューヨークタイムズ東京支局長としてみてきたマーティンファクラー氏の対談だ。
本書を読むと マスコミは権力の乱用を戒めるものであり、そのために独自の調査報道が求められていることがよくわかる。安倍政権は「中立」な報道を求めてマスコミに圧力をかけているが、「中立」なんて事はあり得ないでしょ。誰の立場に立って報道するかが問題だよ。それは、憲法で主権を持つ国民の立場であることは明らかだろう。
紙の本
メディアとネットと権力の恐ろしさ
2019/10/05 10:58
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投稿者:命"ミコト" - この投稿者のレビュー一覧を見る
インターネットとメディアは権力になり、時たま世論を操作する方向に行く。
本書ではインターネットメディアを含めたメディアの問題を暴く点では非常に優れていると言える。
ただ、極度の欧米マンセーは頂けないので星4つとさせます。
真の権力の批判なら政権だけでなく国際権力や欧米権力の批判も必要だからです。
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どんどん独裁化してるね。3年後に日本はどうなっちゃうの。緊急事態条項を憲法に加えて終身総理に居座るつもりなのかも。
いよいよ怖い時代に入りつつある。
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東京新聞の望月記者は官房長官発表などでのしつこい質問者として有名になり、ネトウヨからは反日分子のようにマークされている。NYタイムズの記者との対談は日米の報道機関の違いを感じさせ、それが日本の人事風土(終身雇用制)によるものだと喝破し、危機感を感じた。安倍政権の巧みなマスコミ操作により朝日新聞を吊し上げにすることにより政権浮揚を図った安倍首相たちの思惑がまんまと成功してほくそ笑んでいることを痛感した。その一方で安倍・トランプ政権のマスコミ対策の共通性が広範囲であること、日米ともに民主主義が危機に瀕していることの恐ろしさを感じた。しかし米国や諸外国では新しいネット時代の有力メディアが台頭してきているらしい。プロバブリカは権力の監視をしているという。そのような新興勢力の台頭がない日本の方が深刻に思われる。幻冬舎の見城徹社長が安倍メディア戦略のブレーンとのこと、幻冬舎の本を読むことに今後抵抗感を感じそう。問題記者のように攻撃されているこの望月記者は極めて常識的な判断の人だった。
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ネットではいろいろ叩かれている望月記者。
言っていることはジャーナリズムとして真っ当だと思う。
こういう気骨のある人が少なくなった気がする。
意外だったのはオバマ政権が現トランプ政権より
メディア弾圧が強硬だったということだ。
今後はどうなるか分からないが。
あと関係ないが、写真でみる望月記者は美人だ、と
個人的には思う。
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夏に観た舞台「ザ・空気2」を思い出した。自分で知ろうとすること、反対意見を拒絶する前に耳を傾けることが大事だと改めて実感した。
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今の報道のありようが、部族間の主張合戦になっているという話が、クスっと笑えて、なるほど納得。ファクラー氏という海外のジャーナリストを通じて、日本とアメリカをはじめとする諸外国の報道の比較を期待した。面白かったね。記者クラブの問題点については、他でもあれこれ読んだことがある。記者クラブとはアクセス・ジャーナリズムであり、アクセスのためにある程度、相手との関係を調整しなければならないこと。ジャーナリズムには、調査報道もあり、そちらも充実させなければならないこと、など、報道についての理解も深められたと思う。日本の報道に閉そく感があるというよりも、海外の報道もさまざまな紆余曲折を経て今の形があるということが理解できた。今後、日本の報道がどうなっていくかはわからないけど、自分の生活する社会のことだけに、関心は持ち続ける。
望月氏の対談本、『追及力』ではなぜここまで安部一強なのか、よくわかんなかったけど、ひとつにはメディアコントロールのうまさがあるのかもしんないな。
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権力と新聞の大問題。望月 衣塑子先生とマーティン・ファクラー先生の著書。権力者となれ合って権力者と親しくするジャーナリストと真のジャーナリストではない。権力者となれ合って権力者と親しくするジャーナリストはジャーナリストとしての責任を放棄してるのかもしれません。権力と新聞の大問題に正面から向き合っている望月 衣塑子先生とマーティン・ファクラー先生を応援したくなる一冊。
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メディアの仕事と、権力について、そしてその関わりについて学べた。最初に示された「アクセス・ジャーナリズムと調査報道」という視点が理解にとても役だった。
権力の話もジャーナリズムの話も、刺激的で興味をそそられる。