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投稿者:walkalone - この投稿者のレビュー一覧を見る
君たちはどう生きるか、を引き合いに出していて、面白いと思いました。機会があったら、ぜひ読んでみたいと思いました。表紙が買いずらいかな。
自由主義ならではの生きづらさを指摘
2019/08/04 08:50
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投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者はイスラム教徒であり、イスラム法学者でもあります。
人の権利や価値を尊重する自由主義に対して、法学者らしく客観的かつ冷静に問題点を指摘しています。
生き方についての著者の考えは、ドライに感じる人もいると思いますが、客観的に読むとなるほどなぁと思うことが多かったです。
イスラム教の考え方も引き合いに出しているので、イスラム教徒の死生観に興味がある人も楽しめると思います。
なお、表紙の絵は内容とまったく関係ありません(笑)
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投稿者:けいちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
世間一般に流布しているバカの言説を一掃してくれます。
一読しただけでは消化しきれませんが、すごいことを言っているのは分かる。
読後感としては、心がふわっとして、楽になります。
イスラームの考え方に則り、現在の日本に蔓延している、ミミズに向かってお前はヘビだと言うような、バカを生み出す言説を打ち砕いてくれます。
社会という枠組みで考えるから、自己啓発のような勘違いが生まれる。
宗教という枠組みで考えると、答えはないだから、人間に生きる資格や生きる権利など初めからなく、がんばらなくてもいいということがよく分かります。
大ヒットとなった「君たちはどう生きるか」に関して、かつては、そこで語られるような自己啓発的なものが少数派だったから成り立っていたが、今はかつての多数派の言説であったものが少数派になっており、逆にそちらのほうがコペルニクス的になっている。
だから、諦めて、長いものに巻かれるのが、大多数のバカにとっては幸せなのである。
本書の中では、「ツイッター」「ONE PIECE」「男はつらいよ」「キングダム」「宇宙兄弟」など、サブカルや漫画についての言及も面白いです。
みんなちがって、みんなダメなのだから、自分の身のほどを知って生きることが今の時代には大切です。
自分が何をしたいのか、自分は何をできるのか、自分は何をなすべきか。
自分の身の丈に合ったことをなせばよいことが分かり、心が楽になる一冊です。
人が知るべきことは
2020/01/23 22:34
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投稿者:みーやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私たちは今、文明の再編の時代を生きている。
帝国主義~西洋覇権確立~西洋の没落~再編の時代
西洋の枠組みである領域国民国家システムが揺らいでいる今、本書を通してイスラームの考え方・見方から「自分が何をなすべきか」が気にかかり始めました。
もっと早くに出会いたかった本
2019/11/16 17:37
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投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本、20年前のドン底の時に出会っていたら、どうだったろうか。
受けても受けても落とさる就職氷河期を実感し、バイトを複数掛け持ちし、不眠に悩まされ、睡眠導入剤を飲みながら、就活をしていた。
「どんな環境でも喜びなさい。」なんて誰も言ってくれなかった。働かなくてはいけないという考え方は、資本主義による洗脳であると、今なら理解できます。「幸せを手放せば幸せになれる」ということも。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
生きていく上でのヒントが、よくわかる形で提示されていて、よかったです。さまざまな価値観を大切にしなければと思いました。
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投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かに、自分が何をしたいのか、何が好きなのか、をわかっていない若者が多すぎだと思います!イスラームってのも説得力ありますし。
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ツイッターで「〇〇礼拝だん」と淡々と呟くハサン先生。以前から気になっていましたが、今回初めて読んでみました。
自己肯定感の低さと、それと裏腹に生じる自己承認欲求の強さというのはたしかに現代の病理だと思う。
それは、資本主義・リベラリズムが生んだファンタジーに洗脳されているからだ、というようなお話。
まずイスラム教的には、生まれてきた時点で承認されているから、承認を求めるのは無意味ということがあるらしい。これは自己啓発系の方々が好む「だからあなたには価値がある」という言説に繋がっていきそうだけど、もちろんそんなことはなく、「だから自己実現など無意味な努力はやめておけ」というところに繋がっていく。
仏教ではなかなか到達しづらい、じゃあ実際この社会をどう生きていったら良いか?という部分を改めて考えるのに良い材料になると思った。というか、その、バカが下手に「考える」のは、頭の中でこねくり回すだけでなんの意味もないからやめろっておっしゃっているんですね、そもそも。
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世間一般に流布しているバカの言説を一掃してくれます。
一読しただけでは消化しきれませんが、すごいことを言っているのは分かる。
読後感としては、心がふわっとして、楽になります。
イスラームの考え方に則り、現在の日本に蔓延している、ミミズに向かってお前はヘビだと言うような、バカを生み出す言説を打ち砕いてくれます。
社会という枠組みで考えるから、自己啓発のような勘違いが生まれる。
宗教という枠組みで考えると、答えはないだから、人間に生きる資格や生きる権利など初めからなく、がんばらなくてもいいということがよく分かります。
大ヒットとなった「君たちはどう生きるか」に関して、かつては、そこで語られるような自己啓発的なものが少数派だったから成り立っていたが、今はかつての多数派の言説であったものが少数派になっており、逆にそちらのほうがコペルニクス的になっている。
だから、諦めて、長いものに巻かれるのが、大多数のバカにとっては幸せなのである。
本書の中では、「ツイッター」「ONE PIECE」「男はつらいよ」「キングダム」「宇宙兄弟」など、サブカルや漫画についての言及も面白いです。
みんなちがって、みんなダメなのだから、自分の身のほどを知って生きることが今の時代には大切です。
自分が何をしたいのか、自分は何をできるのか、自分は何をなすべきか。
自分の身の丈に合ったことをなせばよいことが分かり、心が楽になる一冊です。
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イスラーム入門とかを書いてる人の本。
イスラムでは、存在するだけで神から承認されているものとされる。
進行し、神に承認されていれば承認欲求はなくなる(?)
