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パガニーニって言葉が クラシック曲のいろんなところにでてくるけど なに?と思っているくらいの人にもピッタリ。(実際わたしがそう)そしてよむと まずパガニーニが聞きたくなる。
本を読むのが苦手な人にも読みやすい文章。
パガニーニの人生を負いながら、この時代の背景や、イタリア半島事情 バイオリンのこと多岐にわたってわかり易く描かれているので、音楽初心者にうってつけ。
守銭奴、色魔、など書かれているわりには、その事に関して詳細がないので、真っ黒な服着た不気味な不健康な人、しかイメージがわかない。
少し違和感があったのは パガニーニがすぐれた事故演出の興行師のような書かれ方だけど、個人としての働きなのか疑問。第三者の監督なり、プロデューサーがいたのではないのだろうか。
とにかくぐいぐい読める。
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「悪魔のヴァイオリニスト」と呼ばれていたパガニーニ。
二つ名の由来は、人間離れした超絶技巧と演奏スタイルだけではなくて、自己プロデュースでキャラ立ちさせていたこと、そして病のせいもあったのだそうな!
病気のデパートみたいな人だったのに、よくまあヨーロッパ中演奏旅行してまわってたよ。
ナポレオン一族に囲われてたりとか、ロッシーニら有名音楽家との交流とか、時代のせいもあったのでしょうが、ナカナカ激しい一生を送った人のようです。
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バイオリンの伝説的名手パガニーニの伝記。1782年生まれ1840年没。
彼が生きた時代には、ベートーヴェン、シューベルト、ベルリオーズ、リストなどとの影響や関係も深い。
ナポレオンの妹との関係なども興味を引く。
どれだけバイオリンを弾きこなしたのかは、さまざまな評価が残っているのでそれからの推定だが誰をも感心させるだけ室の高いものであった。
パガニーニの生きた時代のヨーロッパを知りつつ読み進むのも勉強になった。
最終章では、バイオリンとはどういう楽器かについても書かれており音楽の門外漢としてはよい知識を得た。
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パガニーニという音楽家の名前は聞いた事があったけど、詳しくは知らなかったので、図書館の新刊コーナーにあったこの本を手に取った。超絶技巧のヴァイオリニストで、生きる悪魔のようなその風貌でヨーロッパを席捲した音楽家。死して埋葬される事なく、5年間も棺のまま放浪を余儀なくされて、まさに伝説の音楽家と言えそう。ヨーロッパの歴史やヴァイオリンの歴史も簡単に記されていたし、なかなか興味深かった。パガニーニの音楽も動画で確認してみた。聞いた事のある曲もあり、あぁと納得。
けれど、本人のヴァイオリン演奏、実際に聴いてみたかった。
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かつてビートルズはフェノメノンであると言われた時代があった。本書の主人公であるパガニーニも百数十年前のヨーロッパを席巻したフェノメノンだったと言えるようである。
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中世から近世史に興味がある私。最近、再度ブーニンの世界に浸っている事もあって『天才の名をほしいままにした男』の象に迫る分析の旅はなかなか面白かった。
パガニーニの名は知っていても、具体的にはバイオリンの名手とだけ知るのみ。ドラクロアが彼の肖像を描いていたのは驚いたし、こういったデモーニッシュなイメージに包まれていたとは。
遺体が数十年に渡り、欧州を彷徨ったことは「狂えるスペインの王女」のエピソードが被った。
最後の章でストラディバリとそれを上回るグァルネリ・デル・ジュスの話がある。初めて知った名前ながら、ルネサンス期、職人の世界‥で如何にもの内容。
私が思う天才のイメージだし、カラヴァッジオ、そしてブーニンにもつながった(彼はかなり真摯に生きているヒューマニストだけれど枠にはまって大衆が望むような常識的なラインを歩んでいないように。。)
200年前に活躍した天才。演奏家が宮廷の、皇帝の慰みだった存在から一気に「稼げる」アーティストになったさきがけ・・自らを悪魔とやつすことはある意味パフォーマンスであろうし、折からのクリエーター―時代(作曲家の大活躍と曲の誕生)と相まって社会現象にすらならしめたことは確か。
パガニーニカルテットと称されるヴァイオリンとその同属楽器による究極カルテット・・が彼の夢だった・・それが今なお、引き継がれている締めくくりが素晴らしい。
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『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』が面白かったので、こちらも手に取った。
やっぱり面白い!
音楽史でもなく、ただの歴史でもない。
切り口が斬新だし、愛ある分析だなぁと思う。
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第75回アワヒニビブリオバトル「おうち時間DEビブリオバトル」2時間目 音楽で紹介された本です。オンライン開催。チャンプ本。
2021.05.03