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結婚を約束している恋人と、台湾に行こうねと話している段階のわたしにすごくスーッと入っていく一冊だった。
人生は一度しかなく、なるべく幸せでいた方がいい。
なるべく愛する人も、おいしく食べた方がいい。
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父との思い出、そして自身が親になり、子を思う気持ちが語られる。イラストもいいけど、ときどき挟まれる色だけのページが、またいい味出してる。
味の濃いお味噌汁、お惣菜を買いに行った商店街。
子どもが生まれたときのこと。ずっと一緒にいた時間。電車の中でぴったりと寄り添う子。
タピオカを啜る音が、いつか、それらの時間のように「思い出」になること。
わーん 息子を保育園に入れたくなくなった 。゚( ゚இωஇ゚)゚。
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絵本のようなエッセイ。
エッセイのような絵本。
ノスタルジィ…お父さんが作る(吉本隆明氏である)
ほうれん草づくしの料理やバターをふんだんに使った油っこう料理、しょっぱいお味噌汁…懐かしく思い出すんだろな。
もう食べられないからこそ。
小さい子がいつも側にいた日々…。
私はそれが2倍あったってことか。
家族で食卓を囲めるってこの上ない幸せなことなんだと改めて思った。ありがとうばなな。
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子供との幸せな日々を彷彿とさせる。
うちはあまり外にご飯食べに行く家庭じゃなかったからそういう思い出が少ないかも…馴染みのお店ってのに憧れるが…かと言って私の作ったものをいつの日か懐かしいと思ってもらえるときが来るのだろうか?
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『なんで結婚する必要があるの?』
『子どもがいて何が楽しいの?』
そんなことをこの先聞かれることがあったなら、
私は迷うことなくこの本を差し出すでしょう。
いつか終わりの来る恋よりも、
その先にある家族の温かさ。
子どもを髪振り乱して育てた時間の宝石の様な思い出が
優しいイラストとともにページに散りばめられていました。
本日の名言『恋というのは、いつまでやってもきりがない』
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著者が、「家族」や「生き方」について思うことを、著者自身の思い出(特に食卓)を交えながら、優しくゆっくり語っていくエッセイ。
水彩の温かく優しいイラストがマイページ添えられて、絵本のようにゆったりと読めた。人生が夢のように見えたり、確かにそこにあった思い出を写真で切り取ったように見えたり。言葉と絵がぴったりだった。
前半は、著者の考え方が簡潔でわかりやすく、心に留めたい素敵な言葉がたくさんあった。下記に覚え書き。
パートナーと、恋から家族に変わっていく時間の積み重ねの素晴らしさ。
子どもがいなくても友達と助け合って生きていける。
でも、そんな日も突然大きな変化が起こることもある。いいことも悪いことも強い力で人生の流れを変えてしまうかもしれないが、それこそが人生だし、私たちが生き物だという証。
他人が家族になっていく時間は全てを熟成させる。馴染んだ毛布のような愛。まるで美味しい漬物やおなかに優しいヨーグルトみたいに2人の関係に発酵をもたらして人と人が家族のようになる。
後半はまた、温かくて素敵な物語のよう。
お父さんとの食卓の話。
バターいっぱいの夕食、食材を抱えてタクシーで帰る帰り道…
そして、心に一番響いたのは息子さんの話。
生まれてひとり立ちするまでの、小さな思い出や愛しい毎日。夢のような日々。
息子が愛するトマトスープ、タピやのタピオカ…
タイトルの通り、切なくて、幸せな時間。
読んでいてふわっと温かくなったり、
胸がキュッと締め付けられたり。
それが全て素晴らしいのだな。
とも思えて、今をいっぱい楽しもうと思った。そして、書き留めたりしたいと。
家族になっていく時間は見えないし、普段気にも留めない。毎日ご飯を作るのは大変。
でも、その積み重ねが自分の人生を彩り、作り上げている素晴らしさ。ご飯を誰かに作るのはそこに確かな愛があるから。
著者のあとがきに、何ひと虚しいものはないとあった。ぺったりくっついてくる子ども時代が終わっても、眼差しや握手の中に確かにあの頃があると。とても心強い言葉だった。
子育て中の方へオススメ。
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若い頃、あんなに吉本ばななさんの小説に共感したのに、
今は、まったく別世界の人だと感じる。
女性のライフステージの歩み方の違いは、
こんなにも感性を隔ててしまうんだなと興味深い。
伴侶を得て子供を授かったばななさんと、
ただ、お金を稼ぐために仕事だけをしてきた私と、
ひとつも共通点が見つからなくて、
エッセイ調の文書は、ビジネス界では敬遠されるんだよな、
とだけ思った。
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本当に切ない。
同じ時間を共有したはずなのに、子供から見た景色と親の心に残る景色はぜんぜん違うものなのかもしれない。
家族の形が変わることで、上書きされてしまうこともあるし。
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住んでいる街にある息子さんと行った、思い出のお店の描写が続いた後に、息子さんが大切な人とご飯を食べる幸せを手にしていますようにと願うところで、自分のお母さんのことを思い出して涙が出た。
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大切な人が欲しくなる本、、、なんだけど、わたしの中でそういう気持ちを一番高めてくれるのは、やっぱり「そして、バトンは渡された」で、どうしてもそれと比べてしまって...うーーーーーん、物足りない。
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イラストレーターのSoupyさんの温かい絵とやさしい内容が相まって、幸せな空気を醸している。食べ物、おでんの具の描写がかわいい。幸せであることに許可を出して、そのことを表してもいいのだ。幸せで、いいのだ。
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子供のころ家でお母さんがご飯を作ってくれていた風景を思い出したし、今、こうやって家族でご飯を食べているのも奇跡のような気がしてくる。大切にしなきゃだめだなぁ、と思えた。私は他人と恋人から家族になって、その新しい家族と毎日食卓を囲むようになるのはこれからだし、ご飯を作りながら夕暮れ時子供の帰りを待つお母さんの気持ちはまだ知らない。でも、そのうちそれが当たり前になって、そのかわり今のこの食卓は過去のものになってしまうんだな。もうすぐ実家を出て結婚するからこそ、響いたな。
『人生は一度しかなく、なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい。』
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3.5に近い4
相変わらずのばななさんの優しい言葉と、挿絵Soupyさんのあたたかい絵が寄り添う、すてきな本だった。(mujiブックスで発見)
愛する人とご飯を食べることって、人生の中で最も尊くて幸せなことと言えるんだろうなあ、
そして愛する人に食べさせてあげたいと思うこともとても尊いことなんだなあ、、、
としみじみと思う。
✍️
すてきなことも悲しいことも、あるときまるで災害みたいに強い力でやってきて、人生の流れを変えてしまうことがあるかもしれない。
強すぎる「すてきさ」は、ほとんど悲しいことと同じくらいにたいへんなのかもしれない。
人生は一度しかなく、なるべく幸せでいたほうがいい。
なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい。
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恋している相手と食べるごはん、家族と食べるごはん、子どもの頃父が作ってくれたごはん、いつもくっついていた赤ちゃんと母乳、ママのトマトスープ、思い出いっぱいの街のお店。人生は一度しかなく、なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい。
一緒に食べる、過ごす時間が愛。小説?絵本?のようなエッセイ。
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短編だが、子育てをする身からしたら、今のこの大事な時間を大切にしよう、と心から思った作品。子供が心に残る美味しいごはんを私も頑張って作っていきたいと改めて思った。イラストもとても素敵。