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紙の本
日本を変えた超巨大プロジェクト成功の舞台裏
2018/10/16 16:02
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1970年大阪で開かれた万国博覧会。そのはじまりから終わりまでの記録を記した本書は、「万国博博士」の異名をとった堺屋太一によるもの。大阪万博の舞台裏の他以降にプロデュースしたセビリア・上海両万博のエピソードも収録。さすがに70年大阪万博の実質的な立役者だけあって、あれが成立するまでの経緯と知られざるエピソードが満載。
紙の本
大阪万博の舞台裏が50年後に明らかに
2018/10/24 18:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1970年開催、入場者6400万人のビッグイベント、日本万国博覧会(大阪万博)を企画した著者の万博開催に至るプロセスや万博の意義がとりまとめられた一冊である。大阪万博のみならずその後に世界各国で開催された万博についての記述もある。万博の歴史や意義について触れられている著者の既往の多数の著作から引用されている部分もあるが、万博実現までの舞台裏をこの著作で知ることができる。例えば、通産省職員時代に万博開催を言い出した時、当時の通産省の方針に反するということで、辞表を出せと迫られた。その時の局長が城山三郎の著書「官僚たちの夏」のモデルとされた、佐橋滋氏であった。太陽の塔をめぐり、岡本太郎氏と丹下健三氏が、取っ組み合いの喧嘩をしたこと。セビリア万博で、プロデュサーを託された著者は、現地のことを徹底的に知るべきと、自腹で現地に3000万円で住宅を購入したこと等々。また、建築家丹下健三の人物評「発想力も勇気も自己顕示欲もそして運も兼ね備えた天才建築家」や著者の経験に基づく、「失敗した事業の責任者はただ一人だが、成功した事業の功労者は限りなく多い」、「完治した病は忘れられる」などの箴言もあいかわらず、さえている。
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