紙の本
『おいしい時間 三谷幸喜のありふれた生活15』
2018/08/11 19:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2000年から朝日新聞で週刊の連載が続くエッセイをまとめた15冊目
2016年5月から2017年10月までに掲載された70編を収録
本書の前半は大河「真田丸」後半の放映時期と重なり、後半は舞台「エノケソ一代記」「不信」「子供の事情」の脚本執筆、上演と重なっている
1961年生まれの著者と同世代なら、「ウルトラマン」「サンダーバード」「国盗り物語」「天下御免」などのテレビドラマ、「人工衛星」「馬乗り」などの遊びの思い出に子ども時代がなつかしくなることまちがいなし
巻末には著者が高校時代に描いた似顔絵大会を収録
紙の本
「ありふれた生活」が戻ってきたような感じのする15巻目
2018/08/19 14:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
2000年から朝日新聞に連載されている三谷幸喜のエッセイを単行本化したものも、もう15巻目になってしまった。
本当に初めの頃は、三谷の身辺雑記のようなものが多く、彼の知られざる一面を知るみたいな感じで面白かったのだが、徐々に仕事に関わる話が多くなり、とても「ありふれた生活」とは言えないなあと思いながら読み続けていた。でもまあ、それも仕方なかったのかもしれない。何と言っても三谷の40歳代なのだから仕事の脂がのりきっていた時期だったのだろうから。
それが、このところまたプライベートな話が増えたような気がする。未だ仕事がらみの話が多いのだけれど、その合間に本当に三谷の「ありふれた生活」が垣間見える話が出てくる。で、こっちの話がやっぱり面白いんだよなあ。
子ども向けテレビ番組の話や、『サンダーバード』を親子して楽しむ話、恐竜図鑑から始まる話やら、どうしても息子さん絡みの話が多いのは仕方ないかもしれないけれど、その一つ一つに三谷らしい視点があって、読みながら一人でほくそ笑んでしまう。是非とも、こんな話を続けて欲しいものだ。
この15巻を読んでいて、途中で気づいたこと。
第1巻からずっと挿絵を手がけていた和田誠の絵が、新聞連載の2017年4月から変わったのだけれど、何かあったんでしょうか。
三谷幸喜の文章と共に、それに合わせた人物似顔絵が多く描かれていた和田誠の挿絵もとても好きでいつも楽しみにしていたのだけれど、途中からカットが小さくなって人物似顔絵が少なくなってしまったのが残念だ。和田さんももうお歳だからなかなか似顔絵が描きにくくなったなんてことでなければいいのだけれど。
投稿元:
レビューを見る
出川哲朗の魅力についてとか、アニメ「おさるのジョージ」のトライアルエラー精神についてとか。エッセイ中に紹介されていて「あ、これ観てみたいな」と思う作品がチラホラ。
「大河と金メダルの関係」「パルコ劇場」の話あたりは三谷幸喜節だなあ、とおもった。
投稿元:
レビューを見る
真田丸から子供の事情まで。
子育ての話題も最初こそ避けていたようだけれど
徐々に分量が増えてきた。
今後も楽しみ。
【図書館・初読・8月14日読了】
投稿元:
レビューを見る
朝日新聞連載のエッセーも早15冊目。
子供ネタが多くなった。三谷さんと嗜好が似ているようだが、ミニ三谷さんと二人並んでDVD見てる姿を想像すると、なぜか笑える。
投稿元:
レビューを見る
初出 2016〜17「朝日新聞」
15巻目だが、昔ほど面白いと思わなくなったのはなぜだろう。声を出して笑ったのは、吉田羊の「凄いですね、37回も家出をするんですか。」だけだった。
昔は三谷さんが何をしでかすか分からない、という期待感みたいなものがあったが、すっかり大御所になっちゃいましたものね。
投稿元:
レビューを見る
前作14冊目が2016/9/20発行で、今回の15は2018/7/20と一年空いたのでもうなくなったのかと心配してました。朝日新聞連載の2016年5月19日~17年10月26日掲載分。相変わらずの面白さ。
作品としては「真田丸」「エノケソ一代記」「不信~彼女が嘘をつく理由」「子供の事情」と重なる。どれも見ているのでその舞台裏も楽しい。
子どもができたことによる「訳あって」シリーズも楽しい。サンダーバード、ウルトラマン、恐竜、さるかに合戦、スターウォーズと2時間かかってつくる弁当の話。