わからないものがあると教えるために古典があった。
今の教育は、わかってもいないのにわかっていると感じさせてしまうからバカを量産しているだけ。
民主主義はどこにも存在しない。あるのは制限選挙寡頭制。
ニュースにして騒ぎ立てるからテロが起きる。ニュースにしなければ誰もやらない。
何をしたいか=快感原則
何ができるか=現実原則
何をすべきか=超自我
自己認識が、ずれている人がバカ。
自分をヘビだと思っているみみずがバカ。バカだから不幸になる。
あなたに辞められたら困ります、は褒め言葉じゃない。自分に代わる人間を育てられなかったという意味で有害な人間。
この人に言わせると8割の普通の人はバカで、残りは狂ってる人。笑
言葉を暴力に変換する回路を自分でつくっているからそうなる。
なんかすごく横暴な本な気もするけど笑、あなたはできる、人とは違う価値がある、と言われ続ける類の本に比べてなんか発想が自由に(この本では、制限のない自由なんかないって書かれてるけど)なる気はする本。
なんか言ってるようで何も言ってないものよりはだいぶ良い。
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バカが不幸になると本書は説く。バカとは自分はミミズなのにヘビと勘違い、錯覚して身の丈に合わない生き方をしようとする人のこと。
ほんんど大多数の人はバカなのだから、自分がバカだと認識して、その中で何がしたいか、何ができるか、何をすべきかを考えて生きるべき。
著者はイスラームのため、根底がそもそも一神教で、神に承認、認められるかが基本になっているため、視点が大きく異なる。ただそのゆえ、気づかされることが多かった。
以下抜粋
民主主義というのは存在しない。民主主義という口当たりのいいイデオロギーをかぶせることにより、大衆に自分たちが主権者だという愚かな幻想を生ませているに過ぎない。
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殆どの人間はバカである。
ミミズなのに自分をヘビだと思い込んで失敗する。
バカだと自覚することが大事。
ま、こんな感じ
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正直に言おう,まず表紙のイラストに惹かれた。
明らかに『漫画 君たちはどう生きるか』の表紙を意識しているものの,帯には「『君たちはどう生きるか』を読むとバカになる!」とある。
サブタイトルは「身の程を知る劇薬人生論」。一体どういうことか。
「自分の能力をちゃんと理解して分相応に生きるのが賢いということです」
自分をヘビだと勘違いしたミミズは,ある日「カエルを食ってくる」と出て行ったきり,戻ってこない。
「自分にできること」を知らずに生きるとは,そういうことらしい。
著者がイスラーム法学者であり,それを軸に議論が進められるため,イスラームに明るくない私にはあまり理解できなかった。
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バカバカバカと小気味いい。
バカがバカなりに幸せに生きるためには自他のバカ受容がポイント?良くなりたいという気持ちは承認欲求?必要以上に求めることで自他を苦しめていないか?
生き方の指針がないと刹那的な願望快楽を追い求めて疲弊する(若い内は体力があるから疲弊しない)。
どう生きるかはどう死ぬかを考えること。その側には宗教がいる。
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タイトルからして素晴らしい。
金子みすゞの詩も好きだけれど、このタイトルも好き。
表紙カバーもいい。
「君たちはどう生きるか」の漫画版も手元にあるのだが、ずっとそのままで(なんか読む気がしない。自分で買ったわけではない)、それを読むとバカになる、というこちらの方を先に読むことになった。
全ての内容に納得するわけではないけれど、確かにそうだよなと思うことがたくさん書いてあった。こういう考え方もある、とか、そういう考え方をしたらいいんだ、とか、思考が広がった。
いや、バカは考えてもバカなことしか考えないから考えるな、ってことが書いてあるのだけれど。
確かにホントそうだ。
一生懸命になって、疲れている人が多いような気がするから、そういう人が読めば救われるのではないか。いや、納得できないままの人も多いかも。でも、その柔軟性のなさが、その人を疲れさせているんだろう。
最後の構成者の解説は、スッキリ本書の内容をまとめてくださっていた。