生活の日常、笑顔の定食屋「ズレ」、披露宴話題の引き出物などどれも面白い。
「ブレイキング・バッド」について取り上げていて、
『もしかしたら、僕が今まで観てきた映画、ドラマ、演劇の中で一番面白いかもしれない。そう言い切ってしまってもいいくらいの面白さだ。優香さんもこのドラマのファン。もうファイナルシーズンまで観てしまったらしい。今、僕は三シーズンを観ていると言うと、「本当の面白さは、これからですよ」と彼女はにやれと笑った。』
というのだから凄い。シーズン3だと話半ばでホントこれから面白くなるというところ。全部見たとこでの感想を聞いてみたいものだ。
『今、出川哲朗さんが面白い。彼の凄いところは、例えば、出川さんが役者として、ドラマや映画に出ているところを想像してみると分かる。まったくイメージが湧かない。たとえ武田信玄を大真面目に演じたとしても、僕らはそこに、信玄になりきれずに悪戦苦闘する「出川哲朗」を見ることしかできない。これは凄いことである。なぜなら、こんな人、他にいないから。彼はあくまでもバラエティーの国の住人なのである。そこでしか生きられない。っっとしてら、初めて誕生した純正バラエティータレントなのかもしれない。』
アキラ100%について『裸だから面白いわけではない。技だってたいしたものではない。彼の魅力は、あのビジュアルにある。とてもそんなことをしそうにない実直なサラリーマン風の横顔。服さえ着ていれば、とても「裸芸人」とは思えない。そもそも彼はなぜ芸人になったのか、最初からこの芸風で行こうと思ったわけではないだろう。全裸で行こうと決意した日のこと、初めてお盆芸を人前で披露した時の緊張。だんだん彼の人生そのものが、壮大な喜劇に思えてくるのだ。』
投稿元:
レビューを見る
15冊目。エピソード時期は、真田丸放送中、舞台エノケソ(出演も)、舞台「不信」、「子供の事情」執筆〜上演。 お子さんと見た子供作品や、ご本人が子供の頃に好きだった作品を一緒に見た話などが印象的。3歳児にして三谷さんの感性を受け継いでる。 TVでトークするとシニカルな物言いな三谷さん、役者さんやスタッフさんのことをとても魅力的に褒めているから、それを読むのも楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
前回からしばらく間が空いて出版された。大河ドラマの真田丸からその後の舞台三本を手がけた頃の話。舞台はDVD化されないので、観に行ってないと今ひとつ共感できない。成長する子供の話が少しずつ増えているが微笑ましい。
投稿元:
レビューを見る
エッセイ。2016-2017。
大河、舞台、息子さんのことが主。
息子さんの話の時は「訳あって―」で始まるのいいな。
大河のことについては「どうかご理解下さい」連発。
途中から挿絵の趣が変わってる?
投稿元:
レビューを見る
「真田丸」関係の話は見てたので分かるが、最近舞台は関西では全然やってくれなくなったのでいまいちピンと来ない。しかし、未だに三谷さんに子供って云うのが違和感あり。ええ年の人なんだけどねえ・・・
投稿元:
レビューを見る
読了。大河ドラマ「真田丸」や舞台「子供の事情」の頃の三谷幸喜氏のエッセイ。子供らしく演じるのではなく大人っぽく演じるという考え方は面白い。舞台を見たけれど、たしかにどの役者さんも子供っぽくは演じていなかった。
三谷さんの文章はどれも読みやすくて面白い。そして、この「おいしい時間」は彼の作品のちょっとした言い訳っぽいものが書かれているのも楽しみの一つ。
投稿元:
レビューを見る
大学生の頃から読み続けている三谷さんのエッセイ、15作目です。
大河ドラマの脚本書きの話を中心に、部隊制作の話をたくさん読むことができました。
お子さんとのエピソードもあったりで、長く同じ人の作品を読むことは面白いなと思います。
投稿元:
レビューを見る
すごく久しぶりに読んだエッセイ
初三谷幸喜エッセイ
今まであんまり得意じゃないと思ってたんですが、最初はよく分かんないなぁと思ってたけど、途中から一気読みしてました。
天才って、子供のときから天才なんだなと痛感しながら読了。
感受性が凡人とは違って、ちーん。でした。
投稿元:
レビューを見る
真田丸は見ていたので、その話は特に楽しく読んだ。息子愛が溢れるだけではなく、自分が少年時代に見た映画などを見せてあげたり、子どもから吸収しようとする三谷さんの話はほっこりする